日本、中古護衛艦を輸出・・3原則時代の終焉。
2004年 12月 24日

☆中古護衛艦の輸出、政府が検討…「3原則」例外で
政府は21日、海上テロ・海賊対策のための
東南アジア各国への中古護衛艦などの輸出について、
武器輸出3原則の例外として認めることを
前向きに検討する方針を固めた。
来年1月にシンガポールやマレーシアに
表明する予定だ。
輸出する船としては、
海上自衛隊が沿岸海域用に保有する、
1000―2000トン級の小型護衛艦や、
海上保安庁の巡視船が検討対象となる。
実際に引き渡す際は、大砲など、
海賊などの取り締まりには不要な
重装備は取り外すことにしている。
大砲や銃を装備した艦船は従来、
武器輸出3原則に抵触するため、輸出できなかった。
今月10日に新たな「防衛計画の大綱」を
閣議決定した際の官房長官談話で、
「テロ・海賊対策支援」などの場合は、
個別の案件ごとに検討するとして、
3原則を緩和する方針が打ち出された。
海賊取り締まりなどに再利用するために
退役した中古艦船を輸出しても、
「国際紛争の助長にはつながらない」
との判断によるものだ。
(読売新聞)
先日、武器輸出について書きましたけど、
*政府、武器輸出3原則見直し・・国家の理念次第でしょ。
だいぶ話しが具体化してますね。
大いにけっこうでございます。
まだ「海上テロ・海賊対策」に
用途を限定してるのが気にくわないけど、
まあ、これも進歩と見なすべきでしょう。
輸出するのは海自の小型護衛艦や
海保の巡視船とのこと。
海自の地方隊所属の護衛艦で
「DE」と呼ばれてるクラスでしょうね。
上記画像の護衛艦は、
大湊地方隊所属の「ゆうぐも」。
「やまぐも」型護衛艦の6番艦。
まあ、これが輸出されるのかは分からないけど、
するとしたらこのクラスでしょう。
ゆうぐもは昭和53年に就役した古い艦だけど
装備は、
◇50口径76ミリ連装速射砲×2
◇SUM(ASROC)8連装ランチャー×1
◇ASR(ボフォース)4連装ランチャー×1
◇3連装短魚雷発射管×2
と言う感じで、
なかなかのものを持っている。
輸出時には、この武装も
全部取っ払っちゃうんでしょうね。
もったいないなあ~。
まあ、こういう、
せこせこした輸出じゃなくて、
いずれは大型護衛艦や潜水艦の輸出まで
こぎつけたいものだ。
日本は、自由主義と自由貿易を国是とする国。
理念を共有できる諸国ならば、
武器を輸出したって何の問題があろうか。
そういう志を同じくする国が、
大国の覇権主義や
全体主義国家の富国強兵に押されているならば、
優れた武器を輸出してその国を支えてあげるのも、
素晴らしいことだと思うよ。
武器輸出をネガティブな面のみで捉えないように。
物事にはコインの裏表、功罪の両面がある。
悪しき面のみを見つめて、
自らの良き行動を自縄自縛しませんように。
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*政府、武器輸出3原則見直し・・国家の理念次第でしょ。

