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by misaki80sw

米国退勢、覇権の移行、日本の戦略は如何に?


米大統領選も今夜未明に大勢が決まるとのこと。
これを書いている23:00現在では
「ブッシュ、勝利を確信!」と報じられている。

まあ、どっちが勝つにせよ、
ここで今後の米国の行方と日本の進路を
パラパラと思いつくままに書いてみたい。

ブッシュ・ケリーどちらが勝つにせよ、
私は、米国の退勢傾向は止まらないと見ている。
退勢ってのは国力の低下ってことで、
貿易競争において競争力のある商品を生み出せず、
貿易赤字はここ十数年慢性化している。
加えて財政赤字も深刻。

クリントン時代の一時の繁栄は、
あれは単なるあだ花に過ぎない。
父ブッシュ時代の「日米構造協議」攻勢と
バブル崩壊による日本の敵失。
そして、IT景気と
国債増発による借金財政が生んだ一時の狂い咲き。

この国力の衰退を前提に、米国の今後は如何に?
結局、道は3つしかない。

1,従来どおり、世界の覇権国家として
  単独で世界秩序の安定を担い続ける。

2,世界の各地域の安寧をいくつかの大国に背負わせ、
  その多極化構造の中心国家として、
  世界秩序の安定を担う。

3,覇権国家放棄。
  米大陸に引きこもり。

まあ、3は論外として、
今後の米国の選択は1か2だね。

私としては現実的な選択肢は2だと思うよ。
国力の衰退に歯止めを掛けるには、
結局、「民力休養」しかないわけで、
重責である世界へのコミットを最小限に留めるしかない。

また、米国としては財政上の理由から、
ドルの国際基軸体制は壊したくないでしょう。

2の、
「責任は分担」
「でも、座長は俺」
という状態が米国にとって一番現実的だと思うね。

おそらく今後の米国はこの方向に行くでしょう。
というか、行かざるを得ない。

では、それを見越した上で日本の進路は如何に?

多極化構造。
地域間大国による世界秩序の安定。
では、アジア地区のリーダーは誰になるの?

南アジアはインドでしょう。
これはスンナリ決まる。
問題は東アジアで、方向性としては3つ。

1,日本
2,中国
3,日本と中国の連携

日本にとって2は論外だね。
あんな政治的・経済的な価値観が異なる強圧国家に
リーダーシップを握られてはかなわない。
この国の下風に立つわけにはいかないよ。

じゃあ、3はどうか?
これも駄目。
先般のサッカーアジア杯や
東シナ海ガス田問題で見られたように、
反日を国是とするこの国との連携は
現実的に無理でしょう。

じゃあ、残りは1だね。
結局、好むと好まないにかかわらず、
日本はこの方向性を模索せざるを得ないな。
バックの米国がアジアから手を引くならば
日本は自立の方向に向かうしかない。

具体的には、当たり前だけど国力の増強に努め、
外交的には中国を封じ込める方向に国家戦略を展開していく。
韓国・台湾・ASEANなどの周辺諸国との連携。
中国とは緩やかな友好関係を保ちつつ、
同時に、これまでのような支援路線は捨て、
政治的・経済的なライバルとして捉える。
今後10年ぐらいの国家戦略はこれしかないでしょ。

小泉首相も「日米同盟!」って言うのはいいけど、
そろそろ腹の中は、米国退勢に合わせて、
戦略方針を少しずつ転換した方がいいよ。

世界史の流れの中で
覇者の交代は常に起こってきたこと。
今、その時期が来つつある。
次代の覇者は何者か?
米国がカムバックするかもしれないし、
あるいは別の者が取って替わるかもしれない。

覇者の資格は、
相応の国力を持っていること。
そして、世界秩序安寧・相互互恵の
政治理念を持っていること。

私としては、
次代の覇者には日本になってほしいけど、
これはあくまで願望であり、冷厳な予測とは別問題。

これから混沌の時代が続くと思うけど、
十数年後、世界がどうなっているのか、
全く予想がつかないなあ。

日本としては打つべき手を打って、
敢然とこの時代を乗り切るしかないね。
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by misaki80sw | 2004-11-04 00:37 | 米国関連