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misakiのオールジャンル時事評論!


by misaki80sw

韓国、ウラン濃縮実験問題(その3)・・日本政府も仕事しろ!


韓国の未申告ウラン濃縮問題、IAEA総会でも議論か
 西側理事国筋、本紙に語る


 韓国の未申告ウラン濃縮問題について、
 ウィーンに本部を置く国際原子力機関(IAEA)は
 十三日から開催される理事会(理事国三十五カ国)
 で協議する予定だが、
 西側理事国筋は三日、
 「韓国問題を理事会だけではなく、
 全加盟国(百三十七カ国)が参加する、
 IAEA年次総会(今月二十日から開催)でも
 議題として取り上げられる可能性がある」と明らかにした。
 同筋が同日、本紙に語った。

 韓国政府当局者は二日、
 「韓国問題はIAEA理事会で協議されるが、
 総会の議題とはならない」と
 楽観的な見通しを表明している。

    (世界日報)


さてさて、一昨日昨日と書いてきまして、
今日で3回目です。
この問題はまだまだ追っかけるけど
一応、三日連続の最終日ということで。

上記ニュースにあるように、
13日にIAEAの理事会が開かれ、
今回のウラン濃縮問題が協議される。

問題の焦点は20日の全加盟国による総会。
ここでこの問題が討議されるかで、
事の様相がかなり異なってくる。
もし、総会に回されれば
韓国の国際的信用と面目が失墜するのは間違いない。

米国の出方はどうか?
米国は韓国にお灸は据えつつも、
決定的な打撃は与えたくないだろう。
六カ国協議を控えて自陣営の足並みを
これ以上は崩したくないと思う。

問題は欧州勢の出方。
極東から遠く離れた彼らは正論をぶちやすいし、
それ以上にイランの核問題で、
強硬に出ている米国に対する牽制材料として
この問題を使う可能性もある。
特にフランス、ドイツ、ロシア。

さて、ここでもう一つ、
米国にとって懸念材料が出てきた。
以下のニュースをご覧あれ。

 ☆米、韓国ウラン濃縮で技術流出の有無調査に着手

  米政府は韓国内でウラン濃縮実験が行われていた問題で、
  米国の技術が流出した事実がないかどうかなどを巡り、
  独自調査に着手した。
  米ワシントン・ポスト紙が
  複数の米政府当局者の話として伝えた。
  米国は当初、
  IAEAの調査を見守る構えを見せていたが、
  独自調査に動き出したことで
  米韓関係がぎくしゃくする可能性が出てきた。

  米国は同盟国の韓国との友好交流として
  韓国の科学者を米国の核施設などに受け入れ、
  研修を実施している。
  米政府はこうした交流が“抜け穴”になり、
  ウラン濃縮技術が流れた可能性があると
  警戒しているようだ。

  技術流出が判明した場合、
  米政府が韓国との友好交流を見直す可能性もある。
  米当局者は
  (1)核開発計画を進める北朝鮮の立場を利しかねない
  (2)6カ国協議に悪影響を及ぼす――などの懸念を表明。
  核開発疑惑がくすぶるイランへの対応に
  支障が生じかねないとの見方も出ているという。

    (日経ネット)


この問題を韓国とIAEA間の問題として
済ませようとしていた米国にとって、
この技術流失疑惑は大きな痛手だろうね。
このニュース、ワシントン・ポストが流した以上は、
もはや見て見ぬふりは出来ない。
「さあ、潔白を証明しやがれ!」ってな感じで、
徹底的に洗い出すでしょうね。

おりしも、
9月に訪韓の予定だったクリントン前大統領が、
心臓の手術のため、急遽入院。
訪韓は取りやめになったというニュースが入ってきた。
こりゃまた、においますなあ。

問題の実験が行われた2000年はクリントン氏が在職中。
で、核技術流出疑惑。
さらに、入院で訪韓取りやめ。
これはひょっとして・・・・。

まあ、憶測は横に置いときましょう。
さて、肝心の日本政府の対応についてです。

日本政府の対応は昨日も書いたけど、
「遺憾を表明」「IAEAと韓国で」
そればっか。
川口順子ちゃんも細田氏もそればっかり。

一人気を吐いたのは石破防衛庁長官で、

 「不逞のやからは根絶できるものではない。
 (IAEAによる)チェック体制を
 さらに有効にすることが大事だ。」

と言い放った。
*「ウラン分離、韓国が実験 官房長官が「遺憾」

凄いなあ、この人。
「不逞の輩」だってさ。
盗賊扱いだね(笑)。

まあ、全体として日本政府の対応は
日本の政治家特有のなあなあ主義もあるのだろうが、
六カ国協議を控えた今は
韓国と揉めたくないという気持ちがみえみえだね。

一応、発想としては分からんでもないよ。
北朝鮮という気狂い国家を前にしては、
韓国のウラン濃縮問題などただの過去の問題に過ぎず
それよりは現在進行形の北の脅威に
対処すべきだという考えだろう。
短期的な優先順位としては正しいかもしれない。

ただ、私は思うのだが、
長期的な観点で見るならば、
北の脅威など大したことはない。
国家経済・社会制度の面から見て
北朝鮮などもはや滅びていく国家。
要はその時期と過程がどうなるかの問題に過ぎない。

日本が考えるべきは
北崩壊後の朝鮮半島の状況。
最終的には韓国による統一という形で落ち着くとは思うが、
そうなった場合に想定しなければいけないのは、
韓国の核武装。
これが一番怖いよ。

半島が韓国によって統一されれば、
かの国は北の国境でもろに中国と接する。
有史以来の大陸の脅威に
戦後60年の時を経て再び直面するわけだ。
嗚呼、この道は~いつか来た道~♪ってとこだな。

南の海上には憎き日本。
北の大陸には大中国。
半島国家の宿命ともいうべき、
地球規模のサンドイッチ状態。
たぶん、核武装は
彼らとしては当然の発想だと思うよ。

だが、日本として望ましいのは半島の非核化。
自らが核を持たないため、
これ以上、隣国に核武装国家が増えるのは困る。
ましてや、相手は筋金入りの反日国家だもんね。

だから、日本は今後の北崩壊後も見据えて、
韓国の核武装化を極力阻止しなきゃいけないと思う。
それが国益にかなう道。
国民の安寧を守る道。

目前の北の脅威よりも
その先の韓国の核武装化を阻止する意味でも、
今回のことは猛烈に非難し、韓国を牽制すべきでしょう。

当たり前の話だけど、
今回の「ウラン濃縮問題」で
日本には何にも非が無い。
韓国に100%の非。
であるならば、何を遠慮する必要がある。

IAEAの査察に隠れてウランを濃縮し、
ばれそうになって慌てて公開した韓国。
当然のごとく、理に照らし、
友好国と世界に対し虚言を吐いた意味で、
大いに非難すべきでしょう。
遠慮なんか必要無し。


今回の事件は、私個人にとっても大いに勉強になった。
韓国政府の開き直りとその後の狼狽。
韓国人の核保持願望。
米国の慎重姿勢と欧州マスコミの猛非難。
そして日本政府の相変わらずのヘタレぶりと
日本のマスコミの事件のスルーと矮小化。

世界と国家と世間の現実がよく見えた三日間だった。
by misaki80sw | 2004-09-06 00:02 | 韓国・北朝鮮関連