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by misaki80sw

「軍艦島」・・海上の偉観と廃墟。

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廃虚呼び水に観光客誘致を 軍艦島間近の新航路開設へ

 長崎県観光連盟などは7月から、
 30年前に閉山し無人となった炭鉱の島「端島」
 (同県高島町、通称軍艦島)を間近に見ながら、
 長崎港ターミナルと長崎半島先端の野母崎の間を
 往復する定期航路「軍艦島クルーズ」を新設する。
 
 「ハウステンボス」に頼っている長崎観光の現状を脱却し、
 海水浴場や亜熱帯植物園などの名所が多い野母崎に、
 より多くの観光客を誘致するのが狙い。
 最近の「廃虚ブーム」で注目されている軍艦島を、
 その呼び水にしたい考えだ。

   (共同通信)


端島。
俗称「軍艦島」。

長崎港から18.5kmの海上にあり、
総面積6.3ヘクタール、
周囲1.2kmという小さな島。

良質の製鉄用石炭を産出し、
三菱の経営により84年間、
八幡製鉄所に向け原料炭を供給した。
わずか6.3ha程度の島の直下、
約1000mを超える海底に
数平方キロメートルの広大な鉱区を持ち、
最盛期には41万㌧を超える産出があった。

元は現在の3分の1程の岩礁に過ぎなかったが、
海底を掘った廃棄物で次第に埋め立てられ、
拡張を繰り返しながら形成された半人工島である。
石炭から石油へのエネルギー革命のあおりで1974年に閉山、
現在は廃虚と化している。

最盛期には5000人以上が居住した。
これは当時の東京の人口密度の約10倍。
1ha当たり1400人を超す驚異的な超高密度人口で、
生活に必要なあらゆる共用施設が整備され、
島内だけで1つの完結した都市空間が凝縮されていた。
約6.3ヘクタールあった面積のうち半分以上は鉱場であり、
その残りが居住区だった。

なんで「軍艦島」かというと、
その島影が旧海軍の某戦艦に似ていたから。
実際に、昭和20年には誤認した米軍機に
雷撃を受けたこともあるとのこと。

写真で見たら分かるとおり、
海上に直立する巨大な建造物は、
何とも異様な感じを与える。
ここに数十年にわたって人々が生活し、
今なお、多くの人にとっては
この島は故郷であり続けている

一つの偉観。
宴の後の寂しさ。
歴史と風化と廃墟と哀歓と。


「軍艦島」-ある島のお話-
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by misaki80sw | 2004-06-21 21:33 | 日本(社会・世相)