ケリー候補、「ベトナム経験」を強調・・でも、支持率急落。
2004年 08月 23日
☆ケリー候補、武勲強調不発に 退役軍人の支持率伸びず
米大統領選で民主党候補のケリー上院議員は、
反テロ戦を強力に推進するブッシュ大統領に対抗するため、
ケリー氏こそ
「より良い米軍最高司令官」であるとアピールしているが、
先月末の民主党大会以来、
国防、安全保障やテロ対策に主要争点を大きくシフトしたことで、
かえって支持率低下の要因につながっているという。
ケリー氏は民主党大会で、
ベトナム戦争での従軍経験を最大のアピール・ポイントとし、
「任務報告を行う」と軍隊式の敬礼で
大統領選候補指名受諾演説を行い、
現状の反テロ戦やイラクでの軍事行動について、
「私ならもっとうまくやる。
大統領に就任したら、
より良い米軍最高司令官になる」と訴えた。
だが、この「戦時下の大統領」であるブッシュ大統領に
「ベトナムの武勲」を掲げて対抗する戦略は、
功を奏さなかったようだ。
CBSテレビが最近公表した世論調査結果によると、
退役軍人を対象にした支持率は、
ブッシュ大統領が55%で、
ケリー氏の37%を大きく引き離した。
先月末の民主党大会直後では、
ブッシュ大統領、ケリー氏ともに46%で互角。
ケリー氏は短期間に、
9ポイントも退役軍人の支持を下げてしまった。
(産経新聞)
あんまり過剰なパフォーマンスは
かえってシラけるといういい見本だね。
このケリー氏、
ライバルのブッシュ大統領が
イラク情勢の泥沼、石油価格の高騰と
失点を重ねてる割には
いまいち支持率を上げることが出来ない。
これはケリー氏の魅力の無さ、
政策の曖昧さもさることながら、
「戦時下で司令官を変えることは好ましくない」
という米国民の意識もあるのでは?
私は別にブッシュ氏を支持する気はないけど
ある意味、この原則は、
米国民の健全さの表れじゃないかな。
支持率を伸ばしたければ
逆に「戦争終結」「泥沼からの撤退」
これをポイントにした方がいいと思うよ。
あの軍人と武勲強調スタイルは
かえって有権者の心に、
「好戦派」「戦線拡大」のマイナスイメージを
植え付けてるような気がするな。
いや、これは日本人的発想か(笑)?