猛暑と温暖化で害虫・害獣が大暴れ・・南方系生物の北上。
2004年 08月 31日
☆害獣・害虫が大都市を襲っている!
確実に進む地球温暖化と今年の猛暑で、
日本列島の自然界にも異変が起きている。
本来は亜熱帯や熱帯にしかいないはずの動物や昆虫が
日本に上陸して悪さをしたり、
もともといる害虫が猛暑に乗じて大暴れしているのだ。
一体どんな害獣・害虫が、どんな被害をもたらしているのか。
まず、首都圏の保健所や消防関係者などが手を焼いているのが、
熱帯のジャングル原産のクマネズミだ。
「体長15~23センチほどでドブネズミより小さく、
もともと木登りが得意なため、
ビルの配線ケーブルを駆け上がるなど敏捷(びんしよう)です。
警戒心が強く、めったに捕まらない。
殺鼠(さつそ)剤が効かない“スーパーラット”も増えています」
(東京都福祉保健局の担当者)
アフリカ原産で熱帯地方に広く分布するワモンゴキブリ。
以前は日本では沖縄あたりまでしかいなかったが、
いつしか関西に上陸し、いまや首都圏にも進出している。
「屋内性ゴキブリでは最大で、体長6センチにも達する。
さまざまな病原菌を媒介するだけでなく、
電気コードをかじって火事になったり、
赤ちゃんがかじられたという報告もありました」
(保健所関係者)
猛暑で大暴れしているのがスズメバチだ。
「大都市やその周辺で6月以降、
スズメバチに関する苦情や相談が昨年の2倍に達しており、
各地で過去最高を記録する勢いです。
梅雨時にあまり雨が降らず、
屋外の巣があまり被害を受けなかったため数が多い上に、
猛暑で攻撃性が強まる子育ての時季が
早まったためと考えられます」
(前出の保健所関係者)
外国で大流行している伝染病を
日本に持ち込む害虫・害獣もヤバい。
「温暖化の影響で、ネッタイシマカが媒介するデング熱、
ハマダラカが媒介するマラリアなどの熱帯や亜熱帯の病気が
日本でもいつ流行してもおかしくないし、
米国で猛威をふるっている西ナイルウイルスも上陸寸前。
もともとインドシナ半島などで生息し、
昨年のSARS騒動で有名になったハクビシンも
都内の公園で野生化しているのが確認されています」
(イカリ消毒技術研究所所長の谷川力氏)
海水の温度の上昇で、海の中でも“異変”が起きている。
「沖縄地方でサンゴを食い荒らすオニヒトデの幼生が
黒潮に乗って本州の太平洋岸に流れ着き、
そのまま冬を越して定着しています。
鋭いトゲがあり、刺されるとトゲが折れて体内に入り込み、
トゲにある毒によって激しい痛みと腫れが数時間続きます」
(海洋生物研究者)
猛暑で夏バテしちゃって……
なんて言ってる場合ではないのだ。
(ゲンダイネット)
南方系の生き物って
どう猛で大型って印象があるから、
これは恐いわ。
クマネズミが都会で繁殖していることは
前々からニュースで知っていた。
夜、東京丸の内界隈を歩いていると、
目の前をクマネズミと猫が追いかけっこをしながら横切り、
体が固まってしまったことがある(笑)。
こいつ、かなり敏捷なやつらしいね。
でも、南方生まれだとは知らなかったなあ。
土着の大型で鈍重なドブネズミを駆逐しつつあるとのこと。
ワモンゴキブリ。
どんなやつだろうと思って、
グーグルで検索してみたら・・・
ああ、やだやだ。
背中に戦慄が走ったよ。
こんなやつが家にいたら即座に引っ越す。
ちなみに、こいつの画像は強烈なので掲載しません。
うちのブログの品位が下がっちゃうわ(笑)。
オニヒトデは沖縄ではかなり問題になってるらしいね。
これまたグーグルで検索してみると、
オニヒトデの害を訴えるサイトばっかり。
「オニヒトデ報告」「オニヒトデ対策」の文字が目に付いた。
地球の温暖化に伴う生物環境の変化はいろいろと言われている。
近年、日本でも
南方の蝶やトンボの北上傾向が目立つという。
ナガサキアゲハは亜熱帯を中心に分布している黒色のチョウで、
日本では従来、九州、南四国が北限だったが、
現在では大阪、三重にまで広がり生息している。
タイワンウチワヤンマやクマゼミなども
続々と北上しているとのこと。
2004年1月に、
世界的な科学者たちによる研究結果が発表され、
温室効果ガスの排出量を大幅に削減しなければ、
地球上に存在する全動植物種の4分の1、100万種の生物が
2050年までに絶滅するという結果が出た。
身近なトンボや蚊や蜂や、
そしてゴキブリ、ネズミたちも
地球温暖化の証拠なんだなあ。
さすがに東京で、
ハブ対マングースのショーなんて
見たくないもんね(笑)。
*国際調査報告:
「地球温暖化で2050年までに全生物種の4分の1が絶滅」