国交省、北海道の氷で東京の夏を冷やす計画。
2005年 01月 09日
☆北海道の氷で首都冷やす・国交省、2006年から
北海道の氷で東京の夏を冷やします――。
国土交通省は北海道でつくった天然の氷を
コンテナ船で運び、
首都圏のビルの冷房に使うモデル事業に取り組む。
冷房用電力を節約し、二酸化炭素の排出抑制につなげる。
天然の氷を都心部まで運搬し利用するのは
世界的にも珍しい。
同省は企業誘致が遅れ工業用水が余っている、
苫小牧東部開発地域を製氷場所に指定。
来年度の冬に冷気の中で約3000トンの氷をつくり、
特殊なシートで覆って夏場まで保存する。
2006年6月ごろから東京湾臨海部に運び、
氷を冷房熱源としているビルに提供する。
同省によると、電力会社の割安な深夜電力で氷をつくり
冷房に利用するシステムが
全国で2万1000件程度(昨年3月時点)普及しており、
天然の氷の幅広い受け入れが可能と判断した。
(日経新聞)
う~ん、どうなんでしょう(長嶋調)?
電力会社の割安な深夜電力で氷をつくり
冷房に利用するシステムが
全国で2万1000件程度普及しており、
天然の氷の幅広い受け入れが可能と判断した。
技術的な基盤は有るんだね。
これは結局、コスト次第でしょう。
来年度の冬に冷気の中で約3000トンの氷をつくり、
特殊なシートで覆って夏場まで保存する。
2006年6月ごろから東京湾臨海部に運び、
氷を冷房熱源としているビルに提供する。
この間に運搬コストがいくらかかるかだよね。
これ、船に乗せて運ぶのか?
はたまた氷山みたいに船で引っ張って運ぶのか?
引っ張るやり方だと
けっこうな量が運べるんじゃないの。
問題は東京に着くまでに
どのくらい溶けるかだけど(笑)。
さらに東京に着いてから港で陸揚げし、
氷を小さく裁断して各ビルまで運ぶ。
結局、苫小牧で作ってから
東京のビルに到着するまでのコストがどのくらいか?
それが従来の冷房システムを使った、
エネルギー消費+費用と比較して
安あがりで済むのかどうか?
国交省のお役人様へ。
なかなか面白い構想だとは思いますが、
どうせモデル事業のうちは税金使うんでしょうけど、
いずれは立派に採算取れる商売にしてほしいものですな。
ずっと赤字垂れ流しだけは勘弁してね。
そのうち関連団体作るなんてやめてね(笑)。