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by misaki80sw

ドイツと欧州、左翼思想と国家の衰弱。


父子DNA鑑定禁止の法改正案 
 独で賛否めぐり大騒ぎ


 ドイツで、父親が自分の子どもが
 実子かどうかを確認するためのDNA鑑定をめぐり
 波紋が広がっている。

 同国の民間調査機関の推計によると、
 新生児の1割(約7万人)が
 戸籍上の父親以外の子だというが、
 女性の法相がこのほど、
 同鑑定を法律で禁止する意向を表明した。
 個人情報保護が主眼だが、男性や保守派知識人は
 「女性の浮気を助長するだけ」と反発しており、
 当地のマスコミは
 「新たな男女間闘争の火ぶたが切られた」と大騒ぎだ。

 「私は、カッコウのヒナを育ててきた」。
 最近、ビルトなどドイツの大衆紙に、
 父親たちのこんな告白が
 連日のように掲載されるようになった。
 「カッコウのヒナ」とは、カッコウの雌が
 モズなど他の鳥の巣に卵を産み付けて
 ヒナを育てさせる習性があることから「他人の子」の意。
 報道は法改正に絡み、子供が実子かどうかを知る、
 父親の権利を主張するキャンペーンだ。
 父権の強化を目指す父親たちの団体も、
 法改正に反対する署名を集め始めた。

 メディアや父親の怒りに火をつけたのは、
 ブリギッテ・ツィプリース法相。
 今月初め、女性誌とのインタビューで、
 夫が妻の同意を得ずにDNA親子鑑定を行うことを禁じ、
 違反した場合には1年以下の禁固刑に処す方針を表明した。
 年内に法改正を実施し、来年1月の施行を目指すという。

 だが、有力週刊誌「シュピーゲル」の委託調査では、
 国民の60%が法相案に反対し、国会でも、野党だけでなく、
 与党内からも反対の声が上がった。
 マインツ大学のワルター・ディーツ教授(神学)は
 「実子か否かを知る権利を夫から奪うことは、
 妻に『安心して浮気をせよ』と言うようなもの」と、
 反対の理由を率直に代弁している。

 ドイツ男性の間で父権喪失への危機感が募っている。

   (読売新聞)


一見、お笑いニュースに見えつつ、
実は日本にとっても他人事じゃない深刻な問題。

欧州諸国って国の成り立ちや歴史から
米国のような人工移民国家と違い、
日本の進路や政策の参考になることが多い。

今、このドイツや北欧諸国、
前に記事にかいたオランダなどに
軒並み左翼思想が蔓延し、
国家の土台を突き崩している。

左翼思想。
ドイツではジェンダーフリーが浸透している。
70年代からジェンダーフリー特有の性の開放が始まり、
離婚率は上昇、父権は喪失、母性は歪み、
日本人が夢想する古き良き質実剛健なドイツは
今や昔の話となりつつある。
上記のニュースなんかその典型だね。

  新生児の1割(約7万人)が
  戸籍上の父親以外の子だというが、

サラっとこんなことを言うなって。
家庭崩壊そのものじゃないか。

ニュース中のブリギッテ・ツィプリース法相は、
ドイツ社会民主党(SPD)の閣僚。
社会民主党はいわゆる中道左派で、
1959年のゴーデスベルク綱領によって
マルクス主義と訣別し、
民主社会主義に基づく国民政党に転換したというが、
その発想の中にはマルクス主義特有の価値観が
ちらほらと見え隠れする。

また、ドイツは高福祉国家としても知られている。
当然の如く、福祉予算は巨額で国の財政を圧迫している。
なんと驚くなかれ、
ドイツの勤労者は平均して年収の44%を
所得税と社会保障費(年金・医療保険等)として
徴収されてしまう。
これが独身者に限れば51.3%!
日本の場合、平均が20.3%、独身者が24.2%。
嗚呼、ドイツの若者は大変だね。

まあ、こんな状況で、
ジェンダーの浸透と福祉への偏重。
さらに高度成長期に単純労働力を補うために
トルコから招聘されたイスラム系住民との民族摩擦。
日本にとっても他人事じゃないね。
ドイツも妙な思想に魅入られたものだ。


さて、欧州全体に目を向けるならば、
彼の地全域にも左翼思想が蔓延している。

根底にある発想は、

◇国家解体

◇無国籍主義

◇家族解体

◇階級闘争

◇結果平等主義

などである。

「家族解体」なんて言うと、
ほんまかいなと思えなくも無いが、
左翼はそれを積極的な目標に掲げている。

その思想的淵源となっているのがライヒの心理学。
ヴィルヘルム・ライヒ。
フロイトのもっとも有能な弟子の一人。
マルクス主義と精神分析を総合し、性の全面開放を訴えた。
性的エネルギーの開放を阻害する道徳・制度などが、
性障害や神経症の原因であり、
抑圧を解き、性を開放することが
社会革命の根本と説いた。

この思想がジェンダーフリーの
バックボーンとなっており、
積極的な、家族制度・国家秩序・資本主義、
そして社会道徳の解体を意図している。

ちなみに、欧州でのジェンダー思想の浸透は
不思議とプロテスタントの国ほど激しい。
何故そうなのかは分からない。
プロテタンティズムには、
ジェンダーフリーの侵食を招き易い土壌でもあるのかな?

さらに「無国籍主義」。
左翼思想の基調部分だね。
移民をどんどん受け入れて、
固有の文化を破壊し、自国の歴史を嘲笑い、
己の国の過去は帝国主義と侵略主義、
貧しきものからの略奪と階級による搾取と決めつける。

 この国は君らだけのものではない。
 万人に対し、いかなる人種にも、
 いかなる民族にも平等に開かれるべき。

この左翼特有の価値観が政策に持ち込まれ、
社会と家庭を崩壊させ、
結果として国家は衰退へと傾く。

英国なんかもそうでしょう。
左翼と労組が全盛の60~70年代。
「英国病」の名のもとで、
経済は傾き、失業率は上昇し、教育は荒廃。
富める者と有能な者は国外に脱出し
かの大英帝国は衰亡の時を迎えようとしていた。

そこに登場したのがサッチャー首相。
改革で大鉈をふるい、国家を再建した。

彼女は言った。

  金持ちを貧乏にしても
  貧乏人は豊かにならない。

実にスパイスの効いた、いい言葉。
左翼の発想法を皮肉っている。


この欧州の混乱ぶりは
日本にとって他人事じゃないね。

外国人参政権の問題。
ジェンダー思想の浸透。
教育の荒廃と学力低下。
福祉への偏重と国家予算の疲弊。

調べれば調べるほど
日本と欧州の事情が極似していることに驚かされる。



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by misaki80sw | 2005-01-19 23:24 | その他諸国・国連