リナックス躍進!脱ウィンドウズへの道。
2004年 07月 10日
☆Linuxは西欧でニッチから主流の領域へ――IDC予測
調査会社IDCが7月8日発表した推計によると、西欧の企業や政府機関が
Linuxなどのオープンソースソフトを基盤としたITサービスに費やす額は、
今年の9800万ドルから、2008年までに2億2800万ドルに達する見通しだ。
「Linuxとフリーソフトを基盤としたサービスの市場は現在、
西欧のITサービス市場でシェア1%に満たないが、
ニッチを抜け出して主流の領域に浮上しようとしている」。
IDC欧州サービス部門の上級アナリスト、
ドミニク・ラビアート氏はこう指摘する。
この市場の成長を促す要因として、
企業や公共セクターがコスト削減の手段として
Linuxやフリーソフトを選ぶようになっているとIDCは説明。
特にドイツとフランスで、
公共セクターのLinux支持が強まると予想する。
(ITmediaエンタープライズ)
リナックスは、1991年にフィンランドのヘルシンキ大学の大学院生、
Linus Torvalds氏によって開発されたUNIX互換のOS。
その後フリーソフトウェアとして公開され、
全世界のボランティアの開発者によって改良が重ねられた。
その特徴は、低い性能のコンピュータでも軽快に動作し、
ネットワーク機能やセキュリティーに優れ、非常に安定している。
すぐに固まってにっちもさっちもいかなくるウィンとは雲泥の差。
それになんといっても安い!
OSの核となる部分が無料だからこれは当たり前のこと。
そのリナックスが全世界に広まりつつある。
上記ニュースの欧州もそう。
大手PCメーカーのHPとデルは
欧州でリナックス搭載のパソコンを発売し始めた。
去年、日本・中国・韓国の三カ国が、
リナックスを核とした次世代OSの開発に合意した。
これぞ「リナックス三国同盟」!
この「リナックス化」と「脱ウィンドウズ」の流れは、
政治的な思惑が混ざっている。
世界各国にしてみれば、パソコンOSの90%以上を
米国の一私企業が握っている状況は好ましくない。
先日の欧州委員会の独禁法によるマイクロソフト制裁もその一つ。
確かに世界が一つのOSに凝り固まってしまうことは、
自由競争を阻害するし、
昨今のウイルス騒ぎなどから見ても好ましくないと思う。
判官贔屓派の私としてはリナックスの躍進は嬉しいニュース。
だいたい、独占企業の世界制覇なんて、
自由競争とか技術論うんぬんよりも、
感情論として息が詰まっちゃうよね(笑)。
*ちなみに上の画像のペンギンはリナックスのマスコットキャラです。
http://homepage2.nifty.com/hoiho/29/00123.html