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by misaki80sw

米、MDミサイル実験失敗・・GBIってやつね。

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ミサイル迎撃実験失敗 米、地上配備型発射せず

 米国防総省ミサイル防衛局は15日、
 地上配備型迎撃ミサイルによる、
 弾道ミサイル迎撃実験に失敗したと発表した。
 地上配備型迎撃ミサイルの実験で、
 実際に使用する発射台などすべての設備を使った、
 「フル実験」は2年ぶりだったが、
 迎撃ミサイルが発射しなかった。

 ブッシュ政権はミサイル防衛の一環として、
 既にアラスカ州フォートグリーリー基地に
 地上配備型迎撃ミサイル6基を配置。
 年内にもミサイル防衛を初稼働させる予定だが、
 今回の実験失敗で水を差された格好だ。
 ミサイル防衛局は
 「何らかの変則的な事態が起きた」とだけ説明、
 詳しい原因を調べている。

   (共同通信)


これだからMDは未知数なんだよなあ。
実戦配備たって、
いまだ海のものとも山のものとも分からない状況。

上記の「地上配備型迎撃ミサイルによる、
弾道ミサイル迎撃実験」っていうのは、
詳しく記事には書いてないけど、
おそらくMDの中のNMDって呼ばれるやつでしょう。

NMD。
National Missile Defence。
米本土ミサイル防衛構想。
又は、国家ミサイル防衛構想とも呼ばれる。

日本が導入するMDシステムと違い、
これはICBM(大陸間弾道弾)の迎撃システム。
日本の方は、単なる中距離弾道ミサイルの迎撃ね。

米本土及びアラスカ、ハワイを含む、
米50州全てのミサイル防衛を目的とし、
統括するMDA(ミサイル防衛局)を設置し、
全ての弾道ミサイル防衛プログラムを管理、
研究・開発から指揮統制までを統括する。

このNMDの中の地上発射タイプの迎撃システムが
GBI(Ground Based Inteceptor)と呼ばれるもの。

すでにGBIの迎撃ミサイル自体は、
ニュース中にもあるように、
アラスカ州フォートグリーリー基地に
6基を実戦配備している。

しかし、巷間言われているように、
この実戦配備は、中国のICBM相手の
象徴的な意味合いが強く、
実際にICBMを迎撃するには程遠い性能。
だから、未だに研究開発を続けている。

ICBMは、 1基のミサイルの中に、
数個~12個程度の弾頭が搭載されており、
それぞれの弾頭は、個別に誘導され、
目標に到達する事があらかじめプログラミングされている。
理論的には1基のICBMで12個の核弾頭を搭載していれば
12都市(目標)を攻撃する事が可能となる。
また実際には数個程度の囮弾頭を搭載し
迎撃システムを無効化しようとする。

このため、ICBM相手の迎撃システムは
複数の弾頭や囮弾頭にも対処しなきゃいけないので、
非常に迎撃が難しいわけね。
日本が導入する、
テポドンなどの中距離弾道弾相手のやつと比べると、
開発がとても難しい。


MDは難しいよ。
開発も難しいし、
こうやって解説するのも難しい(笑)。

ただ、マスコミ報道で誤解してはならないのは、
上記ニュースの迎撃システムは、
日本向けのミサイル防衛システムとは、
別個の体系のやつだということ。

一緒くたにして「MDは失敗作だ~!」と言うと
ちょっと意味が違うので、ご注意を。



NMD 国家ミサイル防衛


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by misaki80sw | 2004-12-15 20:51 | 米国関連