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by misaki80sw

北朝鮮、局面打開の奇手とは?・・連邦制の甘い誘惑。


先日、北の核と米国の対応について書きましたけど、

北の核と米国の軍事行使・・彼らの発想と原則。

その余韻を引きずりつつ、もう一発書いときます

まずはこのニュースから。


核移転なら厳しい対応…米特使が昨年「北」に伝える

 米国のプリチャード前朝鮮半島和平担当特使は21日、
 読売新聞との会見で、現職の特使だった2003年8月、
 北朝鮮に対し、米国が核関連物質の第三者への移転を
 「真の限界線(レッドライン)」と設定し、
 「この段階を越えた場合は厳しい対応を取らざるを得ない」
 との見解を伝えていたことを明らかにした。

 ブッシュ政権はこれまで
 限界線の存在を明確にしてこなかったが、
 元高官がこれについて明言し、
 北朝鮮に伝達していたことを認めたのは初めて。

 プリチャード氏は
 「北朝鮮の当局者との議論のなかで伝えた」としており、
 ニューヨークの外交チャンネルを通して伝えたとみられる。
 同氏は「個人の見解として述べた」としているが、
 「北朝鮮側は米国の政策として受け取った」
 (外交筋)のは間違いない。

 北朝鮮は昨年4月に
 北京で開かれた米中朝の3か国協議で、
 米国代表のケリー国務次官補に
 「核保有」を宣言するとともに、
 「核の移転」の脅しもかけた。
 しかし、プリチャード氏が限界線について伝えた8月以降は、
 核移転による威嚇を控えている。

   (読売新聞)


先日も書いたように、これが米国の限界線。
核の拡散は現国際秩序の根幹にかかわる問題。
たかが東アジアの局地的な不安定状態とは
レベルが違う問題であり、
米国はこれを座視出来ない。

でも、北は北で経済崩壊のヘロヘロ状態で、
局面打開の妙手は、核+弾道ミサイルの開発、
さらにはその技術の輸出しかなく、
ここままいけば米国が武力行使を選択するのは
ほぼ必然に近いと思う。

武力行使の目的は2つで、

1,核とミサイル関連の施設と技術の破壊

2,北朝鮮又は金体制の崩壊

1だけに限定するか、
1+2でいくかのどっちか。

まあ、北としちゃあ、
米国の軍事力にさらされるのは
出来るだけ避けたいのはやまやまで、
あの手この手の策を考えてるんでしょうね。

私もいろいろ考えてみたけど、
いくつかの北の局面打開のウルトラCが考えられる。
そのうちの一つが、
「韓国との連邦構想」だと思う。
これ、「SAPIO」の今週号に触発されました。


最近の韓国の親北化は凄まじい。
あっちゃこっちゃで北との民族的一体感を協調し、
「むしろ憎むべきは米国だ」みたいな発言が
ガンガンと飛び交っているのは驚かされる。

この風潮の先頭に立っているのが、
誰あろう盧武鉉大統領自身で、

盧大統領のロス発言、水面下では緊張

盧大統領はAPEC首脳会議の前に、
ロサンゼルスの国際問題協議会の会合で演説し、

◇対北封鎖政策は不安と危険を長期化させるだけ。

◇北朝鮮の体制崩壊は韓国国民にとって大きな災いとなる。
 対話以外には方法がない

◇核兵器の開発疑惑は十分にあるが、
 北朝鮮は1987年以降、テロを行ったり支援したことはなく、
 今もテロ組織と関わっているという根拠はない。

◇核とミサイルが外交の脅威から
 自身を守るための抑止力という北朝鮮の主張には一理ある。

◇北は核を放棄しなければ
 米・韓・中・ロからの支援が期待できないため、
 北朝鮮は核を必ず放棄するだろう。

と、言ったんですなあ。

すごいね、この人。

 北朝鮮は1987年以降、
 テロを行ったり支援したことはなく、

おいおい、正気ですか?
1996年に北朝鮮の小型潜水艦侵入事件が起きて、
北朝鮮特殊部隊と韓国軍が銃撃戦を行い、
韓国軍は17名が死亡したことを忘れてるのかね。
あれがテロでないのなら何なんですか?

この人の北擁護発言は続く。

北朝鮮の崩壊「ほぼない」・韓国大統領

盧大統領「一部国家の体制転覆論で北に危機感」


 「北が崩壊する可能性はほぼないようだ」

 「今後も金正日総書記による体制が続く」

 「北韓が崩壊しないように中国が多くの援助をしている」

 「韓国も崩壊を望んでいない」

 「米国内には政権とは別に強硬策を訴える人が多い」

 「われわれは忍耐し時間をかけて解決しなければならない」

 「米国と一部欧州国家が、北朝鮮体制が
 結局崩壊すべきではないかという考えを持っているため、
 北朝鮮がさらに不安がり、危機感を感じている」

 「もちろん、これまでも国際慣例から
 そのような問題提起は名分のあるものだったが、
 今回の北朝鮮問題の解決において、
 それ(体制問題)を取り上げては歩調が狂ってしまう」

 「(北朝鮮体制の)崩壊を望まない中国と韓国、
 政権交代をすべきだとする一部国家や一部の人々の
 歩調が合わないようになっている」

 「そのようでは北朝鮮核問題は解決されないため、
 いかに歩調をあわせるかがわれわれの課題」


とまあ、こんな感じなんですなあ。

さらに、この人の子分の発言。

韓国統一相、北朝鮮への圧力強化に反対・北京で講演

鄭統一相、呉委員長に盧大統領の親書伝える

統一長官「北朝鮮問題、米国の概念に合わせない」


 「軍事的圧力や経済制裁を取り上げる人々がいるが、
 われわれはそうした解決方法は望まない」

 「相変らず一部では体制変更論、
 北朝鮮崩壊論が取り上げられているが、
 韓国政府の立場とは距離がある」


北は当然、この盧大統領とその閣僚の発言を
「へっへっへ」と思ってるでしょう。
思う壺君だよねと。

北は核問題などの交渉事は
全て米国が相手だと思っており、
韓国など、せいぜい米国のパシリ程度にしか思ってない。
韓国が何を言おうと、己のやりたい放題振る舞い、
ゲリラを侵入させた時は侵入させ、
悪口を言いたい時は悪し様に罵倒し、
金がほしければ「経済援助をよこせ」と言い、
38度沿いの数千の長距離砲で、
ソウルを火の海にするべく照準を定め続けている。

これほどコケにされても
韓国民や盧大統領が親北発言をする根性が理解できないけど、
北の武力の恐怖と、崩壊時の混乱への懸念と、
同一民族としての親近感と、
様々な感情が入り交じっているんでしょうね。
まあ、誘拐犯人と人質の間で芽生える、
あの奇妙な「ストックホルム症候群」みたいなものか?


さて、本題に戻りますけど、
北が己の崩壊と米国の武力行使を避けるための手法、
「南北連邦制構想の推進」とは、
この韓国の「奇妙な」心理を利用する術策。

もともと両国には「連邦制」の構想は古くからあったが、
それを焼き直したウルトラC的奇手。
韓国世論の民族意識と北との連帯感を煽った上で、
盧大統領と交渉し、両国の「連邦制」の実現を持ちかける。

「連邦制」たって、南北の実態は変わらない。
韓国と北朝鮮の上に「~連邦」という名称が乗っかるだけ。
単なる名義上の問題に過ぎないけど、
これが実現すれば米国は武力行使が出来なくなる。

また、連邦制の実際に実現までにこぎ着けなくとも、
両国首脳が、
「5年後の何月までに連邦制への移行で合意した」
「そのため共同で、連邦制移行合同委員会を設立する」
な~んて、空証文でもいいから宣言しちゃえば、
米国は北に手出しが出来なくなる。
韓国の裏切りに呆然となるでしょう。

まあ、これをやるには、
韓国国民や議会の説得、
さらに米国や日本との関係悪化を覚悟せねばならず、
韓国にとってそうそう安易な手段ではないことは確か。

でも、北朝鮮としては、
事態がこれ以上悪化するならば
このオプションを遂行するため、
あの手この手の工作を仕掛けてくる可能性は充分あるね。
韓国の大統領がああいう人だもん。
北がこの奇手に一縷の望みを託しても
不思議じゃないと思うよ。



「北朝鮮問題」 統一長官とハンナラ党の舌戦激化

米ネオコン、盧武鉉政権の対北政策を痛烈批判

「盧大統領の北核発言」米国の韓国専門家らは…?

ストックホルム症候群について


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北朝鮮:金体制崩壊とシミュレーション Part,3
北朝鮮:金体制崩壊とシミュレーション Part,2
北朝鮮:金体制崩壊とシミュレーション Part,1
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by misaki80sw | 2004-12-23 21:26 | 韓国・北朝鮮関連