中国、東京都の「法輪功」認証に反発・・・王朝と結社。
2004年 08月 29日
☆法輪功、東京都がNPOに認証 中国大使館は強い不満
日本・東京都は27日、
日本国内グループ「日本法輪大法学会」を
特定非営利活動法人(NPO)として認証した。
在日本中国大使館の黄星原報道官は談話を発表し、
東京都の決定に対して強い不満を示した。
黄報道官は、次のように述べた。
「日本法輪大法学会」とは「法輪功」の日本国内グループである。
「法輪功」は日本の「オウム真理教」と同じ性質の邪教グループで、
中国国内や世界各地では以前から悪名が高い。
「法輪功」は長期にわたって善良という名のコートで身を包み、
教主の李洪志に対する絶対的な崇拝と、
信者に対する完全な精神コントロールにより、
「来世論」と「宿命論」(という教義)を吹聴し、
社会の治安と人民の生命の安全を深刻に脅かした。
東京都の関連部門は多くの在日中国人や日本の民衆の反対を顧みず、
「法輪功」の日本国内グループのNPOの資格認定に固執した。
その結果は、災いの種を残し自業自得となるにすぎないだろう。
(人民網日本語版)
いや、共産党崇拝の方がよっぽど恐いと思うんですけど。
あるいは日本の某政党の母体教団とか(笑)。
私もこの「法輪功」のことはよく知らない。
教義の内容も分からない。
よって、この教団の是非はあれこれ論評できない。
でも、東京都が
中国で非合法とされている団体を認証したのは、
石原さんの勇断だろうね。
あの人、中国政府なんか何とも思ってないから(笑)。
「法輪功」に関してざっとした概略だけ言うと、
◇1992年、李洪志氏により創設された宗教的気功団体。
◇インターネットなどを使って組織と会員数を急速に拡大。
◇団体を誹謗する記事に抗議して、
1999年4月、1万人のメンバーが
中国共産党と政府の中枢である中南海を包囲した。
◇中国政府はこれに衝撃を受ける。
◇調査すると、メンバーの中に党員や政府幹部が
多く含まれていることが分かった。
◇99年7月、中国政府は「邪教」として「法輪功」を非合法化。
◇政府とメディアによる反法輪功キャンペーンと
大規模な取り締まりの対象となる。
◇李洪志氏は現在アメリカに在住。
とまあ、こんなとこかな。
現在、中国での「法輪功」メンバーに対する迫害は
かなり激しいらしい。
ネット上に、官憲から拷問を受けたメンバーの写真が載っていたが、
あまりにも惨たらしくて、ここに掲載する気は起きない。
中国共産党の要人は歴史に思いを馳せているのでしょう。
過去の歴史において幾たびも、
宗教結社が王朝滅亡の引き金を引いたことを。
共産党の上下の支配に対して、宗教は横のつながり。
ここに体制転覆の危機感を感じてるのでしょう。
マルクス主義的な価値観により、
過去の倫理と宗教を排撃してきた現代中国。
既成の宗教を追放したことが、
結果的に新興宗教の台頭を呼び込む。
人が精神的なものを求めることは、
共産党といえども無くすことはできないからね。

