携帯の着メロ機能で聴力検査・・アイデア秀逸!
2004年 09月 07日
☆ケータイ着メロで聴力測定 産総研がシステム開発
携帯電話の着信メロディー機能を使って
聴力測定をするシステムを
産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が開発した。
簡易ではあっても国際規格を満たす「本格派」。
主に中高年に手軽に測定してもらい、
難聴や聴力低下を早期発見するのが狙いだ。
最近の携帯電話は、高品質の合成音源や、
実際の音声をデジタルサンプリングした音源が内蔵され、
多彩な着メロを出している。
産総研の中村則雄主任研究員はこの機能に着目。
ソフトウエアをダウンロードすることで、
携帯電話を国際電気標準会議(IEC)と
国際標準化機構(ISO)それぞれの規格に合う、
聴力測定装置に変身させるシステムを作った。
イヤホンを付け、
音や数字を読み上げる声が聴こえたら、
数字のキーを押すなどして、
健康診断のときに行う検査とほぼ同じ測定ができる。
結果は携帯電話の画面に表示されるが、
データをサーバーに保管しておき、
聴力が年を追うごとに
衰えてきていないかチェックすることもできる。
対応機種が限られていることなどから、
現在はシステムを一般に公開していないが、
中村さんは「携帯電話には、
検査室より実生活に近い条件で測定できるメリットもある。
システムをあらかじめ組み込んだ、
中高年向け携帯電話なども考えられる」と話している。
(アサヒ・コム)
面白いなあ。
まあ、この測定ソフトは
私の年齢ではあまり意味無いと思うけど、
こういう「アイデアの閃き!」って話は大好きだな。
実際、高齢者の人の検査には有用だと思うよ。
産業技術総合研究所のサイトにも書いてあるけど、
「体温計のように」簡単に自分の聴力を測定できる。
この測定ソフト。
正式名称が「モバイルオージオメータ」。
携帯のJavaアプリを使ってプログラムを動かす。
インターネットからソフトをダウンロードし、
簡単に携帯電話を検査器に変身させることができる。
検査音の再生は着メロに使われるFM音源を使用。
固定電話機や携帯電話機の音声通話を利用すると
通話網のノイズの影響を受けてしまうが、
FM音源を用いることで低ノイズで安定した検査音を
再生することができるそうだ。
検査の仕方は健康診断の聴力検査と同じ。
上記ニュースにあるように、
音や数字を読み上げる声が聴こえたら、
該当するボタンを押せばいい。
検査結果のデータはメモリに保存され、
検査終了後に携帯の画面に表示される。
検査内容はサーバーに保存が可能で、
データベース化することができる。
まだ実用化はされてないけど、
有用性のあるアイデアとは
「一隅を照らすはまさに国宝なり。」
こういう小さな積み重ねで社会は進歩していくんだね。
*産業技術総合研究所サイト
*産業技術総合研究所:「携帯電話で聴力検査」