misakiのオールジャンル時事評論!


by misaki80sw

人権法案の今国会提出を当面先送り 自民

 自民党は10日、
 党内調整が難航している人権擁護法案について、
 今国会提出を当面先送りする方針を固めた。
 小泉純一郎首相が最重要法案と位置付ける、
 郵政民営化関連法案の成立を目指した国会会期の
 延長幅にもよるが、
 人権擁護法案の今国会成立は困難な情勢になった。

 同法案の取り扱いをめぐり10日、
 与謝野馨政調会長と
 推進派の古賀誠・人権問題等調査会長(元幹事長)、
 反対派議員でつくる「真の人権擁護を考える懇談会」の
 平沼赳夫会長が会談。
 同懇談会で今月末までに法案の問題点をまとめ、
 その上で法案修正も含め
 あらためて協議することで合意した。
 これにより法案提出は
 6月以降にずれ込むことが確実になった。

 今国会は6月19日に会期末を迎える。
 古賀氏は法案の今国会提出に意欲を示したものの、
 時期は急がない考えを示したという。

   (産経新聞)


取りあえず、ひとやま越したということかな?

まだまだ6月中旬あたりまでは気は抜けないけど
ひとまずホッと一息 (^。^;)ホッ!

ただ、今国会に提出されなくても
ニュース中にもあるように
古賀氏は次回とかを狙ってるんでしょうね。
まあ、これは先の外国人参政権法も同じだけど。

まだまだ総括とかはする気は無いけど、
今日は、ちょっと視点を変えて
この人権擁護法を見てみたいと思います。
私自身の考えもまとまってないので
雑談風に書きます。


1999年成立の「男女共同参画基本法」。
先に大もめにもめた「外国人地方参政権法」。
そして今回の「人権擁護法」。
どれもこれも根っこは同じで、
「人権」の部分に絡んでくる。

私は思うんですが、
何故、これらの法律が70年代とか80年代とかに
提出されなかったんだろう?
だって、そのころの方が左翼思想などは全盛期で、
「人権」の名前を出せば
今以上に誰もがひれ伏さざるをえない状況だった。

たとえば人権擁護法だけとってみても
これを推進している団体に部落解放同盟があるわけだけど、
今でこそ彼らを批判する本なり、サイトなりがあるけど、
70~80年代の頃にはそういう言論は皆無だった。
批判していたのは共産党とその機関誌ぐらいなもんだった。
解放同盟が「差別」「人権」と言えば
行政からマスコミに至るまでがタブーのように口をつぐんだ。
であるならば、
何故、この法案が70~80年代に提出されなかったのか?

それは外国人参政権法にしてみても同じ。
今でこそ北朝鮮の悪行や朝鮮総連の犯罪などが
多くの人の周知の情報となっているし、
在日問題もタブーの雰囲気が解けてきた。
しかし、当時はそうではない。

何故、これらの法案が
70~80年代に提出されなかったのか?
また、仮に提出されていたらどうなったか?
通ったか通らぬか?
マスコミはどう反応したか?
世論はどう反応したか?

これは私自身の設問であると同時に、
読者の皆様方に投げかける思考ゲームでもある。
さあ、いかがでしょうか?
どう思いますか?

私の答えを言いますと、
結局、政治構造の問題が大きいと思う。
つまり、自民党の長期単独政権。
あれがこの種の法案の成立を阻んでいたし、
通らぬとあれば、最初から提出もされなかった。
せいぜい万年野党の社会党の議員立法としての提出で
彼らも通らぬと分かっているから
はなっからやる気もなかった。

まあ、別に自民党長期政権を賛美する気はありませんが、
この保守政党の単独支配と、
さらに国際的な冷戦構造の枠組み、
即ち、東西対立の状況が
この種の法律の成立を阻んでいたのではないか?
マルクス主義を警戒し、
左翼的価値観に根ざすものを阻止しようとする、
政治的な感覚があったと思う。

しかし、冷戦構造の崩壊、
小選挙区制の開始と自民党一極支配の終焉。
ここから混乱が始まったと思う。
それは政治構造の混乱であると同時に、
保守政党の思想的混乱。
彼らは己の寄って立つべき基盤が
分からなくなったのではないかと思う。

かつての冷戦期は、
西側ブロックに属し、
米国の保護下で商売だけ励んでれば、
あとは何も考える必要も無かった。
己の寄って立つ政治的理念を
思想的に構築する必要も無かった。

「保守主義」とは何ぞや?
国家とは何ぞや?
国民とは何ぞや?
そして、人権とは何ぞや?
人権とは日本の価値観や文化から考えて
どのように位置づければいいのか?
国民主権とは何ぞや?
参政権とは何ぞや?
男女の役割とは何ぞや?
性差とは何ぞや?

この種の深刻な命題を考える必要もなく、
自らの寄って立つ政治信条を
人間存在のあり方や国家のあり方など、
根元から考え、思想的に構築する必要も無かった。

多くの自民党議員にとっては
「保守主義」とは、
マルクス主義を奉じる革新勢力の対抗概念に過ぎず、
単なる現状維持を良しとする思想勢力に過ぎなかった。

世界の冷戦対立構造と
それを反映した日本政界の55年体制によって
単に西側資本主義国家の保守政党として
万年野党の敵失によって君臨しつづければよかった。

二分化された片一方に属し、
馬鹿な社会党に政権を取らせたくない国民の票を
吸い続けるだけでよかった。
要するに昔は単純だった。

それが冷戦二極構造の崩壊と共に
彼らもワケが分からなくなったのではないか?
自分たちの「主義」って
よく考えてみたらいったい何なの?ってね。

結局、冷戦体制後に、
「男女共同参画基本法」。
「外国人地方参政権法」。
「人権擁護法」。
この3法案が提出され、
1つは可決され、残り2つも大もめにもめてる原因は、

1,政治構造の混乱

2,保守主義の思想的混乱

この2つが大きいのではないか?

1の政治構造の混乱で言うならば、
政権を維持したいがために
「公明党」を与党に抱えてる弊害がもろに出てるし、
かつての「男女共同参画基本法」の成立時も
自社さの三党連立政権が続いた後だった。

2の思想的混乱は
今、書いてきたとおり。

まあ、この人権擁護法は今国会に提出されなくても
次回の国会でまた出てくるんでしょうし、
外国人参政権法も公明あたりが蒸し返してくるでしょう。
民主党も賛成してるしね。

キリがないと言えばキリがないし、
反対派諸氏にとっては溜息の出るような話しだけど、
要はこの根っこを変えていくことだね。
つまり

1,政治構造の安定

2,保守主義の思想的構築

その意味では、人権擁護法を跳ね返した後は、
私は保守論壇は、
次は民主党と公明党を俎上に上げるべきだと思うよ。
この両党の欺瞞と左翼的体質。
これにメスを入れるべきだと思う。

これを通じて
政界の中にあるマルクス主義的なる価値観を壊し、
本当の日本の伝統と文化に立脚した保守主義とは何かを
改めて構築すべきだと思う。

以上、雑談風でスンマセン(笑)。



娘通信♪関連過去記事
「人権擁護法」その7・・同和利権
「人権擁護法」その6・・八鹿高校事件
「人権擁護法」その5・・悪しき果実
「人権擁護法」その4・・「糾弾」という名の私刑
「人権擁護法」その3・・川崎市の人権擁護条例
「人権擁護法」その2・・部落解放同盟
「人権擁護法」その1・・天下の雑法。

人権擁護法案、自民法務部会混乱・・今後の方針
「人権擁護法を考える緊急大会」ミニレポート。
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# by misaki80sw | 2005-05-12 22:02 | 人権擁護法
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日本人、斎藤昭彦さんが
イラクにおいて武装勢力に拘束された事件。
いまだ新しい情報は入ってこない。

斉藤さんが所属しているという、
英警備会社「ハート・セキュリティー」だけど
あれこれ検索をかけてみたが
詳しいことはどうも分からない。

ただ、ニュース報道の中でもあるように
この警備会社は、
おそらくPMC(民間軍事企業)なんだろうね。

PMC。
「Private Military Company」の略。
平たく言えば現代の傭兵たち。
ナポレオン戦争以来、
第三世界などのゲリラ戦以外は
戦場から姿を消しつつあった傭兵が
最近、復活しつつある。

昨年3月31日に
イラクのファルージャでアメリカ人4人が殺され、
その焼死体を住民が引きずりまわしたり、
鉄橋から逆さ吊りにした悲惨な事件が起きた。
彼らはPMC企業「ブラック・ウォーター社」の社員。
任務は米軍の食料運搬の警護だった。

この事件によって
イラクで米軍が民間軍事会社を雇い、
米軍の後方支援任務につかせていることが
広く知られるようになった。

現在、イラクでは
2万人前後の民間軍事要員が働いていると言われている。
この数は英軍の派遣部隊9千人を上回るもので、
米国はこの民間人らによって
占領統治をこなしてるようなもの。

その任務は
輸送、整備、兵站、情報収集、基地建設から、
イラク兵の訓練、要人警護、兵器の維持管理に至るまで。

現在、米軍は
「軍事のアウトソーシング化」「戦争民営化」を
猛烈な勢いで進めている。
正規軍に同行して兵站・給食・技術サービスなどを
提供する民間軍事要員は、
湾岸戦争時の兵士100人に1人から、
イラク戦争では兵士10人に1人まで激増した。

この種のPMC企業は、
20年前には10社にも満たなかったが、
現在では30社を超える規模にまで急成長している。
そのほとんどが、米国防省のある、
バージニア州のアーリントン周辺に本拠をかまえている。
現在、米国防省から民間軍事会社に流れるお金は
250億ドルに達し、
全世界では約1000億ドルのビジネスとなっている。

この米軍のアウトソーシング化の理由は3つ。

1,米軍の兵力過小

  軍縮により過小となった兵力を
  PMCによって補う。

2,ハイテク兵器の熟練操作員の不足

  現在の米軍の兵器はRMA化によるハイテク兵器が主で、
  高度の技術をもった専門家が必要で、
  前線の兵士だけでは扱い切れない。
  よって、高度の技術をもった民間の専門家が
  随行する必要がある。

3,コストの問題

  国家が常備軍として兵士を一人養うより
  いざ戦争になった時に
  臨時でPMCから雇う方が安あがりで済む。
  
この中の2と3、
よく見ればなんのことはない、
企業のアウトソーシングと全く同じ原理。

逆に問題点は、
軍隊の中は法整備がきちんとなされているのに、
民間の兵士にはそれがないこと。
だから、犯罪を犯しても軍が罰することができない。
正規軍と違って国際条約や
ROE(交戦規則)に縛られないため、
誤った行動などによる被害の責任を問われない。

イラクのアブグレイブ刑務所での捕虜虐待事件で、
米軍は、6名の民間会社の従業員が
虐待に関わっていたことを突き止めたが、
それを取り締まる法律がなく、
この6人は、いまだ起訴されてない。
彼らは軍人ではなく民間人だから軍紀違反ではない。

また、戦闘が起こると民間軍事会社の社員が逃げてしまい、
正規の軍人が立ち往生して殺される事態も
起こっているとのこと。
民間社員が忠誠を誓う相手は軍ではなく会社だし、
下手をすれば高い金を出す方に寝返る可能性もある。

「戦争請負会社」というPMCに関する本を書いて、
世界に衝撃を与えたブルッキングズ研究所のP・W・シンガーは
インタービューの中でこう語っている。

 「平和維持を民間に委託することについて
 今後危惧されることは、
 一般の契約やビジネスの外注化が持つのと
 全く同じ問題である。」

 「雇われた企業は、料金をふっかけたり、
 人員リストを水増ししたり、失敗を隠したり、
 手抜きをしたりする誘惑にかられている。
 今、人の命と直結する安全保障の分野に、
 この全ての問題が持ち込まれているのだ」

ここまで読んで
歴史好き・軍事好きな人ならピンときたと思うけど、
この軍事のアウトソーシングって
ナポレオン戦争以来の
国民軍と常備軍の流れに逆行する発想ということ。
傭兵の時代の復活だね。

実は、傭兵はジュネーブ条約第47条で禁止されている。
この条約では傭兵について

 個人の利益のみを目的とし、
 自国のかかわらない武力紛争のために採用された個人

と定義している。

だが、現代のPMCのほとんどは
この定義にあてはまることはない。
彼らは、彼ら自身が交戦することはほとんどなく、
合法かつ国際的に認められた政府に対してのみ
軍事技術を提供していると主張する。

しかし、金に雇われて
戦場で軍隊と共に任務を遂行する彼らは
まさしく現代の傭兵でしょう。

それは正規軍同士の
大規模なぶつかり合いが無くなった時代の
需要の産物でもある。



英警備会社「拘束の証拠まだない」
 物資輸送警備に従事


<斎藤昭彦さん>外人部隊に21年半
 「歴戦の兵」の素顔


戦争請負会社:P.W.シンガー (著)

NHKスペシャル:
 紛争ビジネス・知られざる民間軍事会社


暴力の民営化

ピーター・ウォレン・シンガー:
 インタビュー by 大野和基


傭兵 - Wikipedia
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# by misaki80sw | 2005-05-12 01:20 | 米国関連

今日は中国ネタが続きますが、
今度のは笑系+エロ系です(笑)。

本日発売の週刊文春。
その中に以下のような記事がある。
一部引用します

中国「反日運動」を止めた日本人美少女さあや

 いま、一人の日本人少女が
 中国の反日運動の流れを止めたという伝説が
 ネット上で流布している。
 舞台となったのは中国の「百度」なるサイト。
 検索サイトとして中国で有名な、
 「百度」内にある反日系掲示板に、
 日本人少女を名乗る書き込みが
 掲載されたのは四月上旬のこと。

  <日本11歳豊乳小妹入江沙綾向所有中國人民布告!!
  親愛的哥哥,日本人美少女沙綾求求ni,……>

 と、こんな感じの書き込みだったのだが、
 日本のネットではこう訳されている。
 
  「日本の11歳の巨乳ロリドル入江沙綾が
  中国人民の皆さんに言うお!
  大好きなお兄ちゃん、日本の美少女沙綾のおねがいです、
  反日のおいたをしないでください。
  そうじゃなきゃ、あなたを嫌いになっちゃうかも。
  もし反日さわぎをやめて、
  中国の民主化のために 努力してくれるなら、
  すぐにわたしのおっぱいうpします!!!
  中国人民よ団結してください!!」

 この文章には少女の水着画像が添付されており、
 この後、反日的な書き込みが激減、
 彼女を賞賛する書き込みが殺到したのである。

  「11歳には見えん。18歳だよ。萌えー」

  「こういう日本製品は排斥しない!」


だそうです。
無茶苦茶爆笑させていただきました(笑)

これ、ここ数週間ほど
2ちゃんでやっている「対中サイバー戦争」ってやつで、
諸君6月号の「麹町電脳測候所」でも紹介されていた。

その趣旨は、
中国の反日掲示板に
「洒落とエロ」で対抗しようという試み。
いくつかの中国の反日掲示板が俎上に上げられ、
そこに2ちゃんねらーがどっと書き込む。

その内容は、

 751 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
 2005/04/13(水) 12:37:32 ID:l0SNLVbe0

 中国の反日掲示板をみつけた2ちゃんねらーが進軍
 スレを乱立させ ぱっと見2ちゃん状態に
 中国人も反撃してくるが
 エロ画像を大量散布するとそれに食いつきまくる
 アク禁もされまくるが、串をつかいこなし華麗にスルー
 反日板にエロ画像を貼るのにも飽きてきたので
 反日以外のカテゴリーにも進軍開始
 エロ画像で日中友好を深めようとスレを乱立する
 そのうち「2ちゃん語を中国人に覚えさせよう」という流れに
 「ぬるぽ」や「VIPPER」が
 日本人を侮辱する言葉であるなどと
 中国人になりすましカキコしまくる

とのこと。

エロ画像以外の面白作戦としては

◇反日中国人に2ちゃんねる用語を使わせる

 2ちゃんねる用語である、
 「ぬるぽ(null point exception)」が
 日本人に対する最大級の侮辱語であると教え込む。
 中国人が自慢げに2ちゃんねる用語のプラカードや
 横断幕を持ち出すことを期待。

◇田代作戦

 田代まさしが日本の次期首相と教え込む

◇奈良騒音オバサン作戦

 奈良の騒音オバサンを日本右翼の黒幕と教え込む
 この人を中傷すると日本人は泣く。

◇植草ミラーマン教授作戦

 日本の良識的な学者で
 右翼勢力の陰謀で不当逮捕されたと教え込む。

◇ユニセフしまじろう募金作戦

 エロ画像へのリンクと偽って
 ベネッセのユニセフ募金サイトのURLを貼り付ける。
 クリックされるだけで募金される。

こんなことをやってるわけです(笑)。

どうせ中国人が歪んだ目で日本人を見ているのなら
もっと別な意味で歪ませて遊んでしまおうという、
考えてみれば無茶苦茶な論法だけど、
ここまでやれば痛快そのものさね。

これに興じるスレッドは2ちゃんの各板にあるけど、
その司令塔的存在は「ニュー速VIP板」にある。
ちなみに、まとめサイトがここ↓

中国2ch VS 日本2chまとめ

で、こっちがロゴ↓

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ふざけた反日暴動に対して、
洒落とエロで対抗するってのが面白い。

前大戦中に米軍がエロビラを撒いて
日本軍の戦意を喪失させようとしたらしいけど
これなんか同じノリだね(笑)。

ふざけすぎ?
いいじゃないですか。
大いにやってくれよ (^◇^)
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# by misaki80sw | 2005-05-11 22:36 | 2ちゃん散歩

長期安定した日中関係を 中国大使が講演

 中国の王毅駐日大使は11日、都内で講演し、
 13日から初めて行われる日中外務次官級の
 「総合政策対話」について
 「中日関係は厳しい状態だが、
 長期安定した関係の枠組み構築をじっくり議論したい」と述べ、
 同対話を関係改善につなげたいとの意欲を示した。
 
 王大使は「(日本と中国は)永遠のパートナーだ」と
 両国関係の重要性を強調。
 「共同発展と共通繁栄」を実現するため、
 安定関係を構築するのが両国の課題だと指摘し、
 関係改善に向けた取り組みの必要性を訴えた。
 
 4月の日中首脳会談で
 策定を確認した「日中共同作業計画」については
 「プロセスが順調に進むために、
 ふさわしい環境が生まれることを切望する」と、
 歴史問題や台湾問題での日本の適切な対応を求めた。

   (共同通信)


この王毅閣下の講演会ですが、
宮崎正弘さんのメルマガに内容が詳しく掲載されていたので、
ここに引用します。

◇米中関係

 「まず米中関係を展望してみると、
 利害の対立もあるが、お互いの共通の利益がある。
 第一は反テロで一致している。
 第二は(北朝鮮に代表される)大量破壊兵器の削減、
 そして第三が米中経済協力だ。
 社会制度の差違、外交スタンスの違いを乗り越えて、
 これらのことでは共通の利益を目標に安定的成長が得られる」

◇中露関係

 「ロシアとも中国はうまくいっている」

 「各々が領土保全および独立分子の取締り活動で協力した」
 「お互いが多元主義を認め国際関係の民主化に動き、
 経済的補完ができる関係だ」

◇中印関係

 「中国とインドもお互いが脅威とはならず、
 パートナーであると認識し、
 発展途上国どうしとしての協力、
 お互いの経済関係を見直すことによって国境問題も沈静化し、
 ダライラマ問題も静かになった。
 温家宝首相はインドを訪問し
 ”戦略的パートナー”の関係が確立された」。
 
◇日中関係

 「日中関係だが、基本的には友好尊重であり、
 お互いが安全保障状の脅威を協力して
 解決していかなければならない」

 「日中間の基本的な共通の利益とはなにか
 一年に四百万人の往来があり、
 日中貿易は往復で1700億ドルを突破した。
 中国の市場はまだまだ拡大一途であり、
 中国は調和のとれた社会の安定を目指している」
 
 「アセアンとの対話、および東アジア共同体は
 是非とも実現しなければならない」 

 「東アジア共同体の構築は日中共通の利益だが、
 むしろ日本が主導しているのであり、
 とくに北東アジアの安全にとっては
 北朝鮮の核兵器開発、朝鮮半島の平和システムの構築、
 北東アジア全体の安全の枠組みを
 確立させるためにも必要だ」

 「さらにグローバル化のこんにち、
 公共衛生、犯罪捜査協力、エネルギー開発、環境問題等で
 日中は利益共同体である。
 食い違いを超えた共通の利益のために
 お互いが努力しなければならない」

 「中国は平和を追求しているのであり、
 それは日本の歴史を鏡として
 反省と過去の日中共同声明などの遵守で
 (日本が)誠意をみせる必要がある」


結局、反日暴動に対する謝罪の言葉は一つもなく、

 「聴衆の大半もあきれかえって聞いていた。」

とのこと。

この内容を見て思うんだけど、
詭弁とすり替えの論法全開だね。
中国大使の発言って内容自体に意味が無いことがよく分かる。
内容そのものよりも
「何故、ここでこういう発言をするのか?」という、
発言の意図の裏読みの方がよっぽど意味がある。

この手の中国高官の妄言の連発って頭にはくるけど、
逆に中国という国の実態が
日本人に広く知れ渡っていいことなのかもしれないね。

王毅たん自身も、
こういう講演することが、
中国の立場を日本人に理解してもらうために発言してるのか、
反中感情を煽るために発言しているのか、
自分でもワケが分からなくなってんじゃないかね? (^◇^)



宮崎正弘の国際ニュース・早読み


娘通信♪関連過去記事
札幌に中華街を!?・・駐日中国大使が要請。
続報!札幌「中華街」構想・・大使閣下と民族街。
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# by misaki80sw | 2005-05-11 19:19 | 中国・台湾関連

<本日の更新>

北朝鮮情勢緊迫・・米国の武力行使と日本の国益


まだまだ、完全に風邪が抜けませぬ。
季節の変わり目は要注意ですね~。
今日も更新は一つのみです。

さて、先日(5月7日)、
「国家と情報機関」シリーズを書きました。

で、本日、大幅に内容を改訂しました。

国家と情報機関 その1・・敵を知り、己れを知れば

なんでかというと、
後で読み返したら我ながら文章構成が無茶苦茶雑で
「うぉー!恥ずかし~!」と思いながら改訂しました。
しかも職場で(課長、スイマセン)。

やっぱりね、
まあ、こういうことを言うと言い訳になりますが、
というか、モロに言い訳なんですが(笑)、
体調悪くてフラフラしてる時に文章書いても
ろくなもんにはなりませんね。

結局、文章の構成を主観的に見てしまうと言うか、
興に乗ってガンガン書いてると
なんかいつの間にやら構成が無茶苦茶になってると。
後で読み返してみて
「私は要するに何が言いたいんだろう?」って。

あの記事も意気込んで書いたものの
雑な文章になってしまって申し訳ありませんでした m(__)m
構成を変えて、大幅に加筆させていただきました。

文章話しついでに雑談すると、
私がブログを書く際に文章のお手本だと思ってるのは、
このメルマガですね↓

メルマガ:国際派日本人養成講座

素直でクセの無い文体だと思います。
特に長文記事を書く際の参考にしています。

冒頭でいきなり興味深いエピソードを出して、
読者の関心を引きつけつつ、
解説文に入っていく手法が好きです。


さて、本日の補欠ニュースです。


<国際>

反日デモ 権力闘争絡む陰謀説?
 「北京Vs上海」背後には複雑な構図


  陰謀説は、上海市党委機関紙、
  解放日報の四月二十五日付社説、
  「本質をはっきり見極め、
  違法を厳しく追及せよ」に登場した。
  社説は「デモの背後に良からぬ陰謀があり、
  企図は人に言えない目的を達成すること」とあり、
  反日デモを民衆の自発的行動とする政府公式見解を
  否定した形だ。

  四月九日の北京デモ当日、
  遺憾の意を表した中国が一夜で反日デモ擁護姿勢に転じ、
  責任は日本側にあると主張しだした背景に、
  対日強硬派の上海グループの影響があるとの見方は
  以前からなされていた。
  外交筋によれば、日本の弱腰対応には
  「上海グループとの対立に苦慮する、
  胡主席への配慮もあった」という。

  ニューヨークに本部を置く人権団体、中国人権は
  反日違法デモを企図した理由で
  民主活動家ら少なくとも八人が拘束されたとし、
  「陰謀説」は、民主活動家らを
  スケープゴートにする口実だと批判している。

 う~ん、こういうのを見てると
 あの反日デモって
 いろんな要素が複合してるんだね。

 他国の解読って難しいわ。


「ベルリンの壁」再現と警告 露大統領、NATO拡大で

 プーチンの焦りがモロに出てますな。


韓国大統領が日本を批判

 あんたも好きだね~


中国鉄道省、整備工場の無償建設を日本に要求

  日中通商筋によると、
  鉄道省は要請を受け入れるかどうかが、
  この夏に予定される高速鉄道車両の入札での
  日本企業の扱いにも影響すると示唆しているという。
  ただ、100億円以上もかかると見られる、
  メンテナンス工場をタダで建設することは
  日本側にとって難しいと見られる。

 そんなもん蹴っちゃえよ ( ・_・)┌θ☆( >_<) ドカッ


スペイン史上最大の不法移民合法化作戦

 スペインが56万5000人の非合法滞在者を
 一気に合法化する方向に乗り出したとのこと。

 EU内って人と物の移動は自由でしょ。
 他のEU諸国からクレームはこないのかね?
 
  「スペインに行けばEUに潜り込める」

 これが公式に成りそうな予感。


<国内・政経>

天皇退位した方がよかった 歴史認識問題で菅氏

 菅ちゃんよ、
 責任とは何なんだ?

 負けた責任ですか?
 それとも戦争そのものをした責任ですか?


中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判

  「政府が反日運動や領土問題について
  主張すべきことを主張しないので、
  中国や韓国に『日本は何もできやしない』と
  軽べつされている」と述べ、
  政府の外交姿勢を批判した。

 おっしゃることは分かりますが
 まず、自分のとこの党首に言ってください。


「靖国」打開へ新方策 山崎氏、黄中国副首相と会談

 この人もちょこまかと
 妙な動きをしてるよ。

 タク坊、いい加減にしなさい。


<国内・社会>

JR西日本の入社試験、25%が“辞退”

  同社は「事故の影響かどうかは何とも言えない」
  と話している。

 いや、事故の影響だと思うんですが (^^;)


<IT系>

「なんちゃってiPod shuffle」にディスプレイ搭載?

 例の台湾製の
 「なんちゃってiPod shuffle」の続報。

 今度は有機ELディスプレイを搭載して
 本家との差は少しずつ広がり始めているとのこと。

 これが写真ね↓

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 でも、このメーカーにとってみれば
 この商品は凄い宣伝効果だろうね。
 

7分で分かる4月のBlog界

 いろんなブログが、
 機能をパワーアップさせていく中で、
 エキサイトブログのエの字も出てきませんでした。

 お~い、エキサイト様、
 進化は止まったんですか?


<仰天・面白系>

「ドンペリ」次々窃盗 容疑の36歳男を再逮捕へ

  男は朝方、台車を使って
  堂々と酒などを運び出していたため、
  酒屋と勘違いされ、怪しまれなかったという。

 世間ってそういうもんなんだよね。


<その他>

日朝戦、韓国で開催を 与野党議員121人が訴え

  国際サッカー連盟(FIFA)が
  第三国での無観客試合を命じた、
  6月8日のワールドカップ(W杯)アジア最終予選、
  北朝鮮-日本戦に関し、
  韓国の与野党議員121人が9日、
  韓国での開催を求める請願書を発表した。
  今後、FIFAに請願を行っていく予定という。

 韓国が「第三国」と言えるのか?


<他のサイト・ブログ紹介>

なめ猫♪:法案提出に向けて調整&自見庄三郎の妄言

 北九州市での拉致被害者救出を求める福岡県民集会で
 来賓として来ていた自見庄三郎議員が
 妄言を吐きまくったとのこと。

 なめ猫♪氏、怒りまくりです。
 そりゃそうでしょう。


西尾幹ニのインターネット日録:
 中国人留学生からの質問


 中国人留学生と日本人の
 「歴史認識」に関するやり取りの一部が掲載されている。

 普通の中国人の発想が窺えて非常に興味深い。


電脳教科書補完録:
 日本の歴史教科書を世界に正しく伝えるサイト、誕生!


 日本の歴史教科書を世界に伝えるフラッシュの紹介。
 英語版と中国版がある。
 なんでも2ちゃんねらーが作ったらしいね。

 文中にも書いてるけど
 こういうのは本来、外務省がやるべき仕事。
 それを普通の一国民が作った。
 偉いと思うよ。

 外務省も外交機密費をポッケに突っ込んでないで
 こういうことに使ってほしいものです。
 恥ずかしいと思わんか?


<今日のAA>

中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
 『日本は何もできやしない』と軽べつされている その1


中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
 『日本は何もできやしない』と軽べつされている その2


中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
 『日本は何もできやしない』と軽べつされている その3


中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
 『日本は何もできやしない』と軽べつされている その4


中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
 『日本は何もできやしない』と軽べつされている その5


中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
 『日本は何もできやしない』と軽べつされている その6


中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
 『日本は何もできやしない』と軽べつされている その7


中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
 『日本は何もできやしない』と軽べつされている その8


中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
 『日本は何もできやしない』と軽べつされている その9

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# by misaki80sw | 2005-05-10 02:43 | 補欠ニュース
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米、北の核実験阻止へ先制空爆立案

 米NBCテレビは6日、
 北朝鮮が準備していると伝えられる核実験を阻止するため、
 米軍が実験場など核施設への
 「先制空爆」を行う緊急作戦計画を既に立案していると報じた。

 NBCによると、国防総省は昨年9月以来、
 グアムとインド洋のディエゴガルシアに駐留する、
 レーダーに捕捉されにくいB2ステルス爆撃機と、
 F15戦闘機を「警戒態勢」に置き、
 核施設「除去」の緊急作戦計画が発動されれば、
 いつでも北朝鮮空爆を実施できる状態にしている。

 しかし、韓国などは軍事作戦に強く反対している。
 米軍は、北朝鮮が核実験を行った場合には、
 北朝鮮有事に備えた「作戦計画5029」について、
 実験直後に北朝鮮攻撃を可能にする内容に
 更新することを求めているが、
 韓国側が激しく抵抗しているという。

   (産経新聞)


共同発のこのニュースは激震を巻き起こしましたね~

まあ、当たり前と言えば当たり前のニュースで、
北朝鮮が核保有宣言のみならず、核実験までやるとなれば
米国は現国際秩序を揺るがす問題として
軍事力の行使を想定するのが当たり前だわね。

もともと米国にとっては
ブッシュ再選時や北の核保有宣言の頃から
最終的に武力を行使してでも
北朝鮮の核兵器破壊と金正日政権を打倒することは
既定の路線だったでしょう。

それに至る道筋として六ヶ国協議が存在し、
そこで埒があかなければ安保理付託、
そして経済制裁、経済封鎖、
そして最後は軍事力行使と段階を踏む予定だったと思う。

ところが北朝鮮が核実験を行う可能性が出てきたことから、
一気に階段をすっ飛ばして
軍事行使の選択肢を選ぶ可能性が出てきた。
おそらく北が核実験を行えば
即、軍事行使に至ると思うよ。

ある意味、今回の北の核実験騒ぎは
米国にとっては「思う壺」みたいな部分がある。
特に米国内の対北強硬派にとってはね。
これで攻撃の大義名分が出来る。

仮にこの「北の核実験騒ぎ」がデタラメで
結局、実験なんて行わなかったとしても
米国の、北の核兵器破壊と金正日政権打倒の意志は
揺るがないでしょうね。
要は軍事力行使に至るステップを短縮できるか、
そしてその大義名分をハッキリ得られるか否かの差に過ぎない。

私は今後の北朝鮮情勢の行く末は、

1,米国の空爆

2,中国の金正日政権打倒
  
   軍事侵攻又はクーデター使嗾

3,北朝鮮の譲歩

   核開発の中止と核兵器破棄

4,米国と北朝鮮の妥協

この4つのどれかだと思っています。

米国が手を出すか、
中国が手を出すか、
北朝鮮が「負けました」と言うか、
米朝がほどほどのところで手打ちにするか。

以下、個別に解説します。


<米国の空爆>

米国がイラクの泥沼にはまることなく、
在イラク兵力の大部分を
あっさりと引き揚げることが出来ていたなら、
すでに北朝鮮問題なんて
とうにカタがついていたと思います。
軍事力を背景に
さっさと金正日政権を打倒していたでしょう。

米国はイラクにおいても軍事力を行使し、
フセイン政権を打倒しましたが、
この北朝鮮の問題とイラク戦争の違いは
北朝鮮が「韓国」という人質を持っていること。
これが大きな違い。

北朝鮮は38度線沿いに並べた長距離砲によって
ソウルを30分で火の海にできる実力を持っている。
当然、多くの市民が犠牲になり、
韓国は大損害を受けるわけで、
この「人質」をどうするかで米国は頭を悩ますでしょう。

当の人質である韓国にとっては
米国が武力行使をしたばっかりに
ソウルに砲弾が雨あられと降ってきてはたまらないわけで、
こういう心理的圧迫が
金大中政権以来の太陽政策の底流に流れている。

さて、ここからは政治というより軍事の話しになりますが、
米国は武力行使を決意したとして
どこまでそれをエスカレートさせるのか?

それは目的の設定によっても違うのでしょうが、
軍事行使の目的は以下の2つのどちらかです。

1,核施設と核兵器の破壊

2,金正日政権そのものの打倒

政略レベルでの長期目的はあくまで2でしょうが、
当面の軍事行使の目的を
1と2のどちらに置くかによって、
作戦の内容がガラリと違ってくる。

仮に1に限定したとして、
単に爆撃で核施設を破壊して
ハイ終わりとなるかというと
意外にそれでは終わりそうもない。

何故かというと、
北朝鮮がこれに呼応して戦線をどれだけ拡大するのか、
それを米国がどこまで正確に読み切れるか、
ここらへんにかかっている。

米国が北の核施設を空爆して、
北朝鮮がそれで収まるか、
やられっぱなしで収まるか、
問題はここなんですな。
つまり、北はこれを「開戦」と見なす可能性がある、と。

北の対抗処置として考えられるオプションは、

1,日本への弾道ミサイルの発射

2,韓国へのミサイル発射と長距離砲撃

さすがに韓国への南侵にまでは踏み込めないだろうが、
日本と韓国への攻撃が想定されるのなら、
米国は、単に北の核施設への空爆だけではなく、
弾道ミサイル基地や
38度線沿いの砲兵陣地を予防的に潰さないといけない。
そうすると空爆の規模が大規模になっていく。

また「韓国への長距離砲撃」が実際に行われたら
ほとんど南北全面戦争の領域に一気に突入する。

北朝鮮がどれだけ反撃するかによって
また、米国がそれをどこまで正確に読み切れるかによって
選択肢と対応策が無限に増えていく。
米国の首脳陣も頭を悩ますと思うよ。

暗夜密かに少数の爆撃機と攻撃機によって
北の核施設を破壊するだけですますのか、
あるいは考えられる全ての可能性を念頭に入れて、
日本海に空母を入れて大軍を集結させた上で
外交的恫喝を行いつつ、
湾岸戦争やイラク戦争の時のように
期限付きの要求を北朝鮮に突きつけて、
期限切れと共に大空爆をやらかすか。

私もここらへんは読み切れませんなあ。


<中国の金正日政権打倒>

中国に関しては先日の記事にも書いたとおり、

北朝鮮、6月に核実験か?・・情勢緊迫と各国の意図

北朝鮮を自国の勢力圏だと見なしている。

よって、米国による空爆が避けられない情勢となれば、
直接、金正日政権打倒に走り、
これを米国との取引材料にする可能性がある。
他人にやられるんだったら
いっそ自分の手でという発想ですね。

理由は2つで、

1,単純に面子と威信の問題

2,自勢力圏の防衛のため

もともと米国は
中国を六ヶ国協議に引っ張りこんだ時から、
中国の北朝鮮に対する影響力行使として
この種の荒技も期待していたからね。

この中国による武力行使の可能性と
米国による武力行使の可能性、
果たしてどちらが大きいかと見ると、
中国パターンの方が可能性は高いんじゃないかな。


<北朝鮮の譲歩>

全面的に追いつめられれば
この可能性も無きにしもあらずだね。
ただ、可能性としては低い。
極端に低いと思う。

あるいは譲歩を表明して、
実は時間稼ぎをするとかね。

北朝鮮にとって核兵器とは最後の頼みの綱。
これを持つことによって
今の窮状を打開できると思っているし、
これを手放せば列強によって
いいようにやられてしまうと思いこんでいる。
自分の価値基準で他国を計っているわけだけど、
所詮、あの北朝鮮という国は
国家というより「軍閥」だから、
そういう発想しかできない。


<米国と北朝鮮の妥協>

これは朝鮮半島というより、
他地域の情勢次第です。
たとえばイラク情勢。

イラク情勢が今後、急速に悪化していけば、
米国は二正面作戦を嫌い、
北と手打ちをする可能性はあるでしょう。

逆に言うと、米国が今、
北朝鮮に対して強気の発言が飛び出してるのも
イラク情勢が小康状態を保っているから。

ここで別な因子が登場する。
アルカイダ。
北朝鮮情勢が緊迫すれば
アルカイダはイラクを中心とする中東全域で
活発に反米テロを仕掛けていくでしょう。

何故ならば、アルカイダにとって北朝鮮は、
いわば「反米の同志」。
これが叩き潰されることは彼らの利害に反する。

ビン・ラディンの戦略思考は、
全世界各地で反米の火の手をあげて、
米国の国力を削いでいくこと。
「大軍をして奔命に疲れさせる」
世界規模でのゲリラ戦。
これが彼らの基本的発想。

そこで反米の火の粉の一つである北朝鮮が
あっさりと消されることを彼らは好まない。
間違いなく、これからアルカイダによるテロが
イラクを中心とする中東全域で
激しくなっていくと思われる。

そしてその激しさに米国が耐えかねたら、
朝鮮半島において、
米国と北朝鮮がかつてのクリントン政権時代のように
中途半端な妥協をする可能性がある。


さて、最後に日本の国益の観点から書いておきます。

先日の記事にも書きましたが、

北朝鮮、6月に核実験か?・・情勢緊迫と各国の意図

日本の国益は北の核放棄であり、
最終的には金正日政権の打倒です。

彼らが弾道ミサイルに核弾頭を搭載する時期が
刻一刻と近づきつつあり、
この後におよんで「対話と圧力」なんて
悠長なことを言ってる場合ではありません。

北朝鮮が核弾頭付きミサイルを実戦配備すれば
これは日本ののど元に
剣を突きつけられたに等しい状況となります。
完璧に防ぐ手段が無いからです。

そうなる前に彼らを潰すこと。
核という道具を潰すか、
彼ら自身を潰すか。

他の手段によって
彼らが外交的譲歩をしてくれるのなら
それはそれで検討の余地があるけど、
北朝鮮の場合は、
こと核に関しては譲歩はしないでしょう。

よって潰す必要がある。
言葉はきついかもしれませんが、
それが現実です。

日本は自前の軍事力で局面を打開できない以上、
米国の軍事行使に期待するしかありません。
また、米国の軍事行使の兆候にビビった中国が
金正日政権の打倒に走るのを期待するしかありません。

やれることは
米国を軍事行使の方向へと誘導すること。
それをやりやすい政治的環境を整えること。

たとえば日本が単独経済制裁を行い、
全世界に対して北朝鮮国内の人権問題と
自国民の拉致問題の卑劣さを訴えること。

また、朝鮮総連に対して強制捜査を行い、
彼らの過去の悪行の数々を全世界に曝すこと。
これによって世界世論を喚起することです。

要は日本のためにやることです。
他国のためじゃない。
日本の国益のためにも
一刻も早く、核という牙を抜き取り、
かの国の政体を崩壊に追い込むことです。



北有事の共同作戦 韓国、米に廃棄要求
 盧政権「核施設攻撃」を懸念


北朝鮮、5―6個の核兵器保有か…IAEA事務局長

在韓米軍作戦計画「OPLAN 5026」

在韓米軍作戦計画「OPLAN 5029」


娘通信♪関連過去記事
北朝鮮、6月に核実験か?・・情勢緊迫と各国の意図
「北朝鮮始末記」その4・・日本の経済制裁。
「北朝鮮始末記」その3・・「開城団地」という踏み絵。
「北朝鮮始末記」その2・・中朝の間隙。
「北朝鮮始末記」その1・・米国・中国・韓国の思惑。
北朝鮮、核兵器保有を宣言・・自己過信と自爆。
北朝鮮、リビアにウラン輸出・・対北強硬論と経済制裁
北の核と米国の軍事行使・・彼らの発想と原則。

韓国「親日財産還収法」と在韓米軍縮小。
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# by misaki80sw | 2005-05-09 21:31 | 韓国・北朝鮮関連
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防衛庁情報本部の元本部長の太田文雄氏が
「情報と国家戦略」という本を書いた。
なかなか秀逸な本で、
内容豊富な割に平易な言葉で書かれていて読みやすい。

情報収集や分析方法から、
情報と国家戦略、戦略的思考、
さらに孫子の兵法に至るまで書かれている。

具体的なエピソードも興味深い。
アフガン戦争やイラク戦争、
中国の東シナ海海底ガス田開発、
さらに北朝鮮工作船撃沈事件に絡む秘話など。

この本の冒頭に印象的な喩えが載っている。

 卑近な例として、
 皆さんが買い物に出かけたとしましょう。
 目的の店に入ったところが、
 そのお店が休みだったということがよくあります。
 事前に電話して、閉店日の情報を入手しておけば
 時間と足代を無駄にすることもなかったのに、
 と思うでしょう。

 これが戦争に関連した軍事情報になると、
 時間と費用どころか、確度の高い一片の情報が
 数個師団の戦力を生み出すということがあります。

氏はこの後、
「確度の高い一片の情報が
数個師団の戦力を生み出す」実例として
ゾルゲ事件について筆を進める。

ゾルゲ事件とは、ソ連生まれのドイツ人で、
ソ連のスパイであったリヒャルト・ゾルゲが
戦前の日本を舞台に行った日本最大のスパイ事件のこと。

1941年、ドイツがソ連に侵攻し、
ソ連は緒戦で大敗、首都モスクワまで
数百キロまで迫られるという状況に陥った。

ソ連の関心事は、ドイツの同盟国である日本が
これに呼応してソ連極東地方に侵攻するか否かということ。
もし日本がソ連と戦端を開くなら
ソ連も極東に一定の軍事力を貼り付けておかねばならない。

ゾルゲは近衛文麿のブレーンであった尾崎秀実から
1941年9月6日に行われた御前会議で
日本軍は、南方及び米国への進攻を軸とする、
「帝国国策遂行要領」を決定したという情報を入手、
これをソ連に通報した。

この情報を得たスターリンは
極東から数個の精鋭師団を引き抜いて欧州戦線に投入し、
ドイツ軍を押し返すことが出来た。

一片の情報が国家の運命を左右する。
あの時、ゾルゲが日本の南進情報を入手しなかったら、
あるいはゾルゲというスパイ自体が存在しなかったら、
歴史は大きく変わったでしょう。
ソ連は、たった1人のスパイがもたらした情報に救われた。

これぞ、重要情報の入手が国家の運営にとって
死活問題であるということの実例。
皮肉なことに日本はまんまとやられた側ですが・・。

そして、この種の国益に絡む重要情報を
全世界からかき集めるのが情報機関の役目。
多くの国では情報機関に数千から数万もの人員を配置し、
日々、情報と格闘している。

さて、有名どころの情報機関の名をあげてみましょうか。

 米国のCIAにFBI、旧ソ連のKGB。

ここらへんは超有名ですな。
映画にもさんざん出てくる。

 イスラエルのモサド、イギリスのSIS(MI6)

ここらへんになるとツウの領域ですか。
スパイ小説ファンならご存知でしょうね。

さて、ここに何故か、
日本の情報機関の名が出てこない。
はて、どうしてでしょうか?

実は日本には政府直属の巨大な情報機関は存在しない。
そういうものは日本には存在しないのです。
あっても小粒か、軍事情報専門か、
公安警察のような治安機関か、
公安調査庁のような意味不明の混迷機関か。

これが現代日本の弱点!
「スパイ防止法」も無ければ、
まともな情報機関も無い。
これであなた、国家と言えるのかいな。

とまあ、ここら辺を枕詞に
今日は「入門編」みたいな感じで
4つの柱を立てて、情報機関のイロハについて書きます。

◇情報機関とは何か?

◇情報収集の方法

◇情報収集と分析・評価

◇日本の情報機関


<情報機関とは何か?>

情報機関とは何か?
そもそもどういう仕事をしているのか?

まず、情報の収集が仕事の初歩。
その守備範囲は広い。
国益に絡むことなら何でもかき集める。
公開されている情報から、あっと驚く極秘情報まで。
文字情報から電波情報に至るまで。
国益に必要とあらば何でも取り揃えいたします。

さらに、情報を収集するだけが能ではありません。
世界中から仕入れた情報を分析・評価して
情報の加工までも行います。

 データ
   ↓
 インフォメーション
   ↓
 インテリジェンス

ごっそりとかき集められた膨大な粗雑データがが
情報機関の中を通ると、
あら不思議、キラキラ輝く重要情報に加工されてしまう。
この「情報の分析・評価」も情報機関の役割。

それだけではありません。
他国の情報機関とのいざこざも、
チャンチャンバラバラの駆け引きも
情報機関の立派な任務でございやす。

さて、これはちょいと外聞を憚ることですが、
薄汚い裏世界の仕事も引き受けます。
偽情報の流布、宣伝戦、心理戦、
脅迫に要人暗殺、さらには国家転覆までもが守備範囲。

とまあ、これぞ情報機関のお仕事。
なんか口調が寅さんみたいになっちゃったけど(笑)、
要するに仕事内容は以下の3種類ですな。

1,情報収集、分析・評価

  情報収集を行い、その情報を分析・評価する。

2,対諜報活動

  他国の情報機関の
  情報収集活動と情報工作の封じ込め。
  テロ組織・過激派組織の監視。

3,情報工作・謀略

  欺瞞情報の流布、非合法な謀略活動

米国でいうと、CIAは1と3が専門。
たまに2にも関わる。
FBIは2が専門。
謎に包まれた巨大機関NSA(国家安全保障局)は
1が専門の機関。

とまあ、これが情報機関の仕事でございやす。


<情報収集の方法>

情報機関の情報収集の方法に関しては
以下の4つに大別される。

◇公開情報:OSINT(Open-Source Intelligence)

 意外な話しだけど、
 全世界の情報機関が最も重視する情報がこれ。
 即ち、公開情報。

 しばしば情報機関の活動というと
 スパイもどきの活動を想像しがちだが、
 現代の情報機関の情報収集は、
 90%はこの公開情報から行っている。

 CIAなどは、あの冷戦期においても
 共産圏からの重要情報の80%以上を
 この公開情報から得ていたという。

 「本物のインテリジェンスの英雄は
 シャーロック・ホームズであって、
 ジェームス・ボンドではない。」

 これは前掲の「情報と国家戦略」に載っていた言葉。
 公開情報を丹念に収集していき、
 ノウハウを蓄積していると、
 他者が気づかないような視点から、
 あっと驚く重要情報をつかむことが出来る。

 たとえば、中国の公的機関が発表する情報は
 意図的に粉飾してあったり、
 バイアスがかかってる情報が多いが
 だいたい以下のパターンがある。

 1,体制にとって困る情報は流さないか否定する。

 2,事が大規模になったら、やむなく流すが、
   意図的に過小に言いつくろうか、
   小さなプラス面を過大に言いつのる。

 これを念頭に中国の官情報を読み取ればいい。
 要はパターンと癖を覚えること。

 中国の公開情報なんて
 素直に受け入れると目が曇ってくる。


◇人的情報:HUMINT(Human Intelligence)

 これぞ情報機関の花、
 即ちスパイなどを使った情報収集。

 ついでに言うと、米国などはこれを軽視しがち。
 技術偏重・科学偏重で、
 後述するSIGINTやIMINTを重視する傾向がある。

 逆にイスラエルのモサド、
 イギリスのSIS(MI6)などはこれを重視する。


◇電波情報:SIGINT(Signals Intelligence)

 有名なのが米国のNSA(国家安全保障局)。
 
 その主な任務は外国暗号の解読、外国通信の解析。
 全世界に電波情報収集の通信アンテナを立て、
 さらに通信傍受衛星を打ち上げて、
 全世界の電波情報の傍受と解析を行う。

 このNSAが他国と共同で構築したのが「エシュロン」。
 英国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの
 アングロサクソン系諸国と共に
 五ヶ国で五万六千人、全世界120ヶ所で
 世界の電波情報を収集している。

 日本の三沢の米軍基地内にある、
 巨大な通信アンテナが実はこれ。


◇画像情報:IMINT(Imagery Intelligence)

 偵察衛星、航空機による画像情報の解析。

 日本だと防衛庁情報本部の画像・地理部や、
 内閣情報調査室内の「内閣衛星情報センター」が
 これに該当する。


<情報収集と分析・評価>

さて、情報機関の行う、

 情報収集
   ↓
 情報の分析・評価

この一連の流れですが、
これって小難しい話しに感じるかもしれないけど、
実は我々普通人が日常的に行っていること。

仕事や日常の中において
飛び交う情報の軽重を判別し、
その中から自分にとって重要情報をピックアップして
分析・評価を加える。

たとえば、ある物品を購入するとして、
それに関わる各メーカーや販売店からカタログ情報を収集し、
多くの同種の物の中から、
価格・性能・デザインなどを比較考慮した上で、
「これに決めた!」と物品の購入を決定する。

 1,情報の需要の発生
    ↓
 2,情報の収集
    ↓
 3,情報の分析・評価
    ↓
 4,行動方針の決定

この4つの流れの中で、
「情報機関」が行っているのが2と3なわけ。

もう一つ卑近な例を挙げるならば、
この私の「娘通信♪」にしてもそう。

多くの時事系ブログがそうであるように

  情報の収集
    ↓
  情報の分析・評価

これ流れで記事を構成している。

巷間の一次情報を仕入れてきて、
これにそのブログ独自の分析・評価を加える。

結果は、個々のブログによって様々で、
深いところもあれば、浅いところもある。
右に偏るところもあれば
左に偏るところもある。
よく当たるところもあれば
よく外れるところもある。
得意分野を持っているところもあれば、
オールマイティに全てこなすブログもある。

で、読者の方は
そういうブログの内容を見て、
自らの愛読ブログを選択する。

各国の情報機関が
情報収集と、情報の分析・評価で行っているのは、
基本的にこの時事系ブログの手法と一緒。

  情報の収集
    ↓
  情報の分析・評価

これを国家的規模で
全世界に対して行っているというわけ。


<日本の情報機関>

先にも触れたように、
現在、日本には政府直属の巨大な情報機関は存在しない。
米国のCIAのような
世界中から情報をかき集めるような情報機関は無い。

一応、官庁には
いくつかの情報機関は存在する。
以下、簡単に解説します。

◇内閣情報調査室

 1952年9月、吉田内閣時に
 内閣総理大臣官房に調査室という名称で設置され、
 1957年8月に内閣官房に移されて内閣調査室となった。
 1986年7月に内閣官房の改編に伴い、
 内閣情報調査室に名称変更。

 内外情報の収集と分析・評価を行う。
 人員は二百数十名。
 情報収集衛星のデータ解析を行う、
 「内閣衛星情報センター」を部内に持っている。

 しばしば「日本版CIA」のような言われ方をするが、
 それは過大評価のし過ぎ。
 CIAから抗議されかねない(笑)。
 たった二百数十名のマンパワーでは
 やれることなど限られている。
 むしろ、世間で一人歩きしている虚像の方が大きい。

 もっとも、秘密裏に
 民間の団体や企業に複数の外郭団体を作り、
 そこに情報収集を委託している可能性もあるけどね。


◇防衛庁情報本部

 防衛庁の統合幕僚会議の下に設置されている。
 人員は2千人。
 3自衛隊ごとに設置されていた情報部門を集約。
 主に日本周辺地域の軍事情報を収集し、
 分析・評価を加える。
 2006年3月から防衛庁長官直属となる予定。

 総務部、計画部、分析部、緊急・動態部、
 画像・地理部、電波部から構成されている。

 ここは軍事組織の中の情報機関であり、
 いわゆる「CIA的な」政府直属機関ではない。
 情報もやはり軍事情報がメインであり、
 日本の国益に関わる情報を根こそぎ収集ってわけじゃない。
 米国で言えば国防省のDIAがこれに相当する。


◇公安警察

 正式には警察庁警備局と
 その傘下にある各都道府県警察の警備部。
 これが「公安警察」と呼ばれている。

 治安に関する情報の収集と犯罪捜査及び逮捕を行う。
 人員はハッキリとは公表されておらず、
 推計で5~6万人と言われている。
 予算も全く公表されていない。

 担当範囲は、共産党・左翼団体・右翼団体・
 アレフ(旧オウム真理教)・朝鮮総連、
 さらに北朝鮮などの旧共産圏諸国がメイン。

 米国でいうとFBIのカウンターパートがここになる。
 実態は謎に包まれてるけど、
 最近、あれこれと暴露本が出てきて、
 謎の一端が世間の耳目に触れるようになってきた。

 純然たる情報収集機関とは言い難く、
 警察の中の一機構であり、治安機関である。
 上述の「情報機関の仕事3分類」で言うと、
 2の「対諜報活動」機関に該当する。


◇公安調査庁

 法務省の外局。
 「破防法」「団体規制法」の規定に基づき、
 暴力主義的破壊活動を行った団体と
 無差別大量殺人行為を行った団体の調査を行う。
 
 人員は千五百名。
 情報収集分野は「国内外を問わず、テロリズムや
 日本に対する治安上の脅威となる事柄に対して
 情報収集を行う」となっているが、
 対象範囲は無茶苦茶広く、
 北朝鮮・中国・ロシアから、
 オウム真理教・右翼・左翼・労働組合、
 反戦・反基地運動、反核運動(原水禁、原水協など)、
 原発反対運動、新興宗教、消費税反対運動、
 市民オンブズマンなど行政監視グループ、
 部落解放・女性解放など人権擁護運動、
 生活協同組合や産直運動、環境保護団体、
 言論団体(日本ペンクラブ等)など、
 おいおい、ここまで調べるのかよ!というぐらい、
 広く浅く収集している。

 いずれ一つの記事として書きますが、
 この組織は永らく「リストラ官庁」と揶揄されてきて、
 組織自体が組織目的を探しあぐねてるようなところがある。
 そのために組織存続の願望を込めて、
 手当たり次第に内から外まで情報を収集している。


さてさて、情報機関の入門編をザァーっと書いてきた。
この第一回目を導入部として
次回以降は個々の情報機関の詳細な解説に入る。
まずは日本の機関から。
公安警察、防衛庁情報本部等々。
それが終われば外国の情報機関へ。
CIA、KGB(現FSB)、モサド、SIS等々等。

まあ、あれこれ解説しますが、
根底に流れてるテーマは一つ。

即ち、

 情報機関無き、日本の現状を憂う!

これが主題。

日本にとって
これだけ内外の情勢が激動している時に
この資源無き加工貿易立国が
ここまで情報を軽視するのは
国家の命運を左右しかねない。

ろくに国家戦略を持たず、軍事力過小で、
しかも情報軽視の三拍子とくれば、
これは国家的規模の怠慢といっていい。

日本はこの情報収集機能と、
対諜報活動にもっと力を入れるべき。
対諜報活動は「スパイ防止法」とセットでね。
外にあっては情報を収集せず、
内にあってはスパイ天国じゃ話しにならないよ。

古人曰く、

 敵を知り、己れを知れば、百戦あやうからず。
 敵を知らずして、己れを知れば、一勝一負す。
 敵を知らず、己れを知らざれば、戦うごとに必ずあやうし

孫子謀攻篇の有名な言葉。
情報収集のエッセンスそのもの。

何故、情報が必要なのか?
情報を軽視してはいけないのか?
答えは「敵を知り、己れを知れば、百戦あやうからず。」
これに尽きると思う。



「情報」と国家戦略:太田 文雄 (著)

情報と国家―収集・分析・評価の落とし穴:
 江畑 謙介 (著)


情報機関 - Wikipedia

GENDAI NET:日本の「軍事情報」収集能力


追記:この記事は5月7日の深夜に上梓されましたが、
   あまりに文章構成がいまいちだったので、
   5月9日に大幅改訂させていただきました。
   雑な文章をお目にかけて申し訳ありませんでした m(__)m
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# by misaki80sw | 2005-05-07 23:47 | 日本(政治経済)

風邪ひいてしまいました。

よって本日(5月6日)の更新は見合わせ、
明日に延期します。
コメント欄のレスもその時に。

やっぱ季節の変わり目は要注意ですなあ。
あとGW中の不摂生とか、暴飲暴食とか。
バチが当たったとしか思えません (ーー;)

明日は、前々から告知ししていた、
「日本の情報機関」シリーズを書き始めようと思っています。
日本もここまで内外の激動情勢にあぶられてると、
自前の情報機関の必要性、
重要情報の入手、その必要性を痛感させられます。

かつての戦国時代、
有能な武将はイコール優秀な情報マンでした。
ああいう実力主義の時代にあって
彼らは情報の重要性を理解していました。
一歩判断を誤れば自らが滅びるわけですから。

桶狭間の信長もそうですし、
厳島合戦での毛利元就、
彼らは情報を駆使して勝ったようなものです。
武田信玄も情報を重要視したことで知られています。

まあ、あんまり調子に乗って書いてると記事になるんで
ほどほどにしておきますが(笑)、
この「日本の情報機関」シリーズで
日本の現有情報機関の解説、
公安警察・公安調査庁・内閣情報調査室、
さらに防衛庁情報本部。
そして他国の情報機関の実態、
CIA、NSA、かつてのKGB(現FSB)、モサド、等々等。
これらを俎上にあげていこうと思っています。

あと、電波情報やネット情報の観点から、
エシュロンとかテロ組織のネット戦略とかね。

まあ、素人解説ですから、
あっと驚く極秘情報なんて出てきませんが、
公開された情報をまとめて解説していきたいと思います。

・・・さ~て、寝るか。
おやすみなさい (v_v)
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# by misaki80sw | 2005-05-06 20:56 | その他

<本日の更新>

毎日小学生新聞の「萌え」解説!

中国の環境汚染、2つの事例・・貧困と経済至上主義


GWもそろそろ終わりですね~
名残惜しや。
私は本日は読書に専念していました。

今日の記事のラインナップですが↑
なんでしょうか、このアンバランスぶりは?
「環境汚染」と「萌え~!」ですから、
世の中を舐めてるとしかいいようがありません (;^_^A
まあ、娘通信♪らしいけどね。

さて、今日も歴史雑談をします。

私は最近、PS2の
「三国無双」というゲームにはまってます。
関羽・張飛・趙雲というお馴染みのキャラが
所狭しと暴れまわるゲームですが、
今、こいつは売れに売れています。

コーエーという会社が作ってるゲームですが、
今さらながらに日本での
三国志の愛されぶりに驚かされますね。
本場の中国では、三国志も確かに人気はあるけど、
それ以上に南宋の岳飛とか、
あっちの方が人気は高いようです。

西暦でいうと3世紀ぐらいの
中国の3分割された地方政府に属する武将達が
この後世の現代日本において
かくも人気を誇るとは不思議な気がしますね。

やっぱり三国志は名場面が多いですからね~。
私が好きな場面を上げるとするならば、
もう定番中の定番すぎて
あえて言うのも恥ずかしい気もしますが、
やはり「長坂の戦い」での張飛と趙雲でしょう。

あの長坂橋に1人仁王立ちし、
曹軍百万を睨みつける張飛の胆力はハンパじゃありません。
かっこよすぎです。
「燕人張飛かくありき」です。

さらに幼主阿斗を小脇に抱えて
曹軍百万の中を疾駆する趙雲子竜。
かっこよすぎです。
まさに英雄そのものです。

あれが史実であるか否か?
そんな野暮な話はよしましょう。
そういう興醒めなことを言う輩は
青竜円月刀で叩っ斬ってやります。

まあ、物語的な名場面もいいのですが、
やはり三国志とくれば軍略も語りましょうぞ。

軍略とくれば諸葛孔明、
諸葛亮とくれば「天下三分の計」ですな。

あの「三顧の礼」と呼ばれる草櫨対の名場面。
諸葛亮は、当時荊州に寄寓していた劉備相手に
天下三分の計を語ります。
諸葛亮は二十九歳。
劉備は四十半ばを越えています。

魏呉に二分された天下に
新たに第三勢力を作り出し、
呉と盟を結び、魏を討ち、天下を圧する。

ああ、見事なもんです。
雄大そのものです。
戦略構想を語り、
現実をそのとおりに動かしていったわけですから。

この草櫨対から6年後、
荊州を掌中に収めた劉備は
成都を落とし、益州を制圧し、
ここに中国大陸は三国鼎立の時代を迎えます。

ただし、天下三分の計は
半ば成功し、半ば失敗しました。
戦略構想としては正しかったのでしょうが、
実行の段階で齟齬が起きました。
荊州の失陥です。

荊州を任せていた関羽が政略をあやまり、
魏と呉の両者を敵に回してしまい、
荊州は両国によって分割され、
関羽は呉軍によって斬られます。
この時、天下三分の計は半ば破錠してしまいました。

諸葛亮の構想では
益州と荊州を併せ持った上で、

1、呉との同盟

2、魏を西と南の二方向から脅かす

これが戦略の根本条件となっていました。

しかし、荊州の失陥によって
侵攻拠点は魏の西部にあたる漢中方面からのみとなり、
荊州からの呉軍との共同出兵が不可能となりました。
おそらく、諸葛亮はこの時、
落胆と共に戦略的敗北を悟ったと思います。

この後、彼は五度に渡る北伐を行いますが、
戦略的敗北を戦術的勝利で覆すのは難しいものです。
結局、彼は志ならずして五丈原で没しますが、
三国志の正史の作者である陳寿に、
軍略の才能に疑問を付けられてしまいます。

しかし、これは陳寿が軍略を知らなさすぎるのです。
荊州を無くした片手の状態で魏に挑みかかり、
強大国である魏を相手に
互角の戦いを演じ続けたわけですから、
もの凄い才能だと思います。

与えられた所与の劣勢条件を、
局面局面の勝利の連続によって覆そうとする彼の試みは、
ある意味、無謀だったのかもしれませんが、
忠義なる人物が彼の立場にいたならば
百人が百人、彼と同じ行動をするのではないでしょうか?
明敏な諸葛亮は自らの無謀さを自覚していたでしょう。

所詮、蜀漢とは
この劉備・諸葛亮のコンビが創り上げた幻のような帝国です。
座して滅亡を待つよりは
一縷の可能性にかけて出兵を選んだ彼の選択は
間違っていたとは思いません。

同じ蜀内でも文官たちの間には、
北伐などをせず、
内政に力を入れるべきとの意見もありましたが、
諸葛亮はこれを退けています。
彼には己の器才が見えていたでしょう。
驕るわけでもなく、高ぶるわけでもなく、
ごく客観的に己が不世出の器量であることを
自覚していたと思います。

そういう逸材はそうそう世に現れるわけではなく、
自分の存命中に魏を攻撃し、
わずかな望みであってもその成功に賭けてみようと
諸葛亮は計算を弾いたのだと思います。

彼の五度に渡る北伐は
その底辺に悲愴感が漂っています。
それは国勢的に勝利を想定し難い蜀という、
小国を背負った諸葛亮のつらさそのものです。


さて、本日の補欠ニュースです。


<国際>

中国、中南米諸国に急接近 米への脅威懸念も

 これ、米国は相当神経を尖らせてるね。
 自分とこの裏庭だもんね。

 (1)中国はキューバと軍事交流を強め、
    旧ソ連が米国に対して
    電子情報収集の拠点としていた、
    通信基地などの使用を始めた

 (2)中国はキューバ北東部の基地で
    米軍の衛星通信を捕捉し、
    東部の基地では
    米国の電話の傍受を主に続けている
 
 (3)中国はアルゼンチンに
    中国製の戦闘爆撃機を売る交渉を進めている

 (4)中国はベネズエラに特殊部隊を送り、
    左派の現政権を支持している

 (5)中国はブラジルと偵察衛星打ち上げの合意を結び、
    米国の宇宙での軍事関連情報活動を
    妨害できる立場を得ようとしている

 特にキューバとベネズエラは大きい。
 ベネズエラの場合は原油が目当て。

 かつてのソ連の役割を中国が果たそうとしている。
 米国は中国を
 「敵国」と明確に思い始めているでしょう。


日米が戦略対話格上げ 長官が提案、外相級に

 外相級に格上げすると共に、
 事例によっては
 オーストラリアの外相を交えた、
 三者対話も行うとのこと。

 日米豪枢軸ですか。


<中国>台湾にパンダ一つがい贈ると表明
 融和ムードを演出


 珍獣のいる国はお得ですね。


ブッシュ政権2期目100日 支持率低下
 内憂外患…正念場


 ガソリン代の高騰が
 支持率を下げてるとのこと。

 私は、何故かは分からないけど、
 ブッシュ政権は原油高騰を
 意図的に放置してるような気がする。


姜帝圭監督「中・日の歴史歪曲、韓流ブーム消すため」

 韓国の世論がこういうレベルならば
 この国はいつまでたっても恐くない。

 「気違いに刃物」という意味では面倒だけど、
 理知的な競争相手という意味では
 自他を客観視できない韓国は全く恐くない。


日米と中国のバランサー アジアで存在感増すインド

 インドが注目を浴びてる理由は3つ

 1,経済発展

 2,IT系に特異な才能がある。

 3,米中対立、日中対立の漁夫の利


反日デモ:当局が抗日記念日に必死の抑えこみ
中国、反日デモを阻止 天安門広場を一時封鎖

 中国もガチガチの統制で押さえ込んでます。

 これが反体制運動と
 年間5万件以上と言われる農民デモに
 波及することが恐いのでしょう。


【時論】北核問題、戦略的決断をする時
核問題は「重大局面」 韓国外相、北に協議復帰を要求
「非常に挑発的」と強く批判 北の核移転発言で米大使

 北朝鮮の核問題。
 徐々に緊迫を増しています。
 
 韓国もようやく事の大きさに気づいたみたい。
 もう北東アジアのバランサーなんて
 アホなことを言う余裕もないでしょう。
 

<国内・政経>

空自に新輸送団 大規模改編 海外派遣へ即応

 空自の南西シフト着々と。

 遅々とした歩みだけど
 対中・対北朝鮮シフトに移行している。


<IT系>

携帯で「ジーコジーコ」
 黒電話モチーフのカスタムジャケット


a0018138_2593691.jpg


 これは渋いです。
 渋すぎです。

 メーカーサイトはこちら↓

 *NIPPON STYLE:P901i専用黒電話カスタムジャケット

   家の玄関脇や居間の隅で黒い光沢を放ち、
   突然大音量で鳴り出し自己主張を始める、
   そのモノリスにも似た物体は、
   現代日本人の心象風景の一部を
   形作っていると言っても過言ではありません

 この宣伝の文章も渋すぎです(笑)


みんなが欲しい音楽携帯は……ウォークマン携帯?

 私が希望する音楽携帯は

 ◇512MBぐらいのフラッシュメモリ搭載。

 ◇iTunesと連動が可能。

 ◇miniSDカード装着可能

 ◇MP3が使える。

 こんなとこでしょうか。


<仰天・面白系>

亀を背中にしょって機内持込みが発覚

 亀仙人様が頭に浮かんだよ (^^;)


<他のサイト・ブログ紹介>

中岡望の目からウロコのアメリカ:
 突出する日本の米財務省証券への投資
 外貨準備増加は何を意味するのか


 2005年2月末の海外の国別の
 米財務省証券の保有額の順位
 (単位:10億ドル)

 日本           702.0
 中国           196.5
 英国           171.0
 韓国           67.1
 OPEC          65.3 
 ドイツ           59.5
 台湾           59.1
 スイス          53.2

 この日本の数字は異常だよ。
 
 どうせ為替リスクで目減りして
 最終的にはドル暴落で
 吹っ飛んでしまうような気がする。


Adazakura's Weblog:CXの開発を急げ

 ミリオタ心をくすぐる徒桜さんの記事。

 でも、CX(次期輸送機)って双発だったの!?
 今さらながらに知りました。
 なんで四発にしなかったんだろ?

 今回のPX(次期固定翼哨戒機)とCXの
 機体や搭載機器の共用化ですが、
 私が防衛庁に望みたいのは
 共有化に伴うコストの削減と
 共有化に伴う性能の低減と
 そのメリット・デメリットの部分を
 明らかにすることだね。

 全くメリットだけってことはあり得ないでしょう。
 運用の全く違う機種の
 一部とはいえ機体の共有化をやったわけで
 一定のデメリットは出てるはず。

 ここらへんを納税者に対して
 きちんと明らかにすべき。


人権擁護法案を考える市民の会:御礼

 5月1日の人権擁護法反対のデモと集会は
 なんと500人が集結したとのこと。
 よかったよかった (^。^;)ホッ!

 参加した方々、主催者の皆様、
 お疲れ様でございました m(__)m


川崎市の教育を考える会(仮):
 フジ報道2001・性教育&ジェンダーフリー大論争1[雑感]


 フジの「報道2001」で
 ジェンダーフリーの特集をやっていたそうで
 私、全然知らなかった (>_<)

 これをBruckner04さんがテキスト化している。
 同問題に興味有る方必見!

 *フジ報道2001
  性教育&ジェンダーフリー大論争・2[承前]


 *フジ報道2001
  性教育&ジェンダーフリー大論争・3[性教育編1]


 *フジ報道2001
  性教育&ジェンダーフリー大論争・4[性教育編2]


 *フジ報道2001
  性教育&ジェンダーフリー大論争・5[性教育編3]


 *フジ報道2001
  性教育&ジェンダーフリー大論争・6[性教育編4]



<今日のAA>

反日デモ 当局が抗日記念日に必死の抑えこみ

日米と中国のバランサー
 アジアで存在感増すインド その1


日米と中国のバランサー
 アジアで存在感増すインド その2


日米と中国のバランサー
 アジアで存在感増すインド その3


【韓国】町村外相の「日本の謝罪は独より多い」発言に
 市民団体が猛非難


天安門広場を4日早朝から半日閉鎖予定
 不測の事態警戒か 北京 その1


天安門広場を4日早朝から半日閉鎖予定
 不測の事態警戒か 北京 その2

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# by misaki80sw | 2005-05-05 03:13 | 補欠ニュース

私の愛読メルマガに「中国最新情報」ってのがあって、
普段日本人には縁のない中国の国内紙を翻訳して
ニュースを載っけている。
ブログにもなっていて
これがなかなか情報豊富で重宝している。

中国最新情報

この「中国最新情報」で
3月中旬から4月末にかけて
中国の環境汚染の実態が連載されていた。

これはかなりの衝撃だった。
データ云々よりも
ああいうルポ記事形式で書かれると凄く生々しくて
毎号毎号、思わず見入ってしまった。

今日はその記事を紹介します。
ただし、他人様のメルマガなんで
一部引用と概略紹介にとどめておきます。
興味の湧いた方は本文を読んでみてください。


環境系記事は2つで
連載は6回に渡って行われた。

まず、貴州省のフッ素・ヒ素中毒の実態の記事。

中国最新情報 No.297 2005年3月15日
 ~貴州省西部の石炭燃焼がもたらす健康被害 上


中国最新情報 No.298 2005年3月22日
 ~貴州省西部の石炭燃焼がもたらす健康被害 下


 「南方都市報」3月2日付け記事の翻訳。
 後にこの内容が台湾系メディアで報じられて
 大反響を巻き起こした。

 中国西部に位置する貴州省で、
 同省総人口の約半分に当たる1900万人に
 フッ素中毒やヒ素中毒などの症状が出ている。

 貴州省疾病管理センターの安冬・副主任によると、
 典型的な症状は、
 ◇歯が黄色または黒色に変色する。
 ◇足がO脚やX脚に彎曲する(杖なしでは歩けない)。
 ◇腰が曲がったり、背骨が彎曲してラクダのようになる。
 ◇下半身マヒ。
 ◇腕が曲がったまま、真直ぐに伸ばせなくなる。

 中毒症状は1970年代から
 同省西部地区においてみられるようになり、
 特に同省北西部に位置する織金県荷花村が
 最も深刻な状況にある。

 同村では上記の症状が一般的にみられるほか、
 村民の身長が175cmを越えるケースはなく、
 70歳まで生きる人もごく稀にしかいないという。
 
 当初は奇病とされていたが、
 その後、ヒ素やフッ素を多量に含んだ質の悪い石炭を
 日常生活で使用していることが原因と判明。
 石炭を燃やす多目的コンロも
 不完全燃焼の起きやすいものが使われており、
 また住居の風通しが悪く、
 煙が室内にこもり易いというのも一因とされている。

 貴州省は中国でも有数の貧困地区。
 経済成長の立ち後れが廉価な有毒炭の使用や
 省当局による中毒対策の遅れにつながっているとみられる。

 『普通の石炭であぶったトウモロコシを与えたマウスに
 死亡したものはなく、成長も正常であった。
 しかし、砒素含有量の高い石炭であぶったトウモロコシを
 与えたマウスは15日以内にすべて死亡し、
 しかも腸、肝臓、腎臓に明らかな損傷が見られたという』

 『「歩くと足から流血する。
 数年前からこんな状態で、ベットから離れられない」
 邵先進さんは話すうちにおえつし始めた。
 まるで枯れた井戸からあふれ出る水のように涙にむせび、
 涙が顔いっぱいに重なり合っているしわににじんだ。
 伸ばした手はヒキガエルの皮のようで、
 ただれて化膿している。』

 『荷花村では、
 骨がまだ損傷を受けていない若い人さえも腰を曲げ、
 猫背で歩く人がそこかしこで見られる。
 村人の身長は1メートル70センチ以下で、
 しかも大部分がやせこけている。
 「ここの人が外へ働きに行っても、雇ってもらえない」
 と侯基文さんは言う。
 彼は35歳で、身長は1メートル60センチに満たず、
 足は外へ湾曲している。
 年齢が高くなると、体の障害が労働能力を喪失させ、
 歩行も困難になる。
 転んだら立ち上がることもできず、
 ベットで死ぬのを待つだけである。』

 『「異常な死に方をする人はとても多く、
 転んで亡くなる人が多い」と王徳頂課長は言う。
 村では70歳まで生きる人はほとんどいない。
 普通は50、60歳で亡くなるという。』

 ちなみに元記事はこちらです↓

 *貴州全省一半人口フッ素中毒
  
 写真が悲惨すぎて言葉を失ってしまう・・


次に天津・西堤頭鎮の化学工場による環境汚染の記事。

中国最新情報 No.300 2005年4月5日
 ~天津の西堤頭鎮 工業汚染でがん患者大量発生1


中国最新情報 No.301 2005年4月12日
 ~天津の西堤頭鎮 工業汚染でがん患者大量発生2


中国最新情報 No.302 2005年4月19日
 ~天津の西堤頭鎮 工業汚染でがん患者大量発生3


中国最新情報 No.303 2005年4月26日
 ~天津の西堤頭鎮 工業汚染でがん患者大量発生4


 「中国質量万里行雑誌社」の
 3月1日付け記事の翻訳。
 
 天津近郊にある西堤頭鎮の2つの村、
 西堤頭村と劉快庄村では癌で亡くなる人が急増している。

 『西堤頭村の人口は6777人前後であり、
 劉快庄村は6100人前後である。
 2村のがんの発病率は、
 西堤頭村が10万人当たり1313.26人、
 劉快庄村が10万人当たり2081.97人である。
 中国疾病予防制御センターーの呉凡主任によると、
 中国におけるがんの発生率は
 およそ10万人当たり70人である。』

 『1軒の家に3人のがんの患者がいて、
 隣り合っている5軒の家に8人のがん患者がいて、
 1つの村に百二十数名のがん患者がいる。』

 原因は、村を包囲するように建設されている、
 100社近い化学工場。
 これが汚染された水、汚染された空気、
 汚染された排出物を処理せずに垂れ流されている。

 『化学工場の排煙はそのまま排出されており、
 排水も同様である。
 西堤頭村には、永定新河に平行した溝がある。
 村民は、この溝は企業が
 汚染物質排出に使用していると教えてくれた。
 近づいて見ると、溝の水は赤色で、
 そのため村民はこの用水路を小紅河と呼んでいる。
 小紅河の汚水はどこから来ているのだろうか?。
 永定新河の堤防から1本のパイプを見える。
 このパイプは直接小紅河に突き出しており、
 何社かの化学工場がある方から伸びて来ている。
 パイプから小紅河に
 真っ赤な汚水が排出されている。』

 『調査では、
 汚染物質排出に使われている豊産河、
 八米河、小紅河は
 最終的には永定新河に流れ込んでおり、
 永定新河は直接渤海に流れ込んでいる。』

 『2004年12月31日、初めて西堤頭を取材した。
 「においをかいでください!」
 車の窓を開けて、頭を外に出してみると、
 車内と車外の差がはっきりとしている。
 車外の空気は悪臭が充満しており、
 香料のにおいも入り混じっている。
 村民の案内で、西堤頭村を車で一周したところ、
 この村のどこでも、
 はっきりと鼻につく刺激臭が感じられた。』

 『「汚染物質の排出口に行くと、
 もっとひどいにおいがする」
 という村民の王徳華さんの案内で、
 現代化学工場の古い工場地区にある豊産河の
 汚染物質の排出口に行ってみた。
 まだそんなに近づいていないところから、
 はっきりとした悪臭が鼻についた。
 さらに近づくと、濃い悪臭で窒息しそうである。
 たちまち呼吸困難になり、脳の左側が痛んだ。』

 『12社の化学工場に対し
 無作為に臭気濃度の抽出検査を行った結果、
 すべて国家標準を上回っており、
 ひどいものは12倍にもなっていた。』
 
 『劉快庄村においては、
 がんで死んだりがんになったりすることは、
 村民にとって特別なニュースでも何でもない。
 「多過ぎるんです」と村民の李子江さんは教えてくれた。
 今年49歳の李子江さんは肝臓がんの末期患者で、
 今ではがんが肺、心臓にまで広がっている。
 「今は生きているだけです。それだけです」。
 李子江さんは今既に治療を放棄しており、
 そのときを待っているだけだという。』

 『記者は20人以上のがん患者と接触したのだが、
 田洪樹さんのような経験はよくあるとだとわかった。
 がん判明・治療費の用意・費用の高額化・治療放棄。
 がんに対し、村民は最終的には
 どうしても沈黙と忍耐に戻るしかない。』

 『「集団所有制のころから野菜をつくり始めた。
 あのころは、西堤頭産の白菜といえば特によく売れた」
 と以前のことを劉立軍さんはとても誇らしげに語った。
 「今では趙沽里(天津の野菜市場)で白菜を売ろうとしても、
 西堤頭産と聞くだけで、野菜を買う人がないだけではなく、
 となりの野菜売りまで違う場所に売り場を変える」
 「みんな西堤頭の野菜には毒があると言うんです。』

 地元政府は、この環境汚染に対して
 手をこまねいている状態で、
 彼らのやったことは
 「安心な水」を有料で村民に売り出すことと、
 溝に垂れ流していた汚染物質を
 地下パイプを通じて川に流し込むこと。
 これだけ。

 記事を読んでると
 企業側と地方政府の間に
 何らかの癒着があるように感じられる。


以上、「中国最新情報」の
環境汚染記事の概略と一部引用でした。

2つめの天津・西堤頭鎮の汚染水は
もろに渤海湾に流れ込んでおり、
実は渤海湾と言えば
最近、人工衛星の画像からも汚染がハッキリと見えほどの
海水汚染で知られるようになった。

近海の汚染が依然深刻:国家海洋局が公報を発表

中国:近海の水質汚染が深刻に、国家海洋局

環境対策無しの経済発展。
実利優先の産業政策と人権など意に介さない国家運営。

かつてソ連邦が崩壊した時、
その環境汚染の実態が公開され、
世界は衝撃を受けた。
共産主義独裁下での国土の汚染。

こういう民意無視の一党独裁国家が
経済成長至上主義に走りだした時、
誰も歯止めをかける者は無く、
この西堤頭鎮の化学工場群のような事例が
中国各地に無数にあって
かの国の土壌・大気・河川・海洋は
年を追うごとに汚染が拡大している。



ブログ:中国最新情報

メルマガ:中国最新情報


娘通信♪関連過去記事
中国、人身売買の実態・・無知と貧困と悪徳と。
中国、直訴制度と土地強制収容。
中国、農民暴動の頻発・・農村の実情は?
中国、環境汚染の実態・・病める巨龍。
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# by misaki80sw | 2005-05-04 21:20 | 中国・台湾関連
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4月23日付け。
毎日小学生新聞の「ニュースのことば」に
「萌え」が登場した。

萌え

 「萌(も)え」は芽生(めば)えを意味(いみ)する、
 「萌(も)える」が語源(ごげん)です。
 アニメやまんが、ゲームの登場人物(とうじょうじんぶつ)に
 愛情(あいじょう)を覚(おぼ)えることをいいます。
 アニメなどに強(つよ)いこだわりを持(も)つ、
 「おたく層(そう)」から生(う)まれました。

 そんな「萌(も)え」を意識(いしき)した書籍(しょせき)や
 映像(えいぞう)、ゲームの市場規模(しじょうきぼ)が
 2003年(ねん)で888億円(おくえん)になることが、
 浜銀総合研究所(はまぎんそうごうけんきゅうしょ)の
 調査(ちょうさ)でわかりました。
 
 また、昨年秋(さくねんあき)、
 イタリアのベネチアで開催(かいさい)された、
 国際建築展(こくさいけんちくてん)の
 日本館(にっぽんかん)のカタログには
 日本特有(にっぽんとくゆう)の美意識(びいしき)を示す、
 「侘(わ)び」「寂(さ)び」と並(なら)んで
 「萌(も)え」も紹介(しょうかい)されました。

 日本(にっぽん)のアニメが
 人気(にんき)を集(あつ)めていることもあり
 「萌(も)え」も世界(せかい)に
 広(ひろ)がる可能性(かのうせい)があります。

   (毎日小学生新聞)


「萌え」恐るべし!
とうとうここまで浸透したか!

「萌え」とは何か?
「萌え」ってズバリ想像力だと思うよ。
二次元のキャラに限りないイマジネーションを働かせ、
その三次元的立体のみならず、
そのキャラの特性、性格や生い立ちまでも想像してしまう。
限られた情報を想像力を全開にさせて楽しんでしまう。
それが「萌え」だ!

「エヴァンゲリオン」なんかそうだよね。
わざと曖昧な部分をやたらと作って
あとは見る側が想像で「補完」する。
エヴァの場合はちょっと極端すぎたけど (^^;)

 「侘(わ)び」「寂(さ)び」と並(なら)んで
 「萌(も)え」も紹介(しょうかい)されました。

これを書いた記者は
「萌え」に相当思い入れをもってるなあ(笑)。
「侘び」「寂び」に匹敵するかどうかは
ちょっと疑問だけど。

あと数十年もすればロボットの時代が来るんだろうけど、
このオタク系の「萌え」意識は
相当強みを発揮すると思うよ。
凝りに凝りまくったロボットを作ると思うね (^^*)



Web現代「萌え萌えジャパン」

萌えに真実がある――「萌え萌えジャパン」取材秘話
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# by misaki80sw | 2005-05-04 19:31 | その他

<本日の更新>

北朝鮮、6月に核実験か?・・情勢緊迫と各国の意図

防衛庁、米国製無人機の導入を検討


GWまっただ中です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

当ブログは普通に更新してますが
他のブログとか見てるとお休みが多いみたいね。
うちも無理せず休めばよかったかなあ。
まあ、ちょっと文量は落ちてますけどね。

なんか、あの首相の謝罪演説騒ぎ以来、
妙にペースが狂ってます。
ああいう論戦をしちゅうと精魂使い果たすというか、
我ながら性格が悪くなるというか (ーー;)
議論なんてやらないに越したことはないですよ。
ホント、ホント。


最近、うちのブログはお堅い記事が多いので
「娘通信♪ってこんなのばっかりか」と
思われるのもシャクなんで
次回の更新は軽め記事でいきたいと思います。
軽め文体の軽め記事。
こいつでいきます。
で、その次あたりに「人権擁護法」の8を持ってくると(笑)。
緩急自在のブログを目指しています (^◇^)


PS:今日は眠たくて死にそうなので
   「小アジアと大アジア」のレスは次回更新時に。
   すんません。


さて、本日の補欠ニュースです。


<国際>

比が米との演習場を整備を表明、沖縄の負担軽減も

 フィリピンは92年に
 スビック湾から米軍を撤退させてしまったけど、
 今、あの判断の良否が問われている。

 あれがなければ、南沙諸島の問題で
 中国から圧力をうけずにすんだんじゃないかな。

 なお、スビック湾は今、
 日系と台湾系企業の大工業団地になってるそうです。


連戦主席、中国との貿易拡大や経済協力促進を呼びかけ

 政治下手で知られる政治家、連戦氏。
 大陸で大歓迎を受けてるらしいね。
 
 たとえは悪いけど、
 人食い人種の村に旅人が紛れ込んだようなもの。
 そりゃ大歓迎さ (^◇^;)


<国内・政経>

北のミサイル発射、日朝平壌宣言違反でない
 官房長官


 いや、それ以前の問題として
 北が核保有宣言した段階で
 「平壌宣言」なんて終わってるよ。
 アホらし。


「裁判員制度に危機感」憲法記念日前に
 最高裁長官会見


 理念先行の現実無視。

 この制度はすぐに終わるでしょう。


小泉首相:カレーとゾウ、インドの歓心買おうと躍起

 この記事を書いた毎日の「坂口佳代」殿。

 私の性格はねじ曲がってると
 世界に発信したようなもの。


インド独立の「英雄」チャンドラ・ボース映画化

 大いにやってくれ!

 大東亜会議のシーンなんて出るのかな?
 でも、インパール作戦は見たくないよ。


町村外相、中国への“注文”を演説直前に削除

  当初の演説原稿には、中国の軍事費増大や
  原子力潜水艦による日本領海侵犯事件を念頭に、
  「中国が責任ある国家として、経済のみならず、
  安全保障の分野でも国際規範を厳格に順守し、
  透明性と予見可能性を持って
  行動することを期待する」との文言を盛り込んでいた。

 も~、マッチー
 そこが一番肝心なとこだよ。
 
 上司がヘタレなんだから
 貴兄が頑張って言ってくんなきゃ。


「台湾は日米安保の対象」町村外相

 これは凄い発言ですよ。
 マッチーは当たり前のような感じで
 シャラっとこういうことを言うから驚くよ。

 台湾独立派は大喜びなんだろうけど。


<仰天・面白系>

カスピ海で「海人間」の目撃相次ぐ

  目撃者は海人間は体長160cmほどで頑丈な体格、
  腹が出ており、手には水かきがあって髪の毛は暗緑色。
  下唇はえらの上の首になめらかに繋がっているという。

 う~ん、見てみたい。


8歳の少年、妹をライオンから救う

  ライオンが妹を捕まえようと前足を出してきた。
  John君はとっさに
  ライオンの前足にパンチをあびせ始めたため、
  ライオンは妹を諦めたという。
  John君の助けがなかったら
  確実に喰われていただろうという。

 少年の勇気を称えます (^^*)


<他のサイト・ブログ紹介>

新・柏原日記:ことばあそび

 なんだか人権擁護法の自称「理知的派」の人たちが
 あっちこっちのブログに論戦をけしかけてるけど。
 W旦那氏とかさ(笑)。

 *天誅!:古賀氏の「一任宣言」に理解を示す者

 その激論中のブログで
 柏原日記さんが懸命に応戦している姿を見て
 思わず応援しちゃいましたよ。
 おおっ!こんなとこで戦ってるんですか!?
 って感じで。
 
 その彼女の論戦後日談みたいな文章。
 
  眩暈と闘いつつ非常に膨大な日記コメントを
  一字一句読んでみる事をお奨めする。
  途中で挫折しても、いかに発展性のない議論を
  繰り広げているかという事がわかると思うから。

 私も同感です。
 あれが何を生み出すんだろう?
 押しかけてくる連中って
 たぶん性格が悪いんだろうね。
 いや、そういう結論じゃまずいのか(笑)。


アリーマの中東ぶらぶら回想記

 この人のメルマガを楽しく拝見しています。
 
 中東に詳しく、文体が楽しい。
 読んでいて勉強になります。


★★★ 桜 魂 ★★★:「桜魂」、引越しします!!

 「桜魂」さん、エキサイトに引っ越し。

 http://nippon7777.exblog.jp/

 前がニフティのココログだったけど、
 そんなにエキサイトって魅力的かなあ?

 夜になっても重くならないのは確かにいいけど、
 それ以外に何がある(笑)?


人権擁護法案を考える市民の会:
 5/1 デモと集会 *集会講師は西村幸祐氏に決定しました。


 すいません、このデモは行けませんでした (>_<)
 誰か行った人、様子を教えてください。

 「話の花束」さんあたりが、
 テキスト起こししてくれるかな?
 
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# by misaki80sw | 2005-05-03 02:00 | 補欠ニュース
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米国製無人機の導入検討 PSI訓練にも自衛隊派遣

 大野功統防衛庁長官は1日午後(日本時間同)、
 フィリピンに到着、マニラ市内で同行記者団と懇談し、
 沿岸防衛や災害時の情報収集のため
 米国製無人機の導入を検討する考えを示した。

 防衛庁は既に、国産無人機開発を検討しているが、
 大野氏は「2006年度予算概算要求で調査費を計上し、
 他国からの購入と国産のコスト面を比較したい」と指摘。
 「外国には飛ばさない。攻撃的武器の付与も考えていない」
 と強調した。

   (産経新聞)


防衛庁は2004年度予算から
この「無人偵察機」に
2億6000万円の研究費を計上している。

大野長官は無人偵察機の導入を考え、
国産か輸入か比較検討するとのこと。

これもRMA化の一環なんでしょうが、
まあ、それはいいとして、

 「外国には飛ばさない。
 攻撃的武器の付与も考えていない」

何なんですか、これは?
こういう自縄自縛発想って大嫌いだね。

沿岸防衛や災害時の情報収集のために
無人偵察機を導入するとのことだが、
このおじさんは無人偵察機が
どれだけ落ちやすいか知ってるのかね?

米軍には主な無人偵察機が2種類あって
上の写真が「グローバルホーク」で
高度2万メートルを時速約600キロで
35時間飛び続けることができる。

で、こっちがプレデター。

a0018138_023475.jpg


最大飛行高度は約9,000メートルで、
通常は3,000~6,000メートルの低空を飛行、
目的地上空で40時間の滞空が可能。
こいつはプロペラ製の鈍足。

両機ともやはり無人機だけあって、
コントロールが難しく、
ことに天候の影響を受けやすいらしい。

アフガニスタンへの侵攻作戦では
プレデターが60機投入されたが
そのうち20機が落っこちてしまった。
グローバル・ホークも
作戦投入早々に基地への着陸に失敗し
墜落してしまった。

だから、これを日本のような
人口密集地帯で使うのはかえって難しい。
沿岸防衛とかはまだいいけど、
本来の使い方としては
北朝鮮の核施設とかミサイル基地の監視とか、
そういうのが、はまり役だと思うよ。

それと、この手の無人機化は世界の趨勢で
偵察機だけではなく
攻撃機としての開発も始まっている。
すでにプレデターは
一部が攻撃タイプに改造されてるしね。

世界各国も無人機を続々と作り始めている。
たとえば台湾なんかも
中翔3号っていう無人偵察機を作って、
対岸の中国軍のミサイル陣地を偵察しているらしい。

日本も長い目で考えたならば
ケチって輸入とか言わずに
ぜひとも国産を考えてほしいものです。



無人偵察機グローバルホーク

戦場の偵察に最適な超小型無人偵察機が登場

無人偵察機を殺人マシンに変える米国防総省の計画


娘通信♪関連過去記事
防衛費大幅削減!? Part,4・・軍政のデザイン(中編)
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# by misaki80sw | 2005-05-03 00:25 | 日本(政治経済)
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北朝鮮情勢がきな臭くなっています。

以下、ここ一ヶ月間の関連ニュースを
時系列で羅列しておきます。


3月31日

軍縮会談へ移行要求 6カ国協議で北朝鮮


4月5日

盧武鉉外交 日米韓同盟離脱を志向?


4月6日

北朝鮮核に手加減禁物 米ライス国務長官
 情報不足やむなし



4月9日

第三国に核兵器移転も 北朝鮮次官が示唆


4月13日

核問題が解決するまで北朝鮮を支援せず
 韓国大統領


北朝鮮崩壊の公算は小さく、望ましくもない
 韓国大統領



4月14日

北朝鮮高官、「核の可能性」を強化すると発言


4月15日

今月、核燃料棒取り出しか 北朝鮮、再稼働後の8千本


4月17日

米、黒鉛炉停止を警戒 北朝鮮の核増強表明で


4月18日

北、黒鉛炉の稼働中止「核兵器増産」恐れ強く
 韓国政府確認


制裁論議示し協議復帰要求
 北朝鮮核で米大統領側近(カール・ローブ大統領上級顧問)



4月19日

北の原子炉停止 米、安保理付託も
 6カ国協議復帰改めて要求


寧辺の実験炉停止確認 米紙に北朝鮮次席大使


4月20日

<北朝鮮>原子炉停止、燃料棒取り出し示唆か
 中国に通告



4月22日

<米国>「北朝鮮が核兵器実験を準備」中国政府に警告


4月25日

北朝鮮、核兵器実験行えば将来を危険にさらす
 潘基文・韓国外交通商相


北の核解決へ米韓次官補が会談「最善の戦術で合意」

北船舶、安保理決議で臨検も 核開発・拡散阻止で
 ニューヨーク・タイムズ紙



4月27日

6カ国協議の将来は「不確実」=米国務次官補

米国務省のテロ報告、北朝鮮の拉致を昨年に続き明記
 「テロ支援国家」に再指定



4月28日

6月期限に安保理付託も 対北朝鮮で日本政府

米大統領「金正日は危険人物」
 核問題解決 中国の関与重要


「北」の核弾頭 小型化に数年 米国防情報局

米議会公聴会 北の人権弾圧は世界最悪
 中国の強制送還も批判



4月29日

北朝鮮によるプルトニウム抽出の可能性を問題視
 米国務次官補


北朝鮮ミサイルの核搭載能力、米国防総省が釈明に懸命


4月30日

北朝鮮、6月にも核実験 IAEAが非公式伝達

<中国>米大統領の期待表明に不満 北朝鮮核問題で


5月1日

望ましい指導者でない=金総書記を非難
 米大統領補佐官


核搭載能力獲得の兆候=北のミサイル開発-米大統領補佐官

北朝鮮が短距離ミサイル発射、新型?日本海に着水


5月2日

米国、NPT再検討会議でイランと北朝鮮を非難へ


これらのニュースの中で重要なのは、

1,北朝鮮が寧辺にある実験用黒鉛減速炉の稼働を中止、
  使用済み核燃料棒取り出して
  核兵器の原料となるプルトニウムの
  抽出を行っている可能性があること。

2,6月に核実験を行う可能性があること。

この2つです。

また、28日の米国防情報局局長の
「北はすでに核を弾道ミサイルに搭載する能力を持っている」
この発言にビビらせていただきました。

これが事実なら、日本の安全は即吹っ飛ぶ。
いずれはその能力を有するだろうということで
日本は米製のMD(ミサイル防衛システム)の
配備と研究を進めている最中で、
今のところ北朝鮮が
核弾頭付弾道ミサイルを日本に打ち込んでも
自衛隊にはこれを確実に迎撃する能力は無い。

日本のミサイル防衛システム(BMD)

これは日本の防衛政策の根幹を覆す事態だから、
やばいぜ、と私も思いました。

ところが、同日、米国防省は見解を修正して、

 「局長は新しい分析を披露したのではない。
 ミサイルの種類と弾頭によっては
 理論的に米本土に到達するということを述べただけだ」

とのこと。

ビビらせんじゃねえよ!という感じですな。

さて、私の愛読メルマガ「軍事情報」には
この北朝鮮の核開発推進の動きに絡めて

  今年に入ってからの韓国の変貌は、
  これが主因だったのかもしれないですね。
  「米の核の傘でなく自分で核武装しなければ国を失う」
  という危機感が、
  軍部を中心に巻き起こっていると思われます。

  昨日の「日本海向けシルクワーム発射実験」も、
  日本というよりは韓国向けの示威活動のようです。

と書かれています。

軍事情報:北朝鮮、核実験を6月にも実施か

う~ん、なるほど。
あの盧武鉉氏の気が狂ったような脱米路線は
自主核武装を目指すという含みがあったのかもしれませんね。


では、各国別に分けて
現情勢への対応を書いていきます。

まず、日本の対応からいきます。

<日本の対応>

北朝鮮が核ミサイルを実戦配備すれば
日本にとって致命的な脅威となることは
前々から書いてきました。

北の核と米国の軍事行使・・彼らの発想と原則。

先にも触れたように
現在、配備と研究が進行中のMDも
全てのミサイルに対して迎撃能力を有するものではありません。
状況にもよりますが、
おそらく迎撃率は50%前後ではないでしょうか。

核ミサイルを打ち込まれて
その程度の迎撃率では困るわけで、
北がこれを実戦配備すれば
政治的恫喝という意味ではほとんど無敵に近い状態となります。

北もそれが分かっているから、
米国から圧力を受けようと国民が飢えようと
一縷の望みの如く核開発にしがみついてるわけです。
無敵になりたいからです。

単なる核兵器はさほど恐くはないのです。
運搬手段が無いから。
北の老巧化したソ連製爆撃機に搭載しても
自衛隊機による迎撃はほぼ100%可能ですから。
だから、彼らは弾道ミサイルへの搭載にこだわる。
彼らのミサイルの矛先は
1に日本、2が米国、3が韓国、の順でしょう。

時が経てば経つほどに
彼らの核ミサイルの実戦配備の時期は近づく。
これが一旦配備されてしまえば
日本はそう簡単には北に対して経済圧力をかけられなくなる。

私自身は、北がいくら核ミサイルを配備したとて、
そう易々とは撃てないと思っています。
あれは脅しとして意味があるのであって、
政略目的がまず第一で、軍事は二の次です。
実際に使えば米国による報復攻撃を招くでしょう。
自国存立の瀬戸際にまで追いつめられなければ
脅しだけで決して使わないと思います。

しかし、核ミサイルで脅されれば
間違いなく日本の世論は軟化するでしょう。
政治家も及び腰となります。
以後、対北朝鮮外交は軟化し、
かの国からいいように脅されるでしょう。

ですから、日本はこれを絶対に阻止しないといけません。
実戦配備される前に阻止することです。
阻止のパターンは2つで、

1、核を破棄させる、破壊する

2、金正日政権を打倒する

1は道具そのものを無くすこと、
2は道具を使う人を無くすこと。
このどちらかでしょう。

日本の打てる手は今のところ限られています。
手段は3つで、

1,米国と同調し、米国に強硬路線を取らせるように促す。

2,経済制裁

3,朝鮮総連への強制捜査

こんなとこでしょうか。
所詮、自主的に可能なのは2と3だけです。

かつて10年前に、
自衛隊は北朝鮮ミサイル基地への先制攻撃を
極秘にシミュレートしたことがありました。

ミサイル脅威 対北、先制攻撃探る
 平成6年に防衛庁シミュレーション


結果は「不可」でした。

あれから10年が経ち、
兵器の種類も向上してますが
よほど米軍の大々的なバックアップ、
特に情報と電子戦の部分で支援を受けないと
単独では不可能でしょうね。

2の経済制裁に関して言いますと、
本格的な制裁には入ってませんが、
改正油濁法や北朝鮮産アサリの産地偽装表示調査などで、
それなりの成果は上がっているようです。

改正油濁法効果くっきり「北」船舶入港3分の1
 アサリ輸入「ゼロ」


04年度対北朝鮮貿易額、7・8%減で過去最低更新

北朝鮮からの輸入額半減=アサリはゼロに
 財務省の3月統計


制裁反対論者は制裁の効果を疑問視しますが、
本格的な制裁に入ってない段階で
このぐらいの結果が出てるわけですから
実際に政府が本腰を入れて「人・物・カネ」の流れを遮断し、
制裁を本格化させればかなりの効果が出ると思います。

北は日本の経済制裁を
「宣戦布告とみなす」と言ってますが
裏を返せばそれだけの効果があると言うことです。

ただ、経済制裁に関しては
安直に考えるべきではありません。
おそらく北は国家存亡の危機と捉えるでしょうから、
妨害や軍事的威嚇・軽度の軍事力行使などが考えられます。
実施する以上は「やるか、やられるか」ぐらいの気持ちで
腹をくくってやるべきです。

経済制裁の流れとしては、
米国に対して、

 これ以上、事態打開の糸口が見いださないならば
 日本は6月をもって六ヶ国協議から離脱し、
 単独経済制裁に踏み切る

これを通告すればいいと思います。

米国に圧力をかけることです。
対北強硬の国民世論を背景にすれば
これは充分可能だと思います。

要は米国に強硬論を取らせることです。
強硬政策を取りやすい環境を作ってやることです。

日本政府が

 日本の安全保障を鑑み、
 米国が対北朝鮮の核施設やミサイル基地等に
 必要な手段を行使するならば
 日本は政治的・軍事的に全面支援する。

との声明を発表すればいいのです。

つまり、戦争するなら
同盟国として全面的に支援するよと。
イラク戦争における英国の役割を日本は果たすよ、と。

北の核ミサイル配備は
日本の安全保障を根底から覆します。
そうなる前にありとあらゆる手を打つことです。


<米国の対応>

米国は、北の実験用黒鉛減速炉の稼働停止と
プルトニウムの抽出、
それに6月に予想される核実験、
これに対して強硬姿勢に転化しています。
これをやられれば米国の世界秩序は大きな打撃を受けます。
彼らの原則論から言ってこれを放置しないでしょう。

4月9日に北朝鮮の外務次官が
核兵器をテロ組織や第三国に移転する可能性に言及しました。

第三国に核兵器移転も 北朝鮮次官が示唆

北朝鮮流の挑発ですが、
これは米国の最も嫌うところです。

米国は「テロリストと大量破壊兵器」の組み合わせを
9・11のテロ以来、最も警戒しています。
北のこの発言は米国の感情を逆撫でするものです。

米国は北朝鮮情勢に関しては
六ヶ国協議を通じた中国の影響力に期待していました。
しかし、思ったほどに
中国からの北朝鮮への圧力は効果を上げておらず、
おそらく米国は中国の本気度を
疑問視し始めていると思います。

過去記事にも書いたとおり、

中国、人民元問題・・チャイナ・バッシングは止まらず

私は中国の対北朝鮮戦略が変わり始めていると見ています。
中国は米国の意向に応じて北を恫喝するよりも
北朝鮮をそのまま生かして
米国への牽制材料に使う方向に
シフトし始めているのではないか。

背景には、台湾独立問題を巡り
反国家分裂法制定など対外強硬派の勢力が増してきたことと、
2月に日米両国が
例の「2プラス2」で共通戦略目標を打ち出し、
対中包囲戦略を明確にしたことが大きいと思います。

おそらく中国は
六ヶ国協議での対北説得役を
意図的にサポタージュし始めたのではないかと。

米国もこの動きに気づき始め、
人民元のレート切り上げ問題も絡んで、
今、猛烈なチャイナバッシングを展開しています。

これをやることによって
中国から妥協を引き出し、
己の戦略の方向性に従わせようということでしょう。

現在、米国にとって頭の痛い問題であった、
イラク情勢が小康状態を保っています。
さらにEUとの関係改善も遅々とした歩みながら進み、
グルジア・ウクライナ・キルギス等の
旧ソ連邦諸国の相次ぐ民衆革命によって
ロシアの脇腹に剣を突きつけることに成功しています。
ここらへんの一連の事象は米国を強気にさせています。

ライス米国務長官が
ロシアの最後の盟友ベラルーシに対して
革命の可能性をほのめかしているのも

米国務長官 NATO拡大方針
 「ベラルーシ政権交代の時」


これはベラルーシだけではなく
ロシアに対する脅しでもあります。

おそらくここ数ヶ月、
米国は北朝鮮への強硬姿勢を強めていくでしょう。
その際に、中国への働きかけを強めると共に
腰の定まらない韓国に対して
これから猛烈に圧力を加えていくでしょう。

まずは安保理への付託から始まり、経済封鎖へ。
そして軍事力の行使と流れは続いていくでしょう。


<中国の対応>

中国は北朝鮮を自国の勢力圏と見ています。
彼らの対北政策の基本は

 「勢力圏の維持」

これが基本です。

中国は上記に書いたとおり、
北朝鮮政策をここ数ヶ月で転換させてきました。
「生かして利用する」
この方向に変化させています。

ここ数ヶ月、中朝国境の交易量が跳ね上がってますが、
これは中国政府の意向そのままです。
逆に言うと、中国のこの政策転換を敏感にかぎ取って
北朝鮮が核問題で強硬姿勢を取っているわけです。

ただ、反国家分裂法と反日暴動に端を発した、
欧米のチャイナ・バッシングの動きが収まらず、
このままいけば中国は譲歩を強いられるでしょう。

対北朝鮮の場合は
中国の思考はあくまでも「自勢力圏」ですから、
生かす時も殺す時も自分の手で行おうとするでしょう。
米国の手で殺されるのは好まず、
情勢が煮詰まれば自分の手を下すでしょうね。


<韓国の対応>

ここ数日、韓国は手の平を返したように
反日姿勢の軌道修正を始めています。

盧大統領「韓日は共同運命体」

盧大統領「韓日基本条約は政府に道義的責任ある」

一つは韓国国会の補欠選挙対策で、
行き過ぎた反日指向は
選挙上まずいと思ったこともあるでしょう。

韓国国会議員の補選、与党全敗で過半数回復に失敗

ただ、それだけではないでしょうね。

1,北朝鮮情勢の悪化と共に米国が強硬姿勢に傾き始め、
  これ以上の反米路線は得策ではない。

2,中国が猛烈なチャイナ・バッシングにあってる現状を見て
  親中路線からの方向転換。

3,経済の低迷で、これ以上の反日・反米は避けるべき
  
おそらく、これらの要素が複合していると思います。

特に1の米国の対北強硬化。
これが韓国にとって大きくのしかかってくるでしょう。

米国はこれから対北朝鮮への経済封鎖と
軍事オプションの策定を行うと思いますが、
それには韓国の協力は不可欠で、
従わなければ猛烈な圧力が予想されます。

ここから先は盧武鉉氏の判断次第ですね。
それでも北朝鮮を擁護する方向で行くか、
あるいは対北強攻策へと転換するか。

韓国も、ここが剣が峰でしょうね。



対北政策、選択迫られる韓国 中国に同調か/日米と共同歩調か


娘通信♪関連過去記事
「北朝鮮始末記」その4・・日本の経済制裁。
「北朝鮮始末記」その3・・「開城団地」という踏み絵。
「北朝鮮始末記」その2・・中朝の間隙。
「北朝鮮始末記」その1・・米国・中国・韓国の思惑。
北朝鮮、核兵器保有を宣言・・自己過信と自爆。
北朝鮮、リビアにウラン輸出・・対北強硬論と経済制裁
北の核と米国の軍事行使・・彼らの発想と原則。
対北朝鮮「経済制裁」の是非・・金体制崩壊の剣。
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# by misaki80sw | 2005-05-02 22:10 | 韓国・北朝鮮関連

上海のマンション価格、1週間で17%下落

 不動産投資の過熱が続き、
 バブル崩壊の懸念も出ている上海の不動産市場が
 冷え込みを見せ始めた。
 先週、マンションの価格は17・7%下落し、
 関係者は不動産価格が上昇基調から
 低下に転じる可能性もあるとみている。

 新華社電によると、
 24日に発表された不動産価格動向では、
 17-23日に取引された不動産の総面積は
 33万8000平方メートルで、
 前の週の10-16日に比べ約6万平方メートル減少した。

 平均販売価格は
 1平方メートルあたり7656元(約9万9528円)で、
 前の週より14・7%低下。
 不動産取引の平均成約価格は
 同7238元(約9万4094円)で、
 前の週より17・7%と大幅に下落した。

 不動産取引成約価格の下落に歯止めがかからず、
 19、20日と連続して前日の相場を割り込み、
 21日には1平方メートルあたりの成約価格が
 6217元(約8万円)と、
 年初来最低の水準まで落ち込んだ。

 上海市内の不動産価格の基準だった、
 1平方メートルあたり
 7000元(約9万1000円)を割り込み、
 不動産業界は大きな衝撃を受けている。

   (FujiSankei Business i)


この動きが中国経済の
バブル崩壊の予兆か否かは分からないけど、
私はその時期は近いと見ています。

これに拍車をかけているのが
米国からの「人民元切り上げ」の圧力と
反日暴動をきっかけとした対中投資の冷え込みです。
これは数日前に書きました。

中国、人民元問題・・チャイナ・バッシングは止まらず

経済の循環から言っても
あれだけ過熱した経済の反動として、
これから一気に景気後退の局面が訪れることは
私はほぼ間違いないと見ています。

その際にかの国の高騰した不動産バブルや
国営企業と国営銀行の不良債権が
甚大なダメージとして中国経済を襲うでしょう。

経済への懸念と言えば、
米国経済も危ういです。

巨額の経常赤字と財政赤字、
これが制御不能となりつつあります。

今、米国経済がかろうじて保っているのは

1,ドルが基軸通貨であること

2,日本が米国債を買い支えていること

この2点に過ぎません。

この不安定な構造は早晩崩れると私は見ています。

中国経済と米国経済、
この両者の下落と崩壊。

米国の場合は経済が崩壊すれば
二度と世界の覇権大国の座には戻れないでしょう。

現代の国力の源泉は
産業製品の輸出力であり、
競争力が低下し、膨大な経常赤字を抱える米国には
敗者復活戦のチャンスは無いでしょう。

ここらへん同じ経済の崩壊でも
戦前の大恐慌の時とは
根底にある構造が異なります

一方の中国は
その経済が崩壊したとして
数年から十数年の時を経て立ち直ると思います。
何故なら産業競争力の復活の余地があるからです。
安い人件費による大量生産があるかぎり、
地域的大国としての立ち直りは可能でしょう。

この「米国経済の崩壊」「中国経済の崩壊」に関しては、
後日詳しく論証しようと思います。

今日はこの2つを前提としたうえで
日本の国家戦略と国益を
雑談風に書いていこうと思います。


まず本論に入る前に
2つのニュースを枕詞として掲載しておきます。

PKO参加5原則の見直し提唱…民主・岡田代表提言案

 民主党の岡田代表が
 次期衆院選に向けてまとめた外交・安全保障政策提言案、
 「『開かれた国益』をめざして」の全容が
 29日、明らかになった。

 「東アジア共同体」構想の推進を打ち出したほか、
 国連平和維持活動(PKO)に
 自衛隊が積極的に参加するため、
 任務遂行目的の武器使用を容認するなど
 PKO参加5原則の見直しを提唱している。
 民主党が政権を取った場合の基本方針を示したもので、
 党内外で論議を呼びそうだ。

 提言案は、日本の外交が「場当たり的」で、
 中国、韓国、北朝鮮に対する外交が行き詰まっていると指摘。
 「日本の国益を国際協調的に実現していく、
 『開かれた国益』」を目標に掲げ、
 構想力を持って外交に取り組む必要性があるとした。

 アジア外交では、
 近隣の中国、韓国との信頼醸成を緊急の課題と位置づけた。
 過去の植民地支配などを「謙虚かつ率直に反省したうえで、
 未来志向の関係を構築する」ことを
 民主党政権の共通認識とするとした。
 具体的には戦没者などの追悼のための
 国立施設建立を盛り込んだ。

   (読売新聞)


JR東海会長、読売新聞で「中国脅威論」を展開

 葛西敬之・JR東海会長が、
 27日付の読売新聞紙上で、いわゆる中国脅威論を展開した。
 タイトルは「日米分断 中国の狙い」。
 北京と上海を結ぶ高速鉄道に関しては、
 日本の新幹線とフランスのTGVの
 いずれかの方式が導入される可能性が高いとされる。
 そういった状況で、JRの関係者が、
 これだけはっきりと「中国の動きに警戒するべきだ」と
 自説を展開したことが注目される。

 葛西・会長は、「中国の狙いが
 アメリカを排除した共同体構想に日本を引きずり込み、
 良好な日米関係に楔を打ち込むことにあることは、
 想像に難くない」などと主張。
 また、EUに参加する各国の政治体制、
 GDP(国内総生産)などと比較して、
 東アジア共同体は「幻想に過ぎない」などとした。

 さらに、「共産党の一党独裁体制は
 民主主義、自由主義、人権尊重の理念とは対極」と、
 中国の国内政治に関しても論評した。

 なお、葛西・JR東海会長は、
 これまでにも新幹線技術の中国大陸への導入に関して
 消極的な発言をしている。
 「台湾の場合にも、技術協力によって、
 JR東海として儲けを期待しているわけではない。
 しかし、メーカーが潤って体力が強化され、
 間接的に日本の新幹線の安全維持に役立つ」
 「中国大陸の場合には、そのことも期待できない」
 というのが、その主張の骨子。

   (サーチナ・中国情報局)


まず、民主党の岡田氏ですが、
私はこの人の話題は最近あまり取り上げていません。

ブログの暇つぶしネタやお笑いネタには絶好のカモだけど、
まじめに国益やら国家戦略やらを論じる場合、
この人の主張ってほとんど無価値だからです。

  提言案は、日本の外交が「場当たり的」で、
  中国、韓国、北朝鮮に対する外交が
  行き詰まっていると指摘。

「場当たり的」の部分のみは同意ですね。
確かに小泉外交は場当たり的で
イラクへの自衛隊派遣や日米2プラス2で
親米反中路線に走ったかと思ったら、
反日暴動の後にバンドン会議で謝罪して
日中首脳会談では暴動への謝罪や補償を求めようとしない。
さらに首相自身が「東アジア共同体」論の熱心な擁護者であり、
ここらへん、ほとんど分裂病としか思えません。
あんた、どっちに行きたいの?と言いたくなります。

民主党の岡田氏も
「東アジア共同体」構想を支持するとのこと。
で、JR東海の葛西敬之会長は
これを真っ向から斬撃している。
「幻想に過ぎない」と。

この「東アジア共同体」構想に関しては
過去記事でも書きました。

「東アジア共同体」への道・・進むべきか否か?

日本と中国を中心とした、
韓国・ASEANを含めた国家連合構想で
ゆくゆくは通貨の統合まで行ってしまおうという、
プランを掲げています。

さて、今後の日本の外交政策を考える場合に
2つの大きな潮流があります。

1,大アジア主義

2,小アジア主義

大アジア主義とは
「東アジア共同体構想」のような
日本と中国の枢軸を中心とした
アジア諸国による連合構想です。

小アジア主義とは
中国を排除し、日本をリーダーとして
ASEAN、オーストラリア、ニュージーランド、
出来れば台湾も含めた同盟構想です。

どっちを日本は選択すべきなのか?

この場合、米国は経済の崩壊から
国力を衰退させており、
超大国から大国へと滑り落ち、
東アジア情勢には関与できないという前提です。

私は「小アジア主義」が
今後の日本の進むべき道筋だと思います。
中国という国は日本とはあまりにも
政治的価値観が違います。

日本は領土的野心を持たず、
通商と交易による互恵、
そして自由と民主主義を国家の基本方針としています

しかし、中国は全く逆です。
覇権指向と中華主義、
一党独裁による反自由主義国家。

特に覇権指向と中華主義は歴史に根ざしたもので、
かの国の共産党政権が倒れ、
自由と民主主義による政体が生じたとしても、
国外膨張指向は変わらないと思います。

よって共に志を共有できる相手ではなく、
日本と中国の枢軸とは
片方が相手を従属させる状態でしか
あり得ないと思います。

また、地政学的に言っても、
中国のような大陸国家と組めば
日本はユーラシア大陸内部の利害関係に
国家戦略が引きずられるだろうと思います。

日本のような海洋国家は
似たような性質の国と組み、
通商を主体とした相互互恵の連合を組めばいい。
これは大陸進出を国策とし、
結果破綻に至った戦前の手痛い教訓です。


さて、ここで思考の刺激材料として
19世紀のドイツの例を挙げておきます。

19世紀後半、小邦に分裂していたドイツに
統一の機運が生まれます。
小国分立で十分な経済圏が無く、
重工業の健全な発展は不可能であり、
このままでは弱小な農業国から
抜け出せないというジレンマから
ドイツ民族の統一を求める民族主義が各地で高まりました。

その際に方針が2つに分かれました。
当時、ドイツの邦国内で主要な国と言えば
プロイセンとオーストリアでした。
この両国を中心としたドイツ統一を大ドイツ主義、
プロイセンを中心として
オーストリアを排除した統一を小ドイツ主義と言いました。

結局、ドイツの統一は
プロイセンを中心とした小ドイツ主義で完遂しました。
その立役者になったのが
かの鉄血宰相ビスマルクです。

ビスマルクは当初から
明確に小ドイツ主義を指向していました。
「リーダーは2人もいらない」という信念です。
一見、大ドイツ主義は華麗ですが、
水と油のようなプロイセンとオーストリアでは
ドイツ統一など不可能だと見ていました。

1866年、ビスマルクは
天才的戦略家モルトケとのコンビで、
普墺戦争によってオーストラリアを破りました。

普墺戦争 - Wikipedia

この時、ビスマルクはモルトケを制止して、
プロイセン軍のウィーン入城を行わず
オーストリアに恩を売ると共に、
プラハ条約を結び、オーストリアをドイツ統一から排除します。
さらにプロイセンは
他のドイツ諸邦と共に北ドイツ関税同盟を結んで、
ドイツの盟主となりました。

そして1870年、
ドイツ統一を行う際に
最大の反対国になるであろうフランスに対して
ビスマルクは普仏戦争を仕掛け、これを散々に破ります。

普仏戦争 - Wikipedia

パリ入城後の1871年1月18日。
ヴェルサイユ宮殿の鏡の間にて
プロイセン王ヴィルヘルム1世は
ドイツ皇帝に即位しました。
こうしてドイツ統一は成りました。


このドイツ統一のパターンは
あくまでも歴史上の事象に過ぎません。
別に日本がアジアを統一するわけではありません。

しかし、連合体のあり方、
すなわち指導的国家が一つの方がいいのか、
複数あった方がいいのか、
また、連合体の成立過程などが
とても参考になると思います。

日中以外の他のアジア諸国にとって
日本と中国という2大国家はアジアの竜虎です。
これが互いに連携するならば
彼らに選択の余地はありません。
この2大国家連合に付いていくだけです。

しかし、竜虎が互いに対立した場合、
どちらに付くべきか、
彼らは選択肢に迷うでしょう。

現在の情勢を見ていると、
日本という「虎」は
他の諸国に対して一定の信用は得てますが、
これは「ひ弱な善人」として信用です。
決して「頼りになる強者」としての信用ではありません。

虎がかくも弱く、
一方の竜が悪達者に覇権を拡張している現状で、
他の諸国が一方的に竜になびかないのは
竜の持つ「他国を踏みにじる」イメージと
米国という別な巨大な要素があるからです。

しかし、米国が衰退し、
東アジアから勢力を撤退させた場合に、
このままいけばアジア諸国は
中国に雪崩をうってなびくでしょう。

さて、先にも触れたように
今後、中国経済が崩壊するとしても
数年から十数年で傷は癒えると思います。

私はこの間がチャンスと見ています。
この間に日本を中心とした諸国連合を
カッチリと形成してしまうことです。

その際に、台湾の問題も片づける必要があります。
台湾という親日国家、
そしてあのシーレーンの途上に位置するという、
地理的環境を考慮するならば、
かの国を明確に独立させ、
同盟の一翼として迎え入れるべきです。

台湾は、現実にはすでに独立国家ですが
2つの致命的な条件が欠けています。

1,世界の国々からの信任

2,中国からの信任

この2つが欠けています。

欠けている理由は、
中国が反対していること、
そして中国が大国であること、
この2つです。

であるならば、
中国が一時的にせよ弱体化する時こそが
台湾独立の好機です。
日本は弱体化した中国に圧力をかけ、
中国から譲歩を引き出すべきでしょう。


さて、あれこれ書いてきました。
米国と中国の経済崩壊を前提とした話しで、
それが成らなきゃ何の意味もないのですが、
おそらく数年、下手をするとここ一年ぐらいで
この2つの予測は成就すると見ています。

まあ、それが外れたとしても
戦略遊戯の座興話し程度には
なったのではないでしょうか (^^;)



オットー・フォン・ビスマルク - Wikipedia


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# by misaki80sw | 2005-05-01 00:46 | 日本(政治経済)