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by misaki80sw

NASA、宇宙から探査カプセルをキャッチ!

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探査機カプセル空中捕獲へ 活劇映画並みの回収計画

 太陽から宇宙空間にふき出す太陽風の粒子を収めた、
 米航空宇宙局(NASA)の探査機ジェネシスのカプセルが
 8日、地球に帰ってくる。
 宇宙からの試料回収は
 アポロ宇宙船による「月の石」以来となる。

 NASAは大切な試料が地上への衝突で傷むのを防ぐため、
 上空に待機させたヘリコプターでカプセルをキャッチする、
 アクション映画並みの回収法を採用する。

 ジェネシスは2001年8月に打ち上げられ、
 今年4月まで宇宙空間で太陽風の粒子を
 直径約1・5メートルのカプセルに集めてきた。
 何年もかけて集まった量はたったの20マイクログラム。
 塩で言えば数粒分で、いかに貴重な試料かが分かる。

   (共同通信)


2001年8月8日。
NASA(アメリカ航空宇宙局)は、
ケープカナベラル空軍基地から
太陽探査機ジェネシス(Genesis) を打ち上げた。

ジェネシスの目的は、地球と太陽の間で、
太陽から噴き出した太陽風に含まれる粒子をとらえ、
地球に持ち帰ること。

なんで粒子なんか捕まえに行ったかというと、

◇太陽表面から噴出した粒子を調べる。
       ↓
◇原始太陽系星雲の化学組成を分析。
       ↓
◇太陽と太陽系の起源と進化の過程を知る。

この流れなわけね。

2001年9月。
ジェネシスは太陽と地球の間のラグランジュ1点(L1)に到達。
11月30日から太陽風のサンプルを採集し始めた。

ラグランジュ1点(L1)とは、地球の磁気圏の外にあり、
太陽と地球の重力が釣り合った位置にあるため、
粒子のサンプルを集めるのに好都合の
いわば穴場のポイント。

そして30ヶ月後の2004年9月8日。
ジェネシスが粒子を抱えて戻ってくる。

中身の粒子はほんの微量だけど、
それを包むカプセルは200キロ以上もある。
そこでNASAはこの貴重品を損なわずに回収するため、
上記ニュースや画像にあるように、
ヘリによる空中キャッチ作戦を敢行するというわけ。

カプセルは大気圏に突入した後、パラシュートで落下。
ユタ州北西部に位置する荒涼とした大平原の
上空1200メートルにヘリが待機し、
ハリウッドのアクション映画で数年の経験を持つ、
2人のスタントパイロットが
空中でヘリ搭載の巨大なフックに引っかけて
カプセルを回収する予定。

ちなみにこの2人は、
「スピード2」や「トリプルX(XXX)」など、
多数の映画でヘリを操っている超ベテランで、
今回のためにNASAが特別に契約したとか。
いかにも米国らしい、ど派手さだね。

生真面目な学術研究の宇宙探査が
米国にかかると一大アクションショーもどきになってしまう。
ここらへんは、お国柄だなあ (^^*)


スタントパイロットが空中でNASAの探査カプセルをキャッチ

落下物、空中で回収 NASAの宇宙サンプル捕獲計画
by misaki80sw | 2004-09-05 20:54 | 科学・技術関連ニュース