続報:東シナ海ガス田問題・・中国は確信犯。
2004年 10月 08日
☆日中中間線 中国、86年に埋蔵把握 天然ガス分布図作製
中国が日本政府の抗議を無視する形で
東シナ海のガス田「春暁鉱区」の採掘事業を進めている問題で、
中国政府は二十年ほど前から、
海底地質調査で同鉱区が「日中中間線」をまたいで
分布していることを把握していたことが七日、分かった。
「中国は確信犯的に日本の海洋資源を侵犯しようとしている」
(政府高官)との疑念が裏付けられた。
日本側は事実関係を中国側に問いただし、
詳細な資源データの開示を要求しているが、
中国側は明確な回答を拒否している。
政府筋によると、中国政府の海底地質調査の結果が、
中国・地質砿産省海洋地質統合大隊が
一九八六年に出版した「東海(東シナ海)石油地質図集」
に記載されていた。
この地質図は、カラー刷りで
資源埋蔵の分布状況が詳細に色分けされており、
春暁鉱区は南北に約三十五キロ、東西に六キロほどの
楕(だ)円(えん)状で、
「埋蔵の可能性が最も高い」ことを示す赤で色づけされている。
日本政府が、この地質図に「日中中間線」を重ねたところ、
同鉱区は中間線をまたいで広がり、
六対四の割合で日本側に分布していた。
中国側の採掘施設は、中間線から中国寄りに
二-三キロの北緯二八度二一分、
東経一二四度五八分の位置にあり、
海底パイプラインが完成すれば、
年間二十五億立方メートルの
天然ガスの生産が見込まれるという。
日本側はすでに、
外交ルートで中国側に地質図の存在を指摘し、
「日本側の資源も採取されるのは確実だ」と主張。
中国側はしかし、地質図の存在は認めたものの、
日本側の埋蔵資源を採取する可能性については回答を避け、
共同開発を提案している。
日中両国は平成十年から
「海洋法の問題に関する日中協議」をスタートさせたが、
決着していない。
このため、経済産業省は、今年七月から三カ月間の予定で
中間線の日本側海域で天然ガスや石油の地質調査に着手。
年内にも調査結果をまとめる。
(産経新聞)
「東シナ海海底ガス田問題」続報です。
経済発展と人口増加で
エネルギーの調達に血眼になっている中国。
上記ニュースで、
彼らの「確信犯的」な国際ルール無視が明確になった。
まあ、露骨だね。
仁義もへったくれもない。
こっちが引けばそれだけ押してくる。
この事実の前には妙な「中国幻想」など
いだきようがないわ。
関連するニュースをあげときますね。
☆東シナ海開発で実務者協議=中国大使が提案
自民党の与謝野馨政調会長は7日午前、
党本部で中国の王毅駐日大使と会談した。
同大使は、中国が進める東シナ海での天然ガス採掘に
日本が反発している問題について
「実務者協議を一日も早く開催しよう」と述べ、
日中間の対話を通じて事態の打開を図るべきだとの考えを示した。
中国が進めるガス田開発は、
日本の排他的経済水域(EEZ)の
境界線(日中中間線)近くに位置する。
王氏は「中間線は日本の主張で、
中国には中国の立場がある。
二国間で交渉しよう」と述べた。
(時事通信)
王毅駐日大使の発言。
中間線は日本の主張で、
中国には中国の立場がある。
言ってくれますね~。
下記の地図を見てもらえれば分かるけど
*東シナ海ガス田関連図
日本の主張する中間線とは
おおむね、日本と中国の中間地点で
両国にとって妥当なラインを設定している。
ところが見ておわかりのように、
中国側主張の「沖縄トラフ」のラインは
もう沖縄近海まで中国の領分の発想。
まあ、ふざけんじゃないよって。
こっちが紳士的に対応すればすぐにつけ上がる。
こんな「中国の立場」などのむ必要はない。
また「実務者協議」はいいけど、
安易な「共同開発」なんか合意しないでね。
まずは中国側の一方的な開発を全ストップさせ、
日本が資源探査をきっちりとやってからの話し。
準備万端の時点で、国益上有利なら
共同開発もあってもいい。
でも、拙速は絶対に厳禁!
要は国として譲れない部分は譲れないとして
毅然とした態度を見せること。
たとえばね、
☆ベトナム:南沙諸島に飛行場建設
ベトナム政府当局者は14日、
ベトナムや中国、フィリピンなど
6カ国・地域が領有権を主張する南シナ海の
南沙(英語名スプラトリー)諸島の島の一つに、
ベトナムが飛行場の建設を始めたことを明らかにした。
飛行場を建設しているのは、
南沙諸島の中でベトナムが実効支配する23島のうち、
長さ約800メートル、幅約400メートルと最大の島で
ベトナム名「チュオンサロン島」。
人民軍の施設などがあり、兵士数十人が駐留している。
(毎日新聞)
2004年5月のニュースで
ページが削除されていたので
グーグルのキャッシュで拾いました。
同様の海底資源摩擦問題は南シナ海でも起きている。
資源を巡って六カ国が対立しているけど、
特にベトナムと中国の摩擦が一番激しい。
互いに南シナ海の島々の領有権を争っている。
ベトナムなんかは国力の点では日本より劣る国だけど、
こういうところは中国を恐れない。
やることは反対されようがやるという姿勢。
それが結果、以下のニュースにつながる。
☆中国が南沙諸島の資源共同開発を提案、ベトナムは反対
中国の温家宝首相は7日、訪問先のハノイで、
ベトナムのファン・バン・カイ首相と会談し、
中越両国などが領有権を主張する南シナ海の
スプラトリー(南沙)諸島問題で
資源探査の共同開発を提案した。
しかし、「国家主権に干渉する」などとして
カイ首相が反対した模様で、進展はなかった。
中国は当事国による共同開発方式で
同諸島の資源開発を狙っているが、
ベトナムから早くもひじ鉄を食らった形だ。
(読売新聞)
ベトナムみたいに断固とした意志を見せてると
中国も「こりゃ一筋縄じゃいかんな」と
強硬姿勢を改めて共同開発を提案してくる。
ここらへん、中国は力関係に正直な国。
非常にわかりやすいわ(笑)。
同じように、
ここ数ヶ月、日本の政治家もこの問題で
強硬路線を取るようになってから
中国も慌てて「共同開発」だの、
「協議しましょう」だの言ってくるようになった。
ホント、わかりやすい連中だわ (^◇^)
*Life Line
東シナ海・日本の資源開発まとめサイト
*八重山毎日新聞:「尖閣」を上空から視察
*【盗掘】東シナ海油田問題 統一スレ★8【確定】
「娘通信♪」関連過去記事
*2ちゃん「東シナ海油田問題 統一スレ」・・有志の心意気。

