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by misaki80sw

カテゴリ:中東関連・対テロ戦争( 15 )


アルカイダ次は原油施設、情報収集KGB復活へ
 国際経済大混乱狙う


 原油のパイプライン標的、世界経済の大混乱狙う-。
 ロシア南部、北オセチア共和国で起きた学校占拠事件。
 被害は拡大し、6日までに死者は500人以上に上り、
 地下鉄、旅客機同時テロを含めると、
 「9・11」に匹敵する大惨事となった。
 ロシア公安当局は
 「アル・カイーダ」を含む国際テロ組織の主導と断定、
 プーチン大統領もテロ組織に「宣戦布告」した。
 多国籍軍化したテロの標的は限定的な劇場型手口から、
 「石油パイプライン」などの大規模破壊活動に
 シフトするとの見方が強い。

 地下鉄、旅客機同時爆破テロ、学校占拠…。
 一連のテロは、同国南部一帯に
 イスラム国家建設をもくろむ国際テロ組織が
 主導していたことが明らかになった。

 これまでに判明した犯行グループは、
 チェチェン独立派強硬派指導者・、
 バサエフ総司令官が陣頭指揮を執る。
 その下にイングーシ治安機関襲撃事件に関与した、
 ウマロフ、エブロエフ両司令官、
 地元北オセチア出身のホドフが仕えた。

 テロ組織には、
 「チェチェンのアル・カイーダ代表」とされるアッセイフが
 潤沢な資金を提供したとみられる。

 学校を占拠した30人以上とみられる武装メンバーのうち、
 死亡した26人の実に3分の1以上に当たる10人が
 アラブ諸国出身の外国人。
 このうちの1人はアフリカ大陸出身とみられる黒人で、
 寄せ集めの“混成部隊”だった可能性が高い。

 インタファクス通信によると、バサエフ総司令官は、
 武装集団の指導者は通称「マガス」と呼ばれる、
 テロリスト集団に所属していた。
 「マガス」は、アル・カイーダの指導者、
 ウサマ・ビンラーディンの出身地の
 サウジアラビアが起源とされるイスラム教ワッハーブ派の
 地下組織に属している。

 米国も昨年、イラクでのテロの黒幕とされるヨルダン人、
 アブムサブ・ザルカウィが、
 チェチェンにあるイスラム原理主義組織と
 つながりがあるとの情報を公表した。
 ザルカウィはラディンの“右腕”で、
 米連合軍が掃討作戦を続ける垂涎の人物である。

 ロシアの日刊紙によると、原理主義武装勢力の狙いは、
 「チェチェン、ダゲスタン、イングーシに
 統一されたイスラム国家を建設、
 それを周辺のイスラム共和国にも広げること」にある。
 このため、アラブ諸国の同志が
 数億ドル規模を支援しているという。

   (ZAKZAK)


大惨事となったロシア学校占拠事件。
9・11以来最大という犠牲者の数。

テロという残虐な手法はいつの時代でも使われてきた。
第二次大戦以降のみを取っても、
イスラエルとアラブの確執、アイルランドの独立運動など、
各地でテロ事件は絶えない。

しかし、あの9・11事件を境に
テロの形態がガラリと変わった。
アルカイダとビン・ラディン以降、
テロは局部的な戦闘・殺人行為から、
世界性を持った戦略行為へと変化した。

具体的に言うと、9・11のテロは
世界各地のテロリストたちに3つの変化を与えた。

一つは「お手本」の提示である。
「ああ、ああいう風にやればいいのか」
規模と衝撃の大きさと、
そして全世界に映像が流れた宣伝力。
彼らは「効果的な手法」を知った。

2つめは、戦略性の浸透。
テロリストが単なる局部的な一地方の犯罪者でなくなった。
ある者は論理的に、ある者は直感的に無意識に、
米国を中心とする世界秩序そのものを
覆すことを指向し始めた。

3つめは世界的なネットワーク化。
これはアフガンという一国を支配し、
9・11によって、
その世界での「盛名」を得たアルカイダが
テロ網の結束点となった。

今回の学校占拠事件で捕まったテロリストの一人は、
ロシア当局に対し、こう供述したと言う。
「カフカス全体に戦争を広げる」

彼らの戦略の特徴は、
地域の秩序を崩壊させ、
敵を混沌の泥沼に引き込むこと。
そして消耗戦。
目的は敵国家の国力と経済力の衰退と破綻。

かつてアルカイダは
アフガニスタンで米軍を相手にこれを試み、失敗し、
イラクでは成果を収めつつある。

彼らの最終的な目標は、
米国の国力を消耗させることによって
世界への関与を無くさせ、
孤立したイスラエルを包囲殲滅すること。
これが最終目標。
この目標に対し、先鋭的に手段を構築している。

世界各地のテロリストたちは、
このアルカイダのやり方を学びつつある。
テロの手法、戦略性、世界的なネットワーク。

9・11以降、明らかにテロは変わった。
混沌と消耗と泥沼と非正規戦の時代の始まりである。
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by misaki80sw | 2004-09-08 00:50 | 中東関連・対テロ戦争

パイプライン爆破、イラクからの石油輸出ほぼ停止

 AP通信は30日、
 イラク国営「南部石油会社」当局者の話として、
 同国南部からの石油輸出が29日夜から完全に停止した、と伝えた。
 バスラ西方にあるルメイラ油田の輸出パイプラインが同日、
 武装勢力に爆破されたためで、
 輸出再開は少なくとも1週間後になる見込みという。

 南部からの石油輸出は平均日量185万バレルで、
 同国の輸出量の9割を占めている。

   (読売新聞)


パイプライン爆破、石油輸出の途絶、原油の急騰。
米国のもくろみは完全に外れてしまった。

もともと米国のイラク戦争は、
戦後の復興費用はイラクの原油で賄うという、
「捕らぬ狸の皮算用」とでもいうか
極めて楽観的な発想から構想されていた。

ところが、この事態。
反米ゲリラは荒れ狂うわ、米兵は次々に死傷するわ、
そしてパイプラインを破壊されて、
「原油で補填」計画はぶっ飛んでしまった。

まあ、考えてみれば当たり前の話しで、
戦争だから相手がいるんだもんね。
反米サイドからしてみれば、
米側の意図を挫くことを目標にすればいい。
そこでパイプラインの破壊となったわけ。

おかげで原油はがんがん値段が上がる。
一バレル50ドル目前の状態。
車社会の米国にとっては致命的。
ブッシュ大統領、再選危うし!

な~んて言ってると新たなニュースが↓

 ☆メキシコで新たな大油田 埋蔵量でイラクに迫る

  30日付のメキシコ紙ウニベルサルは、
  国有メキシコ石油公社(ペメックス)が
  メキシコ湾での3年におよぶ探査の結果、
  約540億バレルを埋蔵する新たな大油田を
  発見したと報じた。
  この結果、同国の推定原油埋蔵量は
  約1020億バレルとなり、
  イラクの確認埋蔵量に次ぐ規模になるという。

    (共同通信)


まあ、まだ技術的に確定の段階には至ってないらしいが、
事実だったら、これはかなりのインパクト。

でも、この時期にこのニュースってのも妙に匂うよね。
偶然か、意図的に情報を流してるのか?
本当か、偽情報か?

まさに国際社会は虚々実々。
なんだかゾクゾクしますなあ(笑)。
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by misaki80sw | 2004-08-31 23:00 | 中東関連・対テロ戦争
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治安対策には「イラク軍人の再雇用が急務」―イラク軍元司令官

 主権移譲後も治安状況が厳しいイラク情勢について、
 フセイン政権時代のイラク軍元司令官、
 イシマエル・シト氏は本紙との会見の中で、
 「治安対策のためには解体されたイラク軍の再構築が急務だ。
 失業軍人の再雇用を積極的に促進すべきだ」と助言した。

 フセイン前政権時代にはイラクには約五十万人の軍人がいたが、
 イラク戦争後、軍は内務省と共に解体され、軍人は失業者となった。
 シト氏は「シーア派過激派聖職者サドル師が主導する民兵組織、
 『マフデイ軍』にも失業軍人がいる。
 彼らはプロの軍人だ。
 即製のイラク警察官はかなわない」と指摘した。

 米国はイラク軍を強化するために
 北大西洋条約機構(NATO)による訓練を計画しているが、
 シト氏は「NATO軍の訓練など必要ない。
 イラク軍は規律正しく、訓練された軍だ」と強調、
 「問題は解雇された軍人を再雇用することだ」と語った。

   (世界日報)


なるほどね。
的を射た意見だと思う。

失業の問題は単なる経済の問題ではない。
失業者の増加が治安の低下を生み、
治安の低下が新生イラクの興亡に帰結する。
ましてや、それがプロの軍人の失業ならなおさらのこと。

おそらく米国も新生イラク政府も
そこらへんのことは理解してるでしょう。
でも、雇用したくとも金はなく、
雇用しても自国人のゲリラと戦うのが嫌ですぐに辞めてしまう。

政府には「統治の正当性」と「予算」の2つが必須。
ホント、その意味がよく理解できるわ(笑)。
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by misaki80sw | 2004-08-10 23:17 | 中東関連・対テロ戦争

☆イスラム諸国軍イラク派兵、サウジが米に提案

 パウエル米国務長官は29日、
 訪問先のサウジアラビアの首都リヤドで記者会見し、
 サウジ政府が、イスラム教諸国の部隊を
 イラクに派兵するとの提案を米側に行ったことを明らかにし、
 「歓迎する」と語った。

 ロイター通信によると、
 サウジは既にイスラム地域数か国に提案を打診。
 29日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、
 アブドラ皇太子は28日、
 ブッシュ米大統領との電話会談でも同提案について意見交換した。
 同紙はサウジ高官の話として、
 パキスタン、マレーシア、アルジェリア、バングラデシュ、
 モロッコの5か国が派兵国候補となっていると伝えた。

 内政干渉を恐れるイラク暫定政府は、
 イラクと国境を接する国による派兵は拒む方針だ。

 サウジ政府の提案の背景には、サウジ自身がイラクの混乱が
 自国の治安悪化に結びつきかねないとの認識を
 持ち始めたことがあるとみられる。
 イラクで反米武装闘争を行ったサウジ人が最近、自国に戻り、
 サウド王家打倒を目指すテロ攻撃に加わり始めた、との指摘もある。

   (読売新聞)


不思議だね。
民主主義の輸出を国是とする米国と、
王族による寡占国家サウジアラビアの同盟。

この構造は冷戦期からのものだけど、
以前の共通の敵はソビエト陣営。
そして今はイスラム急進派。

ビン・ラディン率いるアルカイダは
明確にサウジ王制打倒を狙ってる。
イラクとサウジを基点として中東に混乱を引き起こすことで、
米国を消耗戦に引きずり込み、
ひいては両国を策源地にしようという意図なんだろうね。

米国は9・11のテロの後、
サウジとは距離を置き始めた。
イラク制圧後、その傾向はより顕著となった。
中東でイラクを得た以上、
もはや鵺の如き王制国家との縁は不要というわけだ。
しかし、イラクの泥沼状態から、
サウジとの同盟回帰を模索し始めたようだ。

敵の敵は味方。
それはアルカイダも同じ。
アルカイダはサウジの民衆層に働きかけを強め、
一層の王制打倒を狙うでしょうね。
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by misaki80sw | 2004-07-30 22:39 | 中東関連・対テロ戦争

イラク国民 「連合軍信頼」は10% 「早期撤退で安全」55%

 主権移譲に向けて情勢不安が高まる中で、
 イラク国民の55%が米軍主導の連合軍の早期撤退で
 イラクは安全になると考えており、
 治安維持などの面で連合軍に信頼をおく人は
 一割にまで減少していることが
 連合軍暫定当局(CPA)の委託した調査で明らかになった。
 
 ロイター通信が報じた調査結果によると、
 今年五月の時点で千九十七人のイラク人に見解を聞いたところ、
 連合軍を信頼している人は10%で、
 今年一月の28%よりも大幅に減少した。
 最大の問題はやはり治安の悪化。
 「連合軍がすぐにイラクを去れば、より安全になる」
 と答えた人は55%で、
 67%が占領状態でのテロの増加に不満を示した。
 
 「暫定政権が安定すればイラクの状況はよくなる」
 と考えている人は67%にのぼり、
 イラク人による統治が好ましいとの意識が明確になっている。
 とくに主権移譲に伴い治安維持が
 連合軍からイラク人の手に移行されていくことへの関心は高く、
 62%がイラク人の軍と警察で治安が守れると期待。
 テロが拡大しているにもかかわらず、
 51%がイラク軍への参加を希望した。

   (産経新聞)


これを見たブッシュさんはどう思うんだろう。
「この恩知らず野郎どもが!」なんて怒るのかね(笑)?

米国にとっては実に皮肉な結果だけど、
現在のイラク人の発想が窺えて興味深い。
ただし、あくまでも「発想」であって、
実情から乖離している面を相当感じるね。

たとえば、

 「連合軍がイラクを去れば、より安全になる」55%
 「暫定政権が安定すればイラクの状況はよくなる」67%
 「イラク人の軍と警察で治安が守れる」62%

甘い、甘い。
連合軍の存在を肯定する気はないけど、
彼らが去ればイラクは、
しばらくの間は混沌の闇に包まれるだろう。

アルカイダが中東全域の革命化を狙ってることをお忘れなく。
秩序と軍事力の空白がイラクに生じれば、
この国は革命家と野心家の餌食になるだろう。
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by misaki80sw | 2004-06-19 12:23 | 中東関連・対テロ戦争