アフガンでフィリピン人が人質・・その場しのぎのツケ。
2004年 11月 03日
☆アフガンでフィリピン人拉致
アフガニスタンでフィリピン人外交官ナヤン氏ら
国連スタッフ3人を拉致した武装勢力は1日、
人質を別々の山岳地帯に拘束しており、
救出しようとすれば彼らを殺すと繰り返し主張した。
武装勢力の指導者はフィリピン国軍との電話で、
3人は別の場所に拘束しており、
アフガンの治安部隊が1人を救出すれば
残りの2人を殺害すると語った。
カタールの衛星放送アルジャジーラが
10月31日に拘束されたナヤン氏の姿を放映した。
武装勢力は、外国部隊がアフガニスタンから撤退し、
米政府がタリバンの捕虜全員を解放しなければ、
11月3日(マニラ時間)正午まで
選挙支援の国連スタッフを殺害すると脅迫している。
ナヤン氏ら3人は、10月28日の昼間に
カブール市内を走行中に銃で脅され拉致された。
アフガニスタンには国連で働く37人の他に、
民間企業に雇用されホテルやレストランで働く、
フィリピン人が307人いるという。
(フィリピン・インサイド・ニュース)
フィリピン人外交官ナヤン氏ら国連スタッフ3人が
アフガニスタンで拉致されたとのこと。
犯人の意図。
◇国連選挙スタッフの拉致
◇フィリピン人外交官の拉致
重心は果たしてどっちにあるんだろうね?
後者だとすれば狙いは明白だよ。
アフガンでフィリピン人を拉致したところで
政治的にはさほど意味はない。
結局、欲しいのは身代金でしょう。
つまり人質ビジネス。
これは以下の事件が引き金になっている。
*人質のフィリピン人解放、保護 アロヨ大統領が発表
イラクでフィリピン人がテロリストの人質に取られた時に、
フィリピンのアロヨ大統領は、
その要求をのんで軍をイラクから撤退させた。
この種の人質を取られた国は多いけど、
あっさりと要求をのんだのはフィリピンだけ。
これで、米比関係は当然のことながら悪化したけど、
かの国が背負ったリスクはそれだけじゃない。
そう、それが今回のニュース。
フィリピン人拉致の増加。
テロリストの要求に弱い国、
組みし易い国とのイメージが定着すれば、
当然、金目的のテロリストは
他国を狙わずにフィリピンを狙うでしょう。
近視眼的な軟弱路線が招いたツケだよ。
その場しのぎの短絡的な措置が、
結果的に、さらに多くの同胞の安全と命を奪い、
国益を害してしまう。
歴史的に枚挙に暇がないパターン。
また、アロヨという女性政治家が繰り返してしまった。

