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by misaki80sw

中国と靖国問題・・内政干渉と党派相克


中国メディア:A級戦犯断罪キャンペーンか

 中国のメディアが、
 極東国際軍事裁判で死刑判決を受けたA級戦犯14人の
 「罪歴」を詳解する記事を、改めて連載している。
 日中戦争や太平洋戦争時の
 日本の指導者を断罪する記事は、
 これまでも頻繁に紹介されてきたが、
 「小泉首相など、日本の政府要人の
 靖国神社参拝は容認できない」という、
 中国政府の意志を改めて強調する意図があると思われる。

 新華社の場合には、
 「靖国神社に祀られているA級戦犯」という通しタイトルで。
 6月6日から1日に一人づつ、「罪歴」を掲載。
 初日は木村兵太郎・元陸軍大将、
 二日目は武藤章・元陸軍中将、
 三日目の8日は広田弘毅・元首相となっている。

   (サーチナ・中国情報局)


中国の「靖国参拝阻止キャンペーン」。

これに日本の一部マスコミと
政治家連中が呼応し、
「世論の圧力」を作り上げようとしている。

大局的判断で参拝中止を 野田氏、首相に要請

靖国参拝「慎重の上にも慎重に」
 河野衆院議長が小泉首相に異例の申し入れ


A級戦犯の分祀か参拝中止を…中曽根元首相が講演

参拝継続なら連立に悪影響 神崎公明代表

橋本、野田・親中派2氏 対中改善へ議員外交
 存在感発揮?/問題複雑化?


<靖国参拝>首相の「内政干渉」発言をけん制
 自民・古賀氏



まあ、これを見ると揃いも揃ったりだね。

あの保守の一翼、読売新聞も
「分祀」派、「代替施設建設」派に転向した。

[靖国参拝問題]「国立追悼施設の建立を急げ」

これに対して産経が猛然と反論、

靖国神社問題 国立追悼施設に反対する

  首相の靖国参拝について
  「他国の干渉によって決めることではない」
  とした読売の論調は、
  どこへ行ってしまったのだろうか。

と、その変節を怒っている。

私はこの靖国参拝問題と
中国の干渉を見ていて思うのだけど、
もはや問題の焦点は
靖国神社の歴史的沿革とか、
国家神道がどうのこうのとか、
政教分離の観点が云々とか、
東京裁判を認めるだの認めないだの
A級戦犯を合祀だの分祀だの
そんな次元を通り越している。

この問題はすでに
日中間の争闘の象徴的存在であり、
去年の東シナ海海底ガス田問題から
潜水艦の領海侵入事件、中国の反日暴動、
過去からの一連の日本に対する内政干渉の
シンボル的存在にまでなっている。

事態はすでに

 中国が日本を屈服させるか
 日本がこれをはねつけるか

こういうレベルですよ。
ちゃらちゃらした枝葉の論議の段階は過ぎ去った。

中国はこの件を
単なる歴史認識の問題だとは思ってはいない。
彼らが公式的に何を言おうと、
その本音は

 「日本を従属させる」

この一点のみ。

靖国問題なんてその道具に過ぎない。
東アジアの覇権闘争の一環と位置づけているでしょう。

分祀を主張し、
参拝自粛を唱える政治家達は、
それぞれに思惑や政治理念はあるのだろうけど、
彼らは意図してなくとも
結果的に中国の走狗と成っている。

今の時期に中国政府の主張に与し、
それに迎合するかのように声をあげている政治家は
知ってか知らずか、
中国政府の代理人に成り果てている。
己の無様な姿を鏡で見つめてみればいいよ。

「外交は水際まで」という言葉がある。
日本の政治家はこれを理解しているのか?

政治家個々人の信条や政治理念から
「靖国参拝反対」や「分祀論」を唱える人もいるでしょう。
でも、この時期にそれを声高に言うことは
中国の内政干渉に力を与えるだけ。

意図的にそういう立場を選んでる連中は
まだ理解ができなくはない。
悪党には悪党の論理ってものがあるでしょう。
私が一番嫌いなのは、
この種の国際政治や外交の感覚が欠如して、
結果的に中国のエージェントに成り下がってる連中。
本人は「日中友好のため」と思ってるのだろうが、
結果的には日中友好にはならない。
中国の驕慢・日本の自虐、
こういういびつな二国間系を持続させるていると
どこかで日本人は爆発するでしょう。

日本人は「空気」に引っ張られる国民性だから
いったん、爆発してしまえば
もはや誰も止められなくなる。
理も非も論理も無くなる。
暴発に歯止めが効かない状態になるでしょう。
前大戦の開戦への突入の経緯なんかは
そんな感じだしね。

今回の件で
「靖国参拝反対」や「分祀論」を唱える政治家に
私は言いたいのだけど
外交は水際までにしていただきたい。
結果的に他国の内政干渉の
手先になってはいけない。

たとえば、中曽根元首相。
私はこの人の在任中の業績には敬意を払ってきたけど、
今回の件は失望しました。

中曽根氏は今回の件を
「中国と必要以上に摩擦を起こすのは
国益的に得策ではない」と認識し、
そのための政治的譲歩と思ってるんだろうけど、
たとえば、この人が在任中に
米国に対して行った政治的譲歩、
「FSX問題」などとは、もののレベルが違うよ。

三菱/ロッキード・マーチンF-2

FSX(次期支援戦闘機)の国産開発も
日本の国防や航空産業の育成の観点からは
とても大きな問題ではあったけど、
ただ、割り切ってしまえば
国家の施策の一つに過ぎず、
それ以上のレベルの国益が絡むならば
譲歩することがあっても間違いではない。

一方の靖国問題はFSXとはレベルが違う。
この問題は、上記に書いたとおりに
中国の内政干渉の象徴的な問題になってしまったし、
また、単なる国政の一施策ではない。
これは歴史や文化、価値観、
日本の内面に関わる問題であり、
他国に素手を突っ込まれて
かき回されるような問題じゃない。
これは日本の価値観の問題であり、デリケートな問題。
譲歩すべき性質の事柄ではない。

靖国の分祀や首相の参拝反対を主張する人は、
中国の干渉を排した上で
日本の中で議論し、日本人同士で整理すべきであって
他国の内政干渉に結果的に迎合するかのような動きは
謹んでもらいたいね。

他国から干渉があると
内部で分裂し、党派で相争い、
外国勢力を引き入れるのは
歴史の観点で見るならば亡国の兆しだよ。
政治家であるならば
そこらへんの最低限の外交感覚を身につけてもらいたい。



靖国神社 - Wikipedia


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by misaki80sw | 2005-06-08 23:03 | 中国・台湾関連