軍人再雇用が急務・・イラク、失業と治安と。
2004年 08月 10日
☆治安対策には「イラク軍人の再雇用が急務」―イラク軍元司令官
主権移譲後も治安状況が厳しいイラク情勢について、
フセイン政権時代のイラク軍元司令官、
イシマエル・シト氏は本紙との会見の中で、
「治安対策のためには解体されたイラク軍の再構築が急務だ。
失業軍人の再雇用を積極的に促進すべきだ」と助言した。
フセイン前政権時代にはイラクには約五十万人の軍人がいたが、
イラク戦争後、軍は内務省と共に解体され、軍人は失業者となった。
シト氏は「シーア派過激派聖職者サドル師が主導する民兵組織、
『マフデイ軍』にも失業軍人がいる。
彼らはプロの軍人だ。
即製のイラク警察官はかなわない」と指摘した。
米国はイラク軍を強化するために
北大西洋条約機構(NATO)による訓練を計画しているが、
シト氏は「NATO軍の訓練など必要ない。
イラク軍は規律正しく、訓練された軍だ」と強調、
「問題は解雇された軍人を再雇用することだ」と語った。
(世界日報)
なるほどね。
的を射た意見だと思う。
失業の問題は単なる経済の問題ではない。
失業者の増加が治安の低下を生み、
治安の低下が新生イラクの興亡に帰結する。
ましてや、それがプロの軍人の失業ならなおさらのこと。
おそらく米国も新生イラク政府も
そこらへんのことは理解してるでしょう。
でも、雇用したくとも金はなく、
雇用しても自国人のゲリラと戦うのが嫌ですぐに辞めてしまう。
政府には「統治の正当性」と「予算」の2つが必須。
ホント、その意味がよく理解できるわ(笑)。