北朝鮮:金体制崩壊とシミュレーション Part,2
2004年 11月 27日
北崩壊シミュレートの第二回目。
最近、私が覗いてるブログやサイトでも、
「北崩壊のシミュレート」的な内容が
あちこちで見受けられるようになった。
みんな考えることは一緒なんだね。
いろんな意見があって、
皆さん、それぞれのサイトで熱心に議論している。
ある意味、戦後未曾有の状況だけに、
喧喧諤諤の議論が面白い。
で、今日は
日本の戦略について書こうと思ってたんですが、
ちょっと寄り道しまして、
「北崩壊」にからむいろいろな案・論を
取り上げてみたいと思います。
「北崩壊」に関しては2つの対立軸がある。
1、崩壊するだろう派 VS 崩壊しないだろう派
2、崩壊させたい派 VS 崩壊させたくない派
1は予測の対立、2は戦略または感情の対立。
これを4象限に分けると面白い。
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A | B
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______________
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C | D
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縦の軸が「予測」の軸で、
上が「崩壊するだろう」
下が「崩壊しないだろう」
横の軸が「戦略・感情」の軸。
左が「崩壊させたい」
右が「崩壊させたくない」
象限ごとに言うと、
A:「崩壊するだろう」+「崩壊させたい」派
自然に放っておいても崩壊するだろうが、
いっそのこと踏み込んで
こっちから崩壊させたいですな。
B:「崩壊するだろう」+「崩壊させたくない」派
このままの状態じゃ崩壊するだろう。
でも、崩壊させたくないんだよなあ~。
C:「崩壊しないだろう」+「崩壊させたい」派
北の自然崩壊はあり得ないよ。
でも、崩壊させたいな (-∧-;)
D:「崩壊しないだろう」+「崩壊させたくない」派
北は崩壊しないだろうし、
崩壊させたくもないね。
なんか「崩壊」「崩壊」の嵐で笑っちゃいますが、
以下、それぞれの派を解説いたします。
<崩壊するだろう+崩壊させたい派>
構成要員は、
◇感情的に北を憎む「憎悪派」。
◇ああいう国は許せないと「正義感派」。
◇戦略分析の上、崩壊は今が適切と判断し、
自然崩壊を待つ気はない「急進崩壊派」。
前にも書いたけど、
「北崩壊!」って確かに快感だけどさ、
そのもたらす波及効果を考えないとまずいよ。
「崩壊させたい」と思うのなら、
世界情勢に対する読みと
崩壊に伴う準備をしっかりした上で
今がその時と判断したらやるべき。
日本の「経済制裁」なんかもそうだよね。
ちなみに先日書いたように、
私は「急進崩壊派」です。
*北朝鮮:金体制崩壊とシミュレーション Part,1
<崩壊するだろう+崩壊させたくない派>
なんともアンビバレントな、
悲しみと諦念が漂っている一派です(笑)。
構成要員は、
◇時勢をシビアに予測しつつも、
北に対する愛着は捨てがたい「哀愁派」。
◇ここままじゃ崩壊するだろうけど、
諸判断から北の軟着陸を望む「ソフトランディング派」
◇崩壊されると困る。
でも、代案が無い。
しょうがないから
取りあえず現状維持を望む「その日暮らし派」
「哀愁派」は悲しいね~。
国家の興亡は歴史の定め。
生成・育花・繁栄・衰退は世の定め。
諦念の寂しさってやつか。
「ソフトランディング派」
韓国の太陽政策なんかそうだね。
一見、ソフトな好印象を与えつつも、
実は私益バリバリの一派でもある。
今、崩壊されちゃ、うちが迷惑だよって。
このソフトランディング派について詳しく書くと、
イメージとして良さげだけど、
一番難しい路線でもある。
この派の最大の欠点は、
明確な戦略的展望が欠けていること。
「北をソフトランディング~」と言いつつも、
具体的にどうするのか、
どういう手法で軟着陸させるのか、
そういう明確な戦略に欠けている。
韓国の太陽政策は、
結果的には「ソフトランディング」じゃなく、
単なる食料と小銭供給の生かさず殺さず、
現状維持の「その日暮らし」と化している。
だって、相手がいる話しだもん。
武力行使なり、経済封鎖なりして
崩壊させちゃえって言う方が予測は楽。
ソフトランディング派の困難なところは、
気むずかしい狡猾な小獣をうまく御して
自己の構想どおりに持って行かなければならない点。
これは難しいよ~。
<崩壊しないだろう+崩壊させたい派>
◇感情的に北を憎む「憎悪派」。
◇ああいう国は許せないと「正義感派」。
◇積極的に北の民衆を救うべしと「人権派」。
◇戦略判断のもと、
崩壊へと状況を転化させたい「強硬派」
崩壊しないだろうけど、崩壊させたい。
要するに積極的に一国家を滅ぼそうとする一派。
「行動崩壊派」とも言うべきか。
よほど感情的に強烈なものを持っているか、
戦略的に能動気質を持ってるかどちらかだね。
<崩壊しないだろう+崩壊させたくない派>
◇現実を無視する「夢想派」
◇ガチガチ左翼の「教条派」
◇慎重判断で急進変化を好まない「漸進派」
◇現状を良しとする「固定派」
「漸進派」は前の「ソフトランディング派」と
一脈通じるものを持っているけど、
どっちかというと現状維持の傾向だね。
この人たちもさらに二派に分かれていて、
◇穏健派
◇国益派
に分かれる。
前者は、北朝鮮にとって漸進が良いとする発想で、
後者は日本の国益のために漸進を良しとする考え。
結論は同じようでも力点の置き場所が違う。
さて、あれこれと書きましたけど
総じて言えるのは、
日本にとって、あるいは世界にとって、
どういう戦略が良いか、どういう手法が良いか、
そういう観点から考えてる人って、
たとえ反対意見でも聞いてて心地いいね。
逆に、盲目的イデオロギストやガチガチ左翼、
個人的な好悪の情や偏った民族蔑視感で、
ああだこうだと言う人は、
方向性が同じでも気分が悪くなる。
まあ、皆さん、いろいろ議論すればいいと思うよ。
予測の冷徹さと戦略判断の深さを養うチャンスでもある。
どのみちどれが正しかったかは、歴史が証明してくれるさ。
娘通信♪関連過去記事
*北朝鮮内部文書で見る「崩壊への道」
*北朝鮮:金体制崩壊とシミュレーション Part,1
*北朝鮮、社会システムは破綻・・亡国へのカウントダウン。

