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by misaki80sw

中国遁走原潜事件・・結局、真相は?

 
一週間もたてば重大事件ですら忘却の彼方の日本ですが、
さすがに中国原潜事件だけは事が事だけに、
いまだ皆様の記憶も生々しいでしょう。
 
生々しさが消えぬうちに、
あの事件の詳細を公的機関が公表してくれぬかと、
そして公表したら早速ネタにしてやろうと
待ちかまえていたのですが、
未だ海自や防衛庁のサイトも
あの事件に関してはほとんどダンマリ状態です。

あ~、プロの見解が聞きたい。
その道の専門家の見解が知りたいと思っていたら、
私の愛読メルマガ「軍事情報」11月27日号外に、
「中国潜水艦領海侵犯に関する専門家の見解」と題して、
元海自幹部の見解が載っていました。

軍事情報号外041127:
 中国潜水艦領海侵犯に関する専門家の見解


詳しくは本文を読んでいただくとして、
興味深い部分のみ一部引用させてもらいます。


まずは、何故、漢級原潜が
深度の浅い海域を逃げ回ったかの部分。


 逃げ回っていた海域には
 深さ60m程度の浅いところもあったようですが、
 この水深を全く露頂(潜望鏡などを水面上に出すこと)
 することなく逃げ回るのはスゴイことです。

 シナ潜艦長の立場では絶対浮上できないでしょう。
 きっと死に物狂いで追跡をかわして
 逃げようとしたに違いありません。
 海域の状況もよく把握していたのでしょうが、
 海底に艦の底が擦れるぐらいのことは
 あったかも知れません。

 一般に浅海の対潜戦は難しいものです。
 音の伝わり方が複雑になるうえ、
 海底の起伏や岩礁なども探知を邪魔するからです。
 シナ潜艦長が島の間の浅海を抜けて
 逃げようとした気持も分からないではありません。

 しかし、今回は海自の方が一枚上手でした。
 発足以来50年余、営々として訓練してきた、
 世界一の表芸の実力が発揮されました。

 10ノットでノロノロ逃げているのは
 故障ではないか、という報道がありましたが、
 高速航行は放射雑音で自艦の居場所を
 知らせているようなもので、
 逃げるには適していません。


なるほどね。
事件後の護衛艦艦長のコメントで、
「潜水艦は当該海域を熟知していた」
との発言があったけど、
かなり念入りに事前調査していて、
逃げ切りに自信を持っていたのでしょうね。
ただ、海自の対潜技術の方が一歩上だったと。


さらには、シビリアンコントロールに関する記述。

 
 今回、海上警備行動の発令が遅れて
 シナ潜が既に領海を出た後になったと言われていますね。
 これもシビリアン・コントロールの問題の一つです。

 おそらく(官邸の)担当した側近は
 潜水艦の領海侵入の軍事的・政治的意味が
 理解できなかったのではないでしょうか。

 欧米のシビリアン・コントロールの実態は
 側近に軍事専門家がいるか、
 又はトップ自体が軍事に明るいのが普通です。
 
 日本人のシビリアン・コントロールには
 「軍事に素人であることが良いことだ」
 とでも言うような誤解があるようですが、
 これはトンでもない大間違いです。

 トップは充分な専門的助言を受けて尚その上に、
 政治的配慮を加えて
 軍事的意志決定がなされるべきです。
 

大いに同感でございます。
官邸と自衛隊制服組の間に
距離がありすぎるんですよね。

本来、政治家は軍事に通暁すべきだと思います。
こういう当たり前のことが
当たり前に思われてないことが日本の寂しさ。

まあ、普通に暮らしていたら、
軍事に関わるなんて事もないしね。
大学に軍事に関する講座もないから、
政治家志望者は独学で学ばなきゃいけない。
これは日本の不幸だね。

軍事戦略の能力って、
基本的には天賦の才だと思うけど、
これを磨くにはやはり専門知識の習得が不可欠。
日本の政治家の中で
この能力を腐らせている人は多いと思うよ。


最後に財務省の防衛費削減案について。


 およそ冷戦終結後、我が国の安全保障が
 今ほど危機にさらされているときはなかったのでは、
 と思われるこの時期に
 大軍縮を提案する無神経さは一体何なんでしょう?
 防衛庁も舐められたものですが、
 軍事について素人という意味では
 防衛庁内局の官僚達も似たり寄ったりです。

 (原潜事件で)どうやら財務省案は
 ケシ飛びそうな情勢になってきました。
 中国や北鮮はさぞガッカリしたことでしょうね。
 相手国がほくそ笑むような政策を立案する、
 我が国の官僚達には呆れますが、
 反対にこのシナ潜艦長には
 日本から勲章を差し上げたい程です。

 我が国は冷戦時代を通じて
 日米安保体制に安住してノー天気に暮らしてきましたが、
 いろいろの事件が起こる度ごとに
 少しづつは防衛上の体制整備が進んできました。

 例えば、函館にMIG25戦闘機が亡命してきて
 初めて防衛庁に指揮所が作られました。
 信じられないことに、防衛庁にはそれまで
 長官の座る作戦室が皆無だったのです。
 また、北鮮のミサイルの列島飛び越え事件の後、
 弾道ミサイル防衛の体制が育ち始めましたし、
 偵察衛星も導入されました。
 今回の事件でも様々な教訓が得られ、
 改善がなされることでしょう。


まあ、前にも書いたけど、
中国や北朝鮮のこの種の小出しの「悪」は、
日本にとって結果的には吉。

もともと日本は、
良き人材が揃い、教育の程度が高く、
経済力もトップクラスで、
倫理も高水準を維持してる国だもん。
外交や軍事に関しては今まで眠っていただけで、
これからどんどんレベルを上げていけばいい。

漢級艦長よ、ありがとう。
黒船は日本の眠りを覚ましてくれた。
あんたとサッカー・アジア杯の中国観衆は、
日本の転機を促す大功労者だよ。

上記の文章じゃないけど、
私からも君らに粗茶でも進呈するよ ( ^‐^)_且~~



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by misaki80sw | 2004-11-28 14:27 | 日本(政治経済)