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by misaki80sw

反日中国の未来予測・・暴動鎮圧と軍事侵攻

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中国反日デモ 胡主席「第二の天安門」懸念
 米誌報道「反体制派に口実」


 十八日発売の米週刊誌ニューズウィーク最新号は、
 中国の胡錦濤国家主席が
 九日に北京で起きた大規模な反日デモの直後に
 共産党政治局常務委員会の緊急会議を開き、
 「反日抗議活動の混乱拡大を許せば、
 反体制派に不満発散の口実を与えるだけだ」
 と警告していた、と報じた。
 
 同誌が中国筋の話として伝えたところによると、
 緊急会議は北京の日本大使館の窓ガラスが割られるなど、
 暴徒化した反日デモが発生した数時間後に開かれた。
 胡主席の最大の懸念は外交ではなく、
 「天安門事件スタイルの政府と民衆との対立」に
 発展する可能性についてだったという。
 
 同誌は反日デモについて、
 「少なくとも初期の段階では中国政府によって
 むしろひそかに奨励されていた」とした上で、
 胡主席の懸念は「遅すぎた」としている。

   (産経新聞)


中国の反日暴動ですが
その火はなかなか消えず、燃え盛るばかり。
群集は、互いにインターネットを通じて連絡を取り、
ネット上で反日の集会や
デモの情報を拡散させているようです。

この反日の嵐はしばらくは続くと思います。
彼らのタイムスケジュールとしては、

◇5月4日:「五・四運動」の記念日。
      1919年5月4日に北京の大学生らが起こした、
      日本製品ボイコットによる愛国反日運動。

◇7月7日:盧溝橋事件の日

◇8月15日:あの日です。

◇9月3日:抗日勝利60周年記念日

◇9月18日:柳条湖事件の日

ズラズラっと記念日が目白押しで
彼らはネタに困ることはありません。

特に5月4日からの一ヶ月間に関しては、
すでに上海や河南省鄭州、
浙江省杭州などで反日デモが呼び掛けられ、
全国的な日本製品不買運動が準備されているそうです。


さて、当ブログではここ数回、
この反日暴動に関して誌面を割いてきました。

中国「反日」という名の公理・・攘夷と倒幕

国反日暴動・・対中外交の失敗と国家戦略の転換

中国北京で大規模デモ・・反日というエネルギー

その中で私が書いたことは、

◇反日暴動は容易に反体制暴動に転化する。

◇中国の反体制運動家はこの暴動を
  体制を倒すエネルギーとして利用しようとするだろう。

◇中国政府もその機敏はよく理解しており、
  反日暴動がこれ以上拡大すれば、
  自分の首をしめかねないとの危機感を持っている。

この3点です。

これを踏まえて
今日は2つの柱を立てて書きます。

1、反日暴動と中国の進路予測

2、反日暴動と日本の国家戦略



<反日暴動と中国の進路予測>

中国の未来を予測してみます。

このまま、ここ数ヶ月から一年ぐらいにかけて
反日暴動が中国全土に拡大し、
かの国の秩序を揺るがす騒ぎとなった場合を前提とします。
そうなった場合に
中国政府はいかなる選択を取るか?

彼らの選択肢は2つです。

1、反日暴動の鎮圧

2、対外軍事行動

このどちらかになるでしょう。


まず、1の反日暴動の鎮圧ですが、
これは国民世論から
売国奴扱いされかねない危険性を帯びています。

現在、中国共産党の統治の正統性は
3つの要素から成り立っています。

 「反日」「対外的覇権」「経済成長」

反日暴動の鎮圧は
己の正統性の柱を一つ突き崩すに等しく、
この選択肢は中国政府にとって
あまりにもリスクが大きすぎます。
また、この事態が生じれば、
反体制派はえたりとばかりに体制打倒を呼号するでしょう。

で、2の対外軍事行動。
私はこの可能性が高いと見ています。

彼らが軍事行動を起こす理由は、

◇覇権拡張と対外的緊張によって国民の不満をそらす。

◇軍内の反日強硬派の不満をそらす。

◇ついでに対外覇権を拡張する。

彼らが軍事行動を起こすとすれば
考えられるのは以下の3つのオプションです。

1、台湾

2、尖閣諸島

3、北朝鮮

台湾と尖閣諸島に関しては主敵は台湾と日本であり、
その背後には米国が控えています。
中国はうかつに手を出せず、
失敗すれば威信の低下と国際的な孤立を招きます。

ただし、尖閣諸島において日本が軟質な態度を取れば
組み易しと見て中国は軍事侵攻をためらわないでしょう。
なにしろ反日暴動の不満をそらすには
当の日本に突っかかるのが一番効果的です。
ここらへんは要注意です。
反日暴動が今後も燃え盛れば
日本政府は尖閣と沖縄周辺の防備をしっかりと固め、
米国から安保条約発動の言質を
再度取っておく必要があります。

さて、中国にとって一番リスクが少なく、
成果が大きいオプションは北朝鮮への侵攻です。
この可能性が最も高い。

世界の嫌われ者であり、国際的に孤立した金政権。
核の保有を公言し、世界秩序を揺るがして
今や国際的害悪そのもの。
これを打倒して、桎梏にあえぐ北朝鮮民衆を解放し、
新たな政権を打ち建てる。
立派な大義名分です。
これほど正当化しやすい戦争はそうザラにはありません。
邪魔だてする者はいないでしょう。

もちろん、金政権を滅ぼした後に
中国の傀儡政権が出来るわけですが、
国際的にはあまり文句も出ないでしょうね。

北朝鮮軍は燃料と部品の欠乏でボロボロの状態であり、
練度と士気は低下しています。
なによりも、軍の主力が
南国境の38度線沿いに張り付いており、
北の防備は手薄です。

おそらく、軍のクーデターや民衆暴動を扇動しつつ、
中国軍が侵攻するという筋立てになるでしょう。
北朝鮮と北朝鮮軍に関しては、
中国はその実状を熟知しており、
切り崩しは容易であろうと思います。

結果、この北朝鮮オプションは
見事に上記の3要素、

◇覇権拡張と対外的緊張によって国民の不満をそらす。

◇軍内の反日強硬派の不満をそらす。

◇ついでに対外覇権を拡張する。

これらを満たしつつ、
リスクも少なく行うことが可能となります。

その場合、中国は事前に米国とロシアに極秘通告し、
両国の承認を取るでしょうし、
北朝鮮の核開発に神経を尖らす米国に対しては
一定の取引材料とするでしょう。
残念ながら、日本と韓国は相手にされず、
蚊帳の外に置かれるでしょうね。

また、軍の中の反日強硬派の将校達は、
この軍事作戦に参加させられ、
彼らの不満のガス抜きが行われます。
作戦が成功すればよし、
失敗すればしたで、彼らに責任をかぶせて
粛清するだけのことです。

ということで、
反日暴動が今後も拡大した場合は、
中国は対外軍事行動を取る可能性が高く、
その場合はリスクが少なく、獲物が大きい、
朝鮮半島が選ばれるでしょう。


<反日暴動と日本の国家戦略>

さて、ここから先は雑談風に書きます。

私はここ数日、対中融和論者、
あるいは対中同盟論者のサイトやメルマガを見てますが、
彼らは揃って「中国との敵対もやむなし」との論調に
転向してるようです。
現実が見えてきたということでしょうか。

これだけの反日暴動の嵐と
一切の謝罪も賠償もしない中国政府の姿勢を見せられれば、
おのずと幻想も覚めてくるでしょう。

先にも書いたとおり、
共産主義という理念を失った中国共産党は、
今や「反日」や「経済成長」に
己の統治の正統性を見いだしています。

かの党はもともと
戦前の抗日戦争の中から産声をあげた政党です。
それから幾星霜が流れ、
再び彼らは反日というスローガンに
己のアイデンティティを見出しました。

中国は共産党に統治されてる限り、
「反日」という国是は半永久的に続きます。
反日の禍根を断ちたければ、
中国共産党を体制の座から引き摺り下ろすことです。
これ以外にない。

ただし、共産党が没落したところで、
次に来る政党が
反日でないという保証はありませんけどね。


現在、日本政府は中国相手に
デモの被害に対する謝罪と補償を求めています。
これはけっこうなことだと思います。

この件に関する限り正当性は日本にありますし、
今や潮流は日本有利に傾いています。
中国政府は膨れ上がりつつある暴動の嵐に
怯えている状態です。

もはや中国政府が反日デモを梃子に
日本に対する外交カードをちらつかせる時は終わりました。
状況は逆転し、暴動は中国の重荷となっています。

中国が交渉において日本の言い分を飲まないならば
日本は、ひとこと言えばいいのです。
「では、総理に靖国に参拝していただきましょう」と。
中国は周章狼狽するでしょう。
これをやられれば反日暴動はますます燃え盛り、
中国政府の制御不能の領域に突入します。
日本は国家の原則を前面に打ち出しつつ、
かの国の暴動を煽ることで脅しをかければいい。

今日の報道によれば
北京や上海の地方政府が
暴動被害の賠償を申し出たそうですが、

北京当局も補償表明 反日デモで上海市に続き

上海当局、日本料理店に損害賠償の意向

これは巧妙な誤魔化しにすぎません。
彼らは国家として「絶対に補償などしない!」
というスタンスを維持したいだけです。
で、落とし所として地方政府に補償させる。
おそらく、この地方政府補償の件は
中国のマスメディアは報じないでしょうね。

日本はあくまでも中国政府から
謝罪と補償を引き出すべきです。
「日本国家に対する侮辱と破壊行為に対して
中央が補償せず謝罪せず、地方に補償させるとは、
日本に対する二重の侮辱である」
という論法で拒絶すべきです。
日本は国家に対する侮辱行為を
中国の地方に補償されて喜んではいけません。
これは巧妙な欺瞞に過ぎません。

朝日新聞あたりが
「中国の誠意を感じる」とかいって
持ち上げそうな気がするのは私だけでしょうか(笑)?

この謝罪と補償に関して
町村外相は硬骨に対処しているようですが、
私は小泉首相の腰砕けを警戒しています。

対中戦略欠如 首相、謝罪要求せず?
 首脳会談、あくまで友好優先


↑このニュースを読む限りは
首相ははやくも妥協の方向に走りそうで懸念しています。


さて、日本の保守派は、中国・韓国・北朝鮮のことを
「東アジアの反日三カ国」と呼んできましたが、
今、中国と韓国が
この「反日」をキーにして結びつこうとしています。

韓国の盧武鉉政権は「脱米」「親中」、
これが外交戦略のキーワードとなりつつあります。
大統領自身もそうですが
政権内の左派ブレーンがこれを煽っています。
いかに対米従属の殻から抜け出して、
独自の道を歩めるか?
これは韓国の国力から考えて幻想にすぎないのですが、
彼らはそれが分かってないようです。

一方の中国では昨年末あたりから
「以韓制日」ということが言われ始めています。
即ち、

 韓国を用いて日本を制する

この構図ですね。
北朝鮮を韓国に吸収させて統一半島国家を作り、
統一韓国を使嗾して日本に対抗させる。

果たして中国がこの策を取るかは分かりませんが、
十分に可能性のある選択肢だと思います。


今の東アジアの状況は
日清戦争、あるいは日露戦争の前夜と
非常によく似ています。

膨張しつつある大陸勢力と
己を客観視できない夜郎自大の半島国家。
鎖国の眠りから醒めた日本。
そして欧米列強の介入。
この構造は全く同じです。
日本も長い対米従属の揺りかごから
ようやく外界の脅威に目覚め始めたところです。

この日中の対立は
おそらく米国にとって望ましいものでしょう。
かの国は自国の経済力の低下に頭を悩ましており、
東アジアに自らの代理人を作り、
中国の覇権拡張を食い止めることを望んでいます。
ちょうど100年前の日英同盟と全く同じです。

米国にとって一番嫌なシナリオは
日中枢軸を中心としたアジア連合の構図でした。
これを非常に警戒していました。
しかし、日中は反目して今回の事態となりました。
この根本原因は中国自身の侮日指向にありますが、
米国もこの両国の分断には
なにがしかの力を行使したのは間違いないと思います。

結果的に日中は分断され、
両国は反目と敵対の時代に入りました。
日本は米国の意図通りに
彼らの代理人として立つ決意を固めつつあります。
しかし、これはやむえないことです。
事態がここまで来た以上は
日本は腹をくくってこのコースに乗るしかありません。

ちょうど百年前の日露戦争において
伊藤博文や山県有朋が選択したように、
自ら進んでアングロサクソン勢力の
代理人になる以外にありません。
私はこの百年前の選択と現在下しつつあるこの選択は
国家戦略として間違っていないと思います。

日中枢軸とアジア連合の夢は
最低でも十数年はお預けです。
中国の共産党政権が崩壊し、
自由主義と民主主義の新政権が誕生し、
中華思想と反日から抜けきった時に
ようやく真の友好の道が開けるでしょう。

それまで日本は
歯を食いしばって中国の脅威に対峙し、
これの弱体化を図る必要があるでしょう。



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by misaki80sw | 2005-04-19 14:25 | 中国・台湾関連