中国、チンギスハンを警戒!
2004年 06月 29日
☆チンギスハン再評価が本格化=警戒強める中国-モンゴル帝国建国800年
モンゴルでは2006年のモンゴル帝国建国800周年を前に、
同帝国を築いたチンギスハンを再評価する動きが
ますます本格化してきた。
モンゴルが第2次大戦中、
対ドイツ戦のために戦車を旧ソ連に提供したことを受けて
市中心部に建てられた友好の記念碑が別の場所に移され、
跡地にチンギスハン記念碑を建てる計画も持ち上がっている。
モンゴルでは1990年の民主化まで旧ソ連の影響が強く、
チンギスハンの名前さえ出せない時代が続いた。
この背景には、衛星国のモンゴルに民族主義が
高まることを警戒した旧ソ連の存在があったとされる。
(時事通信)
歴史と政治の事象って面白いね。
「中国、チンギスハン再評価を警戒!」って、
傍目から見れば、そんなもん大きなお世話だろと言いたくなるけど、
当の中国にしてみれば真剣そのものなんだろう。
北に長大な国境線を接するモンゴルが民族主義に目覚め、
あれやこれやと摩擦が生じるのが嫌なんでしょう。
中国の場合、内蒙古自治区を抱えていることもあり、
領内にモンゴル人が480万人いる。
モンゴル国自体が240万人の人口だから、
実に二倍の同民族が中国に暮らしてるわけさ。
これは紛争の種だよね。
中国が恐れてるのはここの絡み。
天上のチンギスハンにしてみれば、
何百年も過ぎてるのに何をゴチャゴチャ言っておるか、
ってとこだろうけど(笑)、
これが地上世界の難しさってもんだよね。