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by misaki80sw

人権擁護法、今国会提出は見送りか?・・「保守」雑談


人権法案の今国会提出を当面先送り 自民

 自民党は10日、
 党内調整が難航している人権擁護法案について、
 今国会提出を当面先送りする方針を固めた。
 小泉純一郎首相が最重要法案と位置付ける、
 郵政民営化関連法案の成立を目指した国会会期の
 延長幅にもよるが、
 人権擁護法案の今国会成立は困難な情勢になった。

 同法案の取り扱いをめぐり10日、
 与謝野馨政調会長と
 推進派の古賀誠・人権問題等調査会長(元幹事長)、
 反対派議員でつくる「真の人権擁護を考える懇談会」の
 平沼赳夫会長が会談。
 同懇談会で今月末までに法案の問題点をまとめ、
 その上で法案修正も含め
 あらためて協議することで合意した。
 これにより法案提出は
 6月以降にずれ込むことが確実になった。

 今国会は6月19日に会期末を迎える。
 古賀氏は法案の今国会提出に意欲を示したものの、
 時期は急がない考えを示したという。

   (産経新聞)


取りあえず、ひとやま越したということかな?

まだまだ6月中旬あたりまでは気は抜けないけど
ひとまずホッと一息 (^。^;)ホッ!

ただ、今国会に提出されなくても
ニュース中にもあるように
古賀氏は次回とかを狙ってるんでしょうね。
まあ、これは先の外国人参政権法も同じだけど。

まだまだ総括とかはする気は無いけど、
今日は、ちょっと視点を変えて
この人権擁護法を見てみたいと思います。
私自身の考えもまとまってないので
雑談風に書きます。


1999年成立の「男女共同参画基本法」。
先に大もめにもめた「外国人地方参政権法」。
そして今回の「人権擁護法」。
どれもこれも根っこは同じで、
「人権」の部分に絡んでくる。

私は思うんですが、
何故、これらの法律が70年代とか80年代とかに
提出されなかったんだろう?
だって、そのころの方が左翼思想などは全盛期で、
「人権」の名前を出せば
今以上に誰もがひれ伏さざるをえない状況だった。

たとえば人権擁護法だけとってみても
これを推進している団体に部落解放同盟があるわけだけど、
今でこそ彼らを批判する本なり、サイトなりがあるけど、
70~80年代の頃にはそういう言論は皆無だった。
批判していたのは共産党とその機関誌ぐらいなもんだった。
解放同盟が「差別」「人権」と言えば
行政からマスコミに至るまでがタブーのように口をつぐんだ。
であるならば、
何故、この法案が70~80年代に提出されなかったのか?

それは外国人参政権法にしてみても同じ。
今でこそ北朝鮮の悪行や朝鮮総連の犯罪などが
多くの人の周知の情報となっているし、
在日問題もタブーの雰囲気が解けてきた。
しかし、当時はそうではない。

何故、これらの法案が
70~80年代に提出されなかったのか?
また、仮に提出されていたらどうなったか?
通ったか通らぬか?
マスコミはどう反応したか?
世論はどう反応したか?

これは私自身の設問であると同時に、
読者の皆様方に投げかける思考ゲームでもある。
さあ、いかがでしょうか?
どう思いますか?

私の答えを言いますと、
結局、政治構造の問題が大きいと思う。
つまり、自民党の長期単独政権。
あれがこの種の法案の成立を阻んでいたし、
通らぬとあれば、最初から提出もされなかった。
せいぜい万年野党の社会党の議員立法としての提出で
彼らも通らぬと分かっているから
はなっからやる気もなかった。

まあ、別に自民党長期政権を賛美する気はありませんが、
この保守政党の単独支配と、
さらに国際的な冷戦構造の枠組み、
即ち、東西対立の状況が
この種の法律の成立を阻んでいたのではないか?
マルクス主義を警戒し、
左翼的価値観に根ざすものを阻止しようとする、
政治的な感覚があったと思う。

しかし、冷戦構造の崩壊、
小選挙区制の開始と自民党一極支配の終焉。
ここから混乱が始まったと思う。
それは政治構造の混乱であると同時に、
保守政党の思想的混乱。
彼らは己の寄って立つべき基盤が
分からなくなったのではないかと思う。

かつての冷戦期は、
西側ブロックに属し、
米国の保護下で商売だけ励んでれば、
あとは何も考える必要も無かった。
己の寄って立つ政治的理念を
思想的に構築する必要も無かった。

「保守主義」とは何ぞや?
国家とは何ぞや?
国民とは何ぞや?
そして、人権とは何ぞや?
人権とは日本の価値観や文化から考えて
どのように位置づければいいのか?
国民主権とは何ぞや?
参政権とは何ぞや?
男女の役割とは何ぞや?
性差とは何ぞや?

この種の深刻な命題を考える必要もなく、
自らの寄って立つ政治信条を
人間存在のあり方や国家のあり方など、
根元から考え、思想的に構築する必要も無かった。

多くの自民党議員にとっては
「保守主義」とは、
マルクス主義を奉じる革新勢力の対抗概念に過ぎず、
単なる現状維持を良しとする思想勢力に過ぎなかった。

世界の冷戦対立構造と
それを反映した日本政界の55年体制によって
単に西側資本主義国家の保守政党として
万年野党の敵失によって君臨しつづければよかった。

二分化された片一方に属し、
馬鹿な社会党に政権を取らせたくない国民の票を
吸い続けるだけでよかった。
要するに昔は単純だった。

それが冷戦二極構造の崩壊と共に
彼らもワケが分からなくなったのではないか?
自分たちの「主義」って
よく考えてみたらいったい何なの?ってね。

結局、冷戦体制後に、
「男女共同参画基本法」。
「外国人地方参政権法」。
「人権擁護法」。
この3法案が提出され、
1つは可決され、残り2つも大もめにもめてる原因は、

1,政治構造の混乱

2,保守主義の思想的混乱

この2つが大きいのではないか?

1の政治構造の混乱で言うならば、
政権を維持したいがために
「公明党」を与党に抱えてる弊害がもろに出てるし、
かつての「男女共同参画基本法」の成立時も
自社さの三党連立政権が続いた後だった。

2の思想的混乱は
今、書いてきたとおり。

まあ、この人権擁護法は今国会に提出されなくても
次回の国会でまた出てくるんでしょうし、
外国人参政権法も公明あたりが蒸し返してくるでしょう。
民主党も賛成してるしね。

キリがないと言えばキリがないし、
反対派諸氏にとっては溜息の出るような話しだけど、
要はこの根っこを変えていくことだね。
つまり

1,政治構造の安定

2,保守主義の思想的構築

その意味では、人権擁護法を跳ね返した後は、
私は保守論壇は、
次は民主党と公明党を俎上に上げるべきだと思うよ。
この両党の欺瞞と左翼的体質。
これにメスを入れるべきだと思う。

これを通じて
政界の中にあるマルクス主義的なる価値観を壊し、
本当の日本の伝統と文化に立脚した保守主義とは何かを
改めて構築すべきだと思う。

以上、雑談風でスンマセン(笑)。



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by misaki80sw | 2005-05-12 22:02 | 人権擁護法