ビンラディン、米大統領選へ影響力行使。
2004年 10月 31日
☆新たな対米テロ警告=大統領選控え、
「9・11」犯行認める-ビンラディン容疑者
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは29日夜、
国際テロ組織アルカイダの指導者、
ウサマ・ビンラディン容疑者のビデオ声明を放送、
この中で同容疑者は
「ブッシュ(米大統領)は9月11日の事件
(2001年の米同時テロ)から4年たつというのに、
いまだに混乱とミスリードを続けている」と
ブッシュ政権を強く批判した上で、
「これらの出来事が繰り返される理由はまだある」と述べ、
新たなテロを警告した。
アルジャジーラによれば、
ビンラディン容疑者本人による新たなビデオ声明はほぼ2年ぶり。
声明は同容疑者が自らの存在を誇示するとともに、
間近に迫った米大統領選挙に
影響を与えることを狙った可能性がある。
(時事通信)
ここで設問。
ビンラディンにとって
米大統領選はどちらが勝った方が都合がいいか?
私はブッシュだと思う。
それはビンラディンの基本戦略を
考察すれば理解できる。
前にも書いたけど、
*学校占拠事件とアルカイダ・・非正規戦の時代。
ビンラディンの意図は、
米国の国力を消耗させることによって
世界への関与を無くさせ、
孤立したイスラエルを包囲殲滅すること。
これが最終目標。
この目標に対し、先鋭的に手段を構築している。
これだと思う。
泥沼消耗戦。
まさにゲリラの発想で、
弱者が強者を倒すための典型的なパターン。
ビンラディンにとっての
この戦略の「モデル地区」がイラク。
ここで米国の国力を消耗させる。
その意味ではブッシュは都合のいい相手。
好戦的でイラクにこだわり続けてくれそう。
イラクからの撤退を公言するケリーとは違う。
まさに組みやすし相手。
この時期にビンラディンが自らの画像を公開し、
声明を発表したのは、
米国民に「戦時国家」としての意識を取り戻させ、
「テロとの戦い」に関しては圧倒的に
ケリーの支持率を上回っているブッシュを有利に導くこと。
これが狙いだろうね。
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