韓国核開発問題、安保理付託へ・・出るとこ出なさい。
2004年 11月 13日
☆韓国:兵器級にウラン濃縮 化学法、無届け実験も
国際原子力機関(IAEA)は11日、
韓国の一連の核関連実験に関する報告書をまとめ、
理事会各国に配布した。
化学法によるウラン濃縮実験をIAEAに無届けで
79~81年に実施したことが新たにわかった。
また、00年の
ウラン濃縮実験で得られた濃縮ウランの一部は
兵器級に近い77%に達していていたことも判明。
IAEAは報告書で、
韓国が査察に協力的であることを評価する一方、
無届けで実験を繰り返したことに「深刻な懸念」を表明、
「検証活動を続ける」と述べ、
今後も全容解明に向けた調査を続ける方針を示した。
報告書は8ページ。
IAEAが今夏以後、韓国で実施した査察の際に
採集したサンプルの分析や、
実験に関わった科学者などに対する、
ヒアリングの結果をまとめた。
新たに判明した79~81年の
化学法によるウラン濃縮で得られる濃縮ウランは、
濃縮度が商業炉の核燃料に使用する、
3~4%程度にとどまる。
一方、00年に
レーザー法で生成した濃縮ウランは200ミリグラム。
核兵器製造には90%以上が必要だが、
平均の濃縮度は10%強、
最高で77%に濃縮されていた。
また、82年に抽出したプルトニウムは
0・7グラムとごく少量であることがわかった。
韓国の科学者は核関連実験に使用する原材料や機器を
海外から調達していた。
韓国は82年にプルトニウム抽出、
ウラン転換実験を実施したほか、
00年にウラン濃縮実験をそれぞれ無届けで実施した。
韓国側は「その他に無届け実験はない」と
言明していた。
(毎日新聞)
はい、韓国の核開発問題です。
もう核開発疑惑とは書きません。
「核開発問題」です。
問題点をまとめてみると、
◇79~81年に化学法によるウラン濃縮実験
◇82年にプルトニウム抽出実験
◇00年のウラン濃縮実験
◇↑この3つをIAEAに無届けで行う。
◇特に00年のウラン濃縮実験は、
最高で77%の濃縮ウランを抽出。
商用の3~4%にはほど遠い高濃縮率。
まあ、この5点ですな。
韓国政府は今まで
「政府に無許可で一部科学者がやったこと」と言ってたけど、
こんな重要な実験、無許可でやれるものか?
特に00年のレーザー法による実験は
高額な機器が必要とのことで、
当然、その分の予算が動いてるはずであり、
「知らなかった」では通らない。
実際、こういうニュースもあるしね↓
*核関連実験に政府一部関与 韓国、IAEAに認める
逆に本当に「知らなかった~」と言うのなら、
あんたら、どういう政府機構なんだって?
下部組織が勝手に国策を超えることが可能な
組織体系になってるわけ?
それはそれで問題でしょう。
まあ、何と言おうと監督責任は有るんだからね。
ちなみに00年のレーザー法による実験の時は、
あの金大中氏が大統領。
この人、「南北融和」とかで
ノーベル平和賞をもらったけど、
その金大中氏に以下のニュースが。
☆金大中氏「米国、一方主義で世界との協力に失敗」
金大中(キム・デジュン)前大統領は10日、
「米国は一方主義的な態度のため
世界を協力の統合体として率いることに失敗している」とし、
「米国が自国の歴史的使命を深く省察し
世界の力を一つに集める多者主義的な協力体制の
先頭に立つことを望む」と述べた。
金前大統領は
「北朝鮮の核問題を解決するため
北朝鮮は核開発の放棄および徹底した検証、
米国は北朝鮮に安全保障および経済制裁解除を
同時にやりとりする交渉がなされるべき」と付け加えた。
(朝鮮日報)
僕の在職時に核開発しました!とは、
さすがに言わないなあ(笑)。
「北朝鮮の核問題を解決するため
北朝鮮は核開発の放棄および徹底した検証~」
この部分、無茶苦茶笑わせるんですけど。
「北朝鮮」の部分を、
そっくり「韓国」に変えても読めるね。
で、韓国のマスコミは
今回の事態に関して以下の反応。
☆韓国を“ならず者国家”のように扱おうというのか
ボルトン米国務次官が
「韓国の核問題は国連安保理に付託し、
明確に解決するのが望ましいというのが米国の立場」
と述べたという。
結論から言えば、韓国の核問題が国連安保理で、
それも国際協定を違反した「安全保障」問題のレベルで
扱われるようなことがあってはならず、
穏当なことでもない。
米国が実際にこのような立場を取るならば、
それは韓国の実情をあまりによく知っている、
同盟国としての姿勢ではない。
現在まで核疑惑があるとして安保理に付託された国々は
北朝鮮、イラク、リビア、イランなど、
主に米国が“ならず者国家(rogue state)”に
分類してきた国々だ。
4年前、または22年前に目にも見えないほどのウランを
実験室で作った韓国と、
このような国々を同等に扱うことはできない。
(朝鮮日報)
☆核物質をめぐるIAEAとの外交にもっと本腰で臨め
結論から言えば、北朝鮮とイランを意識して
「上乗せする」形で韓国の核物質実験を
安保理に回付しようとする動きは容認できない。
韓国の「些細な実験」が
北朝鮮とイランの核開発のように
「重大な扱い」をされてはならない。
政府はIAEAの報告書が韓国の過ちを
「核安全措置協定不履行(Non-compliance)」ではなく、
「申告義務漏れ(Failure to report)」
と整理したと伝えた。
協定不履行と深刻義務漏れは明白に違う。
(東亜日報)
こっちも相変わらずですな。
ただ、核実験が暴露された時の
「俺たちゃ何にも悪くない!」という反応に比べると、
幾分、おとなしくなってきたのが笑える。
現在まで核疑惑があるとして安保理に付託された国々は
北朝鮮、イラク、リビア、イランなど、
主に米国が“ならず者国家(rogue state)”に
分類してきた国々だ。
4年前、または22年前に目にも見えないほどのウランを
実験室で作った韓国と、
このような国々を同等に扱うことはできない。
いや、77%の濃縮ウランは
イランの10%程度をとっくに上回ってるんですけど。
同等と言うより、それ以上なんですが・・・。
韓国の「些細な実験」が
北朝鮮とイランの核開発のように
「重大な扱い」をされてはならない。
些細な実験?
学研の実験セットみたいに言うんじゃないよ。
政府はIAEAの報告書が韓国の過ちを
「核安全措置協定不履行(Non-compliance)」ではなく、
「申告義務漏れ(Failure to report)」
と整理したと伝えた。
協定不履行と深刻義務漏れは明白に違う。
いや、どう考えても
「申告義務漏れ」じゃなくて
「核安全措置協定不履行」に該当すると思うんですが。
IAEAがお情けで、
トーンを下げてくれただけでしょ。
さて、この問題は
安保理事会への付託という方向に向かおうとしている。
☆「安保理での解決望ましい」
韓国核問題、制裁なし示唆-米次官
12日付の韓国紙・中央日報は東京発で
外交消息筋の話を引用して、
韓国が国際原子力機関(IAEA)に申告せずに
ウラン濃縮など核物質関連実験を行っていた問題について、
10月下旬に訪日したボルトン米国務次官、
(軍備管理・国際安全保障担当)が日本政府に
「国連安保理で明確に解決されることが
望ましいというのが米国の立場だ」と伝えていたと報じた。
同紙によると、ボルトン次官は
「韓国の実験の規模や意図を考えると、
安保理に付託されれば疑惑を後に残すことなく、
(問題を)解明できる」として、
制裁を行わずに事態が終結するとの見解を示唆したという。
(時事通信)
米次官の意図は、
「取りあえず、安保理事会に出して、
謝るところは謝ってスッキリさせちゃいなよ」
「韓国の場合、所詮、ちゃちな実験レベルなんだから、
一旦、安保理に出してさ、
この問題、とっとと終わらせちゃおうよ」
ってな感じでしょう。
ところが、これに対する韓国政府の反応は、
☆韓国ウラン、IAEAも高濃度確認 事務局長報告書
日米欧などは、未申告の活動はいずれも実験室レベルで、
核物質の量も少ないと判断。
過去の実験の全容が判明し、
核兵器開発につながるような深刻な違反が見つからなければ、
制裁措置を求める目的ではなく、
「核査察協定違反の事実の確認」のため、
国連安全保障理事会に付託、決着させる方針だ。
11月のIAEA理事会で、
安保理付託を行う意向とされている。
だが理事会筋によると、韓国はこれに強く反発し、
説得工作は難航していると伝えられる。
日米欧が付託の必要性を主張するのは、
03年に核疑惑で安保理に付託された北朝鮮や、
11月理事会で安保理付託が焦点となるイランから
「二重基準」と批判されるのを防ぐため。
(アサヒ・コム)
もう、これだけ日米欧各国が温情を示してるのに
「抵抗」なんかしちゃってさ。
これ以上、事態がこじれても知らないよ~
さてさて、私は以前にも書いたけど、
日本としては、
この問題は徹底追求すべきだと考えている。
今のところ政府の反応は
「韓国政府の見解を信用する」
「韓国をこれ以上刺激しない」
ってな感じでしょう。
まあ、北朝鮮への対抗のために、
韓国に対しては微温的態度で接するのも
発想として分からないではないけどね。
ただ、北なんて崩壊間近な国。
国内体制なんてボロボロになっている。
日本に対する脅威は、
弾道ミサイルと少数の特殊部隊の潜入だけ。
私としては、北崩壊後の韓国による統一を見据えて、
半島の非核化の固定が望ましい。
統一後のナショナリズムが沸騰する韓国が、
核武装するなんて日本にとっては悪夢同然。
なんせこの国、名だたる反日国家じゃないか。
韓国がおとなしいのも、
北の軍事的脅威と米国というお目付役がいるからで、
北が消えて亡くなり、
将来、米国の力が衰退したら、
ああもう、誰にも止められない状態だろうね。
実際、半島統一後の韓国の心理状態は
「前門の中国、後門の日本」となるでしょう。
彼らにすれば核武装化は、
ほとんど当然の発想だと思うよ。
これをどうにか牽制して防がなきゃいけない。
日本も目先の北の脅威に目を奪われずに、
数年後・数十年後の東アジアの政治地図を想定して、
着々と手を打たなきゃまずいと思うよ。
*♪すいか泥棒 日曜版:
【韓国核開発疑惑】ウリも偉大な将軍様の教示に従ってはどうニカ?
「娘通信♪」関連過去記事。
*韓国核開発疑惑(番外編)・・もうアホかと:その2
*韓国核開発疑惑(その7)・・IAEA理事会「重大な懸念事項」
*韓国核開発疑惑(その6)・・英国、安保理付託を主張!
*韓国、今度はプルトニウム疑惑!?・・情報リークの意図は?
*続報!「韓国、ウラン濃縮問題」・・最後の記事は怖いよ。
*韓国、ウラン濃縮実験問題(その3)・・日本政府も仕事しろ!
*韓国、ウラン濃縮実験問題(その2)・・マスコミは仕事しろ!
*韓国、ウラン分離実験!・・ばれる前に喋っちゃおう。(その1)

