日本人人質殺害・・狂犬ザルカウィ派と軽薄民主党。
2004年 10月 31日
☆「殺される理由ないのに」
香田さん殺害でイラク国内に批判の声
「この若者が
こんなふうに殺される理由は何もないのに」-。
香田証生さん(24)の遺体を
30日夜発見したイラク人警官は、
やりきれないという表情を見せた。
日本人殺害事件は、
残虐な事件には慣れているバグダッドや
南部サマワの一般市民にも、
強い怒りや悲しみを呼び起こした。
イラク国防省のアサディ副大臣は
「われわれは殺人を強く非難する。
イラクの伝統やイスラムとは無縁の行為だ」と述べる一方、
「イラクと日本との関係は強固であり、
われわれは日本の支援を忘れない」と付け加え、
事件が対日関係や復興支援に
悪影響を及ぼすことへの懸念をにじませる。
(産経新聞)
イラクで亡くなられた香田さんの
ご冥福をお祈り申し上げます。
事件が起きた直後は、
イラクに旅行気分で乗り込んだ彼の行動に
非難が殺到したけれど、
今さらそれを言う気はない。
彼は亡くなられたのだから。
私がこの事件を見ていて感じたのは、
以下の2つである。
◇イラクの治安の悪化。
もはや「混沌」といっていい。
◇民主党の対応の不愉快さ
<イラクの治安の悪化>
ザルカウィ派のような狂犬の跳梁を阻止できない米軍。
ほとんど末期現象。
同じ「泥沼」でも、ベトナム戦争時は
数十万の大兵を投入する国力の余裕があったが、
今度は13万の上限を超えられない。
国力の限界を自覚しているからだろう。
米国にとって今のイラク情勢の打開は
数十万の大軍を一気に投入して局面を打開するか、
適当な口実をつくって撤退するかのどちらか。
現状は中途半端としかいいようがない。
大兵を送る金も無し。
でも、イラクは保持したい。
まさに「安物買いの大損」の論理。
<民主党の対応の不愉快さ>
民主党は29日に、
中東の衛星放送「アルジャジーラ」を通じて
犯人グループに呼びかけた。
*民主党:人質解放への呼びかけ
以下、全文。
日本人の香田証生さんが
イラクで拘束されたというニュースに、
日本人は皆、大きな不安と悲しみを抱いています。
私たち日本人は、長い間、イラクの友人でありましたし、
私たちがイラクを訪れる度にイラクの皆さんは、
とても歓迎してくれました。
昨年3月のイラクに対する先制攻撃が始まった時、
日本人の多くがこの戦争に反対しました。
そしてイラクの人道・復興支援のためであるとはいえ、
自衛隊がイラクに派遣されたことに対して、
日本人の約6割以上が反対しています。
二大政党の一翼である私たち民主党も
強く反対しています。
とくに香田さんは、
政府にも自衛隊にも何ら関係のない民間人です。
このような惨いやり方をしても、
自衛隊の撤退にはつながりません。
逆に私たちのように
自衛隊を撤退させるべきと主張している人たちさえも、
大事な同胞の命と引き換えに要求をする人たちの主張に
耳を貸すわけにはいかないという気持ちになってしまいます。
自衛隊の駐留期限が切れる12月以降の撤退に
民主党は全力で取り組んでいます。
また、無実の一般市民が殺され、
戦争で苦しむイラクの一般市民の
真の救済につながる支援策を私たちは提案しています。
イラクと日本の人々が真に協力しあえるためにも、
人質を即時解放して下さい。
民主党代表 岡田 克也
人質拘束と殺害脅迫が
自衛隊の撤退にはつながらないと言ったのはいい。
だが、これは何だよ?
そしてイラクの人道・復興支援のためであるとはいえ、
自衛隊がイラクに派遣されたことに対して、
日本人の約6割以上が反対しています。
二大政党の一翼である私たち民主党も
強く反対しています。
自衛隊の駐留期限が切れる12月以降の撤退に
民主党は全力で取り組んでいます。
こういうことを言う必要があるのか?
どこぞの国の政府相手の発言じゃなく、
犯人グループ相手の呼びかけでしょ?
日本国内が「派兵容認派」と「撤退派」の
二手に割れていることを
かくも軽率にアピールするなんて
私には信じられない。
こういう発言を公党が犯人に言っていいのか?
百歩譲って、仮にこれが人質解放につながったとして、
それがどうだというのだろう。
己の軽薄さと日本人の馬鹿さ加減を
全世界にアピールしたようなもの。
この猫なで声の文体の気持ち悪さ。
「二大政党の一翼である私たち民主党」などと、
自慢げに言うならば、
日本の国政の一部を担う者としての
矜持を見せてくれ。
報道では、この「人質解放への呼びかけ」は
何故か一部しか掲載されてない。
*民主党の人質解放要請報道 アルジャジーラ
*岡田民主党代表、人質解放を求める
アルジャジーラが声明放送
結局、全文を民主党のサイトで見つけたけど、
これを見た時、血が逆流しそうになった。
あんたら、矜持と気概をどこかに捨て去ってるよ。
さて、事件があのような残念な結果に終わった後、
民主・社民・共産の3党は、
自衛隊のイラク撤退を要求し、
2日の衆院本会議や関係委員会でも首相出席の上、
事件の政府報告と質疑を求めるとのこと。
*自衛隊撤退を強く要求 野党、予算委集中審議も
民主党さん、もう数日静かに出来ませんか?
自衛隊の撤退を党の方針とするのは勝手だけど、
何故、事件直後に騒ぐのか?
「犯人に利する」という感覚が欠如しているのでは?
「外交は水際まで」でしょ。
この原則を民主党はかみしめてほしい。
戦後日本が失ったもの。
気概と矜持と威厳、そして荘重さ。
君らはそれを体現した政党だな。