茨城県の中小企業、ロケット製造プロジェクト!
2004年 09月 14日
☆1億円の衛星用ロケット、茨城の中小企業15社が構想
茨城県内の中小企業15社が、
小型ロケットの製造・打ち上げを目指して
16日に研究会を発足させる。
宇宙ビジネスを巡っては、
大阪府東大阪市の中小企業が
小型人工衛星の開発に乗り出しているが、
小型ロケット製造などを
専門的に行う民間企業は国内にはなく、
中小企業による新規事業開拓に期待がかかる。
研究会の構想では、
ロケットは高さ17メートル、直径2メートルで、
2段式液体燃料の使用を想定。
高さ400キロの低軌道に
小型衛星や実験装置を打ち上げる能力を持ち、
価格は同じ能力を持つ他国のロケットの
5分の1から10分の1に抑え、
1機1億円を目標にする。
参加する15社は、機械加工、小型モーター、
精密洗浄、ベンチャー支援などで、
ロケット部品製造に
携わったことがあるメーカーが中心となる。
1社50万円ずつ資金を出し合い、
今年度中に小型ロケットの市場調査や、
民生技術による製造・打ち上げの可能性を探る。
県も100万円を助成する方針。
ビジネスとして可能性があると結論が出れば、
新会社を設立、2008年の打ち上げを目指す。
(読売新聞)
いやあ、壮途だねえ。
本当に実現したら、これは凄いよ。
東大阪の「まいど一号」が有名だけど
あっちは人工衛星で、こっちはロケット。
難易度が桁違いでしょうね。
一機一億円でしょ。
ニュース中にもあるように
相場の5分の1から10分の1。
途方もない安さだなあ。
ロケット界の価格破壊か(笑)。
私は技術的なことには疎いけど、
クリアしなきゃいけない問題が
いくつか浮かんでくる。
<政治・社会制度上の問題>
ロケットだからね。
いざとなれば当然のことながら
軍事転用は可能なわけで、
政治や行政認可の問題をクリアしないと。
また、実現性が増せばますほど各国の注目が集まるし、
JAXA(宇宙航空研究開発機構)だけじゃなく、
防衛庁、さらには防諜上の問題で
公安関係も気にし始めるでしょうね。
<材料・燃料の問題>
政治の問題とも絡むけど、
材料や燃料だって特別なやつを使うわけでしょ。
下手すれば国家機密に絡むような、
特殊なやつを仕入れなければならない。
これは難しいよ。
<打ち上げ設備の問題>
ロケット作っても打ち上げるとことがないとね。
これは自前じゃ無理だから、
JAXAと連携して借りるしかないよね。
まあ、ざっとこんな感じで
素人の私が考えただけでもこれだけ浮かんでくる。
道は困難でしょうね。
でも、頑張ってほしいなあ。
夢に向かってチャレンジはいいことだよ。
私、ここらへん、
プロジェクトXに毒されてるのかもしれないけど(笑)。
それにしても、
「県も100万円を助成する方針」
これは何なのよ。
茨城県、せこすぎ(笑)。
せっかくの夢のあるニュースなのに、
あの部分だけはガクッときたなあ(笑)
*JAXAサイト