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by misaki80sw

北朝鮮、麻薬ビジネスの実態・・悪鬼の如く


「北朝鮮は国家ぐるみで麻薬製造」米報告書が批判

 米国務省は4日、世界各国の
 麻薬取り締まりに関する2005年版報告書を発表し、
 外交官が麻薬密売に従事するなど
 北朝鮮が国家ぐるみで麻薬の製造、取引に
 関与している疑いが濃いと強く批判した。

 報告書は、昨年6月にエジプト当局が
 大量の薬物取引を企てた北朝鮮の外交官2人を逮捕し、
 同12月にはトルコ当局が
 合成麻薬を同国からアラブ諸国に
 密輸しようとした外交官2人を拘束したケースを列挙。

 トルコ当局が2人から押収した合成麻薬は
 末端価格で700万ドル(約7億3000万円)に上った。
 また、海外に駐在する北朝鮮当局者の
 関与が表面化したのは「ここ数年では初めて」と指摘した。

 これらの例が「北朝鮮政府の
 指示に基づくと断言はできない」としながらも、
 本国に強制送還された4人が個人的な犯罪として
 「処罰されたとの情報はない」とも記述。

 アジアやオーストラリアで発覚した事例も取り上げ、
 北朝鮮が「取引だけではなく、
 国内で製造していると信じる強固な理由がある」とした。

   (共同通信)


北朝鮮の麻薬栽培。
まあ、今に始まったことじゃないけどね。
同国と麻薬の関係は前々から取りざたされていた。

1976年、エジプトにおいて、
シリアに向かう北朝鮮外交官の所持品の中から
麻薬400kgが発見され、
2人の外交官が国外追放処分となった。
これが北朝鮮の世界に対する麻薬デビューの始まり。

以後、北朝鮮絡みの麻薬密輸事件は
20カ国以上で50件余り摘発され、
多くのケースで北朝鮮外交官が逮捕された。

北朝鮮は1970年代半ばから
アヘン原料のケシ栽培を国家政策として始めた。
外国への運搬には外交官などを使った。
だが、この外交特権を使った麻薬売買は
世界各国からの猛批判を受け、
一時期、北朝鮮の麻薬絡みの動きは止まっていた。

しかし、80年代の社会主義圏の崩壊で、
北朝鮮の経済事情は急速に悪化。
ここで麻薬による外貨獲得を積極的に行う方針に切り替える。

過去の米国の報告書や
北からの亡命者などの発言によれば
80年代末にはケシ裁培面積拡張事業を展開、
開城と平安北道寧辺、平壌市サンウォン郡まで
栽培の範囲を拡大した
これらの地域で運営中のアヘン裁培農場は、
多くは7千ヘクタール規模に達すると伝えられる。

また93年には、北朝鮮の代表的な製薬工場の
ナナム製薬工場(咸境北道清津市ナナム区域)を、
年間100トン規模のアヘン精製工場として稼動し、
95年にはアヘン40トンを生産したことが伝えられている。

95・96の両年に北朝鮮では記録的な豪雨が発生。
これでケシ栽培が大幅に減ったため、
アヘン一辺倒から、
覚醒剤のメタンフェタミンを大規模に生産して、
東南アジアなどに密輸出するように方針を転換した。

2003年、米上院政府活動委員会の小委員会は、
北朝鮮の元技師や元高官らを招いて公聴会を開いた。
この中で、麻薬の密売に関与したという元高官は

 「北朝鮮は世界で唯一、
 麻薬の生産と密輸を国策事業にしている国家」

 「北朝鮮が国家ぐるみで
 ケシの栽培に乗り出したのは70年代後半」

 「(その理由は)金日成が現金を必要としたからだ」

 「90年代は麻薬と日本の中古車の密輸だけが、
 外貨を稼げる手段だった」

 「(北朝鮮の)外交官やビジネスマンも
 麻薬の密輸に動員された」

 「ケシは山岳地帯で栽培され、
 厳重に警備された施設でアヘンに精製後、
 政府の直轄工場でヘロインが生産された」

さらに、この元高官は亡命前、
麻薬は中国との国境で1キロあたり1万ドル(約117万円)、
黄海や日本海での洋上取引では
1万5000ドルで売買したとも証言した。

2004年7月、
チャールズ米国務次官補(麻薬取締り担当)は、
米政府当局者として始めて
北朝鮮の麻薬とミサイル開発との関連に言及し、

 「麻薬取引を国家が支援している痕跡がある」

 「麻薬取引がなければ弾道ミサイル開発のような規模の
 財政拠出はできない」

 「北朝鮮の正規の輸入額が
 輸出額の約2倍で収支が不自然」

北朝鮮の麻薬売買が武器の開発・購入、
特に弾道ミサイルの
開発資金になっている可能性を指摘した。

一方、99年1月、ロシアのイズベスチヤ紙は、
北朝鮮がロシア極東地方において、
麻薬密輸により稼いだ外貨で
戦闘ヘリ等のロシア製軍事装備を購入していると暴露した。

イズベスチヤ紙は、98年10月に
ロシア製戦闘ヘリが北朝鮮に密輸されようとして
ロシアの税関で摘発された事件に関して、
腐敗した一部のロシア軍高官が
戦闘ヘリを犯罪組織を経由し、北朝鮮に売却。
北朝鮮はその代金をアヘンとヘロインで支払ったという。
この時、密輸されそうになったロシア製ヘリは15機。

北朝鮮では麻薬は
「ペクトラジ(白桔梗)」という「隠語」で呼ばれている。
北朝鮮の麻薬裁培及び密売は
金正日の秘密資金管理所である「労働党39号室」で総括している。
労働党39号室は形式上、労働党の外貨を専担管理する部署。
別名「ペクトラジ農場」と呼ばれるケシ裁培農場は
「39号室」傘下の「5号管理部」で受け持っている。

ところが最近では
食糧難・資金難に陥った北朝鮮軍が
軍の管理地内で独自にケシの栽培を始め、
北朝鮮での麻薬栽培は一層盛んになった。

2004年の米国議会調査局の報告書によると
北朝鮮の麻薬密輸による外貨収入は
数年前の年間1億ドルから、最近では年間5億ドルに達した。
北朝鮮の一般輸出は2000年時点で
年間7億ドル程度とされるため、
麻薬密輸の収入額はその7割ほどまでに達したことになる。

同報告書によると、
最近では国際的な取り締まりが強化されたため、
北朝鮮側は麻薬の売りさばきに
ロシア、中国、日本、韓国の犯罪組織と共謀せざるを得なくなり、
麻薬密売の利益も折半となるため、
98年レベルの利益を保つには
麻薬密輸の分量を従来の二倍にすることを迫られた、とのこと。

日本国内では99年から01年までに
約3300キロの覚醒剤が押収されたが、
そのうちの34%が北朝鮮からの密輸品だった。

日本では暴力団との関係がかねてより指摘されており、
奄美沖で撃沈された工作船の船内からは
暴力団関係者の電話番号の入った携帯電話が発見された。
また、朝鮮総連を通じた取引もかねがね噂されている。

ロシアでは治安の悪化に乗じて
現地のマフィアと盛大に麻薬の売買を行っており、
この手の現地記事がネット上で多く引っかかってくる。
また、中朝国境での麻薬ビジネスでは
中国政府の神経を苛立たせている。

こういう麻薬の売買って、人倫の中でも最悪の部類。
これを歴とした国家が行い、
それを元手に武器を買い、核を開発する。
こういう悪鬼のような国は
改心うんぬんよりも地上から消え去ってほしいね。



RENK第17号:ペクトラジ(白桔梗)
 北朝鮮におけるアヘン栽培の実態


西日本新聞ワードボックス:北朝鮮の麻薬取引

北朝鮮の元技師「ミサイル部品、日本から」米上院で証言

佐久間 哲 ニッポンリポート:
 覚せい剤密輸北朝鮮ルート事件



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「北朝鮮始末記」その3・・「開城団地」という踏み絵。
「北朝鮮始末記」その2・・中朝の間隙。
「北朝鮮始末記」その1・・米国・中国・韓国の思惑。
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by misaki80sw | 2005-03-05 23:10 | 韓国・北朝鮮関連