misakiのオールジャンル時事評論!


by misaki80sw

中国の内情を伝える翻訳サイトを紹介!


中国の民情が知りたくなった。

中国政府発表のカタログデータや、
日本のマスコミが伝える上っ面のヨイショ記事。
そんなもんじゃなく、直の民情が知りたくなった。

新聞で言うと「社会面」だね。
個人の善行・悪徳、地方行政の有様。
流行ってるもの、興るもの、廃れゆくもの。
そういうのが知りたい。
そこから、その国の民が何を考え、
いかなる価値観のもとで生きてるのか?
官製の情報では得られない地方の実状はいかに?

韓国なんかだと、昔は中国と同じで
上っ面の情報が多かったと思うけど、
最近ではネット上に三大新聞の日本語サイトがあり、
朝鮮日報
中央日報
東亜日報
これを見ると日本人ぶっ飛びの内情・民情が見えてくる。
便利な時代になったもの。

同じように中国マスコミの日本語サイトを探したけど、
私が知りえたのは、人民日報の日本語サイトのみ。
こんな御用マスコミの記事見てもしょうがないし、
いろいろ検索してみると、
どうやら人民日報は本国版と日本語版には内容に大きな違いがあり、
とにかく都合の悪い情報は日本語版には載らないという。
特に社会面の犯罪記事などは極端とのこと。

何かいい手立てはないもんかと思っていたところ、
某巨大掲示板を通じ、いいサイトが見つかった。
現代中国で何が起こっているか

中国のマスコミでは異端児として知られる、
「南方週末」をメインに、
中国マスコミの記事を日本語に翻訳したサイト。

「南方週末」とは中国広州で高学歴読者に人気のある週刊紙。
しばしば反体制的な記事を掲載し、
当局から発禁処分や編集者の追放をくらっている。

少し前に人民日報記者の馬立誠氏が書いた、
「対日関係の新思考」という論文が有名になった。
これは旧来の対日姿勢を改めるべきだとしたもので、
「日本の対中謝罪は決着済み」
「ODAを正当に評価すべきだ」
「軍国主義復活はあり得ない」と大胆な主張を展開した。

たちまち中国国内から
「売国奴」「媚日派」の激しい非難が上がったが、
南方週末は馬立誠氏の反論インタビューを載せ、
ますます株を上げた。
まあ、そういう週刊誌なんだって。

サイト「現代中国で何が起こっているか」は、
その南方週末の記事の中から、
特に社会面的記事が多く翻訳して掲載している。
これは私にとっては嬉しい限り。

ただ、翻訳記事は面白いけど、
コラムの方の主張は同意できないものが
いくつか見受けられた。
これは付記しておきます。

では早速、2つの記事の一部を転載します。
全部載せたいけど、さすがに気が引けるので (^_^;


副市長の土下座がホームページに公開

 今年の6月から山東省の済寧市では
 副市長「李信」の噂で持ちきりだ。
 その噂の根拠は一つのホームページに、
 李信副市長の紹介と「悪行の数々」と、
 土下座して謝罪する写真数枚が掲載されたのだ。
  掲載者は「李玉春」さん。
 「悪行の数々」とは、
 汚職、収賄、拷問、傷害事件、その他諸々である。

 掲載者、李玉春の話によると、
 昨年6月23日上海市のホテルの一室で、
 李信副市長はこれまでの行為を反省し謝罪し、
 その代わり今後玉春さんは
 市長を追求しない約束になったという。
 その場に玉春さんの弟が同席してこの写真を撮った。
  副市長に面会したところ、彼は全てを否定している。

 玉春さんは温州市出身の上海在住、30歳。女性。
 服装業を営んでいた。
 偶然のこと上海で李信と知り合った。
 初め市長は肩書きを隠し、
 出身地が同じと言うことで近づいた。
 後日身分を明かした李信は、
 2人分の偽の都市居住身分証を作り、
 彼女の名前を筆頭に企業を設立。
 開設直後の02年12月に
 早くも500万元の帳簿上の取引を計上。
 初め玉春さんは個人で都会で商いをするには、
 役人と知り合いになるのは
 大いに助かる程度の気持ちで、彼に協力した。
 
 しかし、少しずつ帳簿が見えてきて、
 彼女は驚き疑いの目を向けるようになった。
 実際には商品の動きがないのに、
 一つの取引が15万元とか25万元等の高額が動いていた。
 しかも設立した企業の営業項目にない鉄鋼や
 高級化粧品などの項目が目に付いた。
 会計担当者も注意の目を向けていた。
 取引相手が明示されず、
 高額の金額が振り込まれてきていた。
 しかし副市長は、
 とにかく記載しておけと命令するだけであった。
 03年1月には李信が持ち込んだ金額は100万元であった。
 この時玉春さんは口座への掲載を拒否した。

 03年2月18日、
 逃げようとする彼女を2人の男が押さえつけ、
 市の公安副局長である弟も一緒になって、
 彼女を丸一日部屋に閉じこめ、今後の協力を強要した。
 翌日李信自身も現れ、協力を命令。
 彼女が拒否すると、
 4人の手下に彼女を殴る蹴るの暴行を働かせた。
 その暴力の行為途中、見知らぬ人が通りかかると、
 弟が「現在公務執行中」と大声で怒鳴った。
 その拷問は6時間ほど続いた。
 彼女はトイレに行くと行って、
 そこで腕を切って自殺を図った。
 それは直ぐに見つかり彼女は一命を取り留めた。
 その傷は現在も彼女の腕に残っている。

 李信は彼女の親戚の一覧表を見せ、
 協力しないと、彼等を殺すと脅迫した。
 その結果彼女は150万元の分け前を受け取ることで
 「協力書」にサインした。

 03年3月、彼女は仕事の名目で北京に行き、
 李信から逃亡を企てた。
 彼女は各種国家機関にこれまでの経緯を記し郵送した。
 そこには
 「私の無知のため大きな法律違反を犯してしまいました。
 当然のこと私は法の裁きを受けます。
 そして李信も法に照らし裁いて下さい」と書かれている。

 彼女は携帯の電話番号を何度も変え
 北京や上海へと移動した。
 03年10月18日、彼女は密かに実家に寄った。
 家の門には大きな紙が貼られ、
 「玉春とその母を辱めてやる」等の大字報が張られていて、
 窓ガラスは全部割られていた。
 家族の話によると、8人の男が来て、家の中に押し入り、
 部屋を探し、居ないと分かると窓ガラスを割り、
 大字報を張って帰った、と言う。

 済寧市で李信の噂を聞いた。
 役所の評価は「とても扱いにくい人」とのこと。
 李信は54年当市生まれ。家庭環境が良く、
 親は上級幹部で、政治的・経済的教育を充分に受けた。
 市の建築設計院の院長の頃、そこでの評価は高い。
 優秀技術者として表彰され、
 また市と省の「労働模範」である。
 山東省10大傑出青年の肩書きも持つ。
 
 94年市の管理部会計を担当。
 3ヶ月で副市長となる。
 この時から彼は人間が変わったと言われる。
 市の高新地区は李信の独立王国との別名がある。
 土地開発に熱心となり、
 一カ所の開発で生まれる利益は数千万元。
 李信が香港へ行って遊ぶ金額は一日5万元を超える。
 
 現在李信は調査中とのことで連絡が取れず、
 李信の弟は行方不明。
 事件に関係したその他の人達も全て行方不明である。
 玉春さんも北京で公安に拘束された。
 その後家族には何の連絡もなく、
 如何なる罪なのかも分からない。

   (04/07/22 南方週末)


本文はこれの2倍くらい。
詳しく知りたい方は本文を読んでください。
本文の後にサイト管理人の解説文が載ってます。

中国地方幹部の不正・腐敗の問題。
三権分立が無く、司法が行政の下に置かれている中国では、
地方幹部とは一昔前の「大官」。
司法と市民のチェックが働かない為に
この種の「官の腐敗」は深刻な社会問題となっている。

まあ、ほとんどアメリカ映画のノリだね。
地方役人の腐敗とそこからの逃亡劇。
兄が副市長で、弟は市の公安副局長。
何でもやりたい放題だな。
日本じゃとても考えられない話し。

 現在李信は調査中とのことで連絡が取れず、
 李信の弟は行方不明。
 事件に関係したその他の人達も全て行方不明である。
 玉春さんも北京で公安に拘束された。
 その後家族には何の連絡もなく、
 如何なる罪なのかも分からない。

なんという不気味なラストなんだろう。
個人が統治制度の深奥に吸い込まれていき、行方は不明。
恐いよな~。


さて、もう一つの記事。
あまりにも醜悪で前近代的な内容に驚く。


2度の強姦

 03年6月4日夜11時頃、
 2人の子供を傍に寝ていた王麗珍(仮名)の所へ、
 匕首を持った男が侵入し、彼女の上にのしかかった。
 ちょうど運良く横で寝ていた子供が目を覚まし、
 賊が慌てた隙きに彼女が電気をつけ賊は何もせず逃げた。
 しかしその翌日も賊が侵入し、
 彼女を脅して強姦して逃げた。
 
 連日の賊の侵入に
 彼女は近所の男性に相談し交番へ届けた。
 届けを受けた交番は、湖北省鮫城市の派出所。
 そこは数年前に「全国人民満足の派出所」と言う、
 称号を受けた優秀な所であった。
 所長の名は猿勝、副所長は葉先華と言う。
 所長は被害者の話を聞く内、
 賊は必ずもう一度侵入すると判断した。
 そして署内の警官達と相談した結果、
 犯人の証拠を掴むことが
 先ず第1に重要だと言うことで意見が一致した。
 そこで警察が彼女に頼んだ協力方法は、
 賊にもう一度強姦させ、
 想いを果たした時点で彼女が2度の咳をする、
 それを合図に待ちかまえた警官達が
 賊を逮捕すると言う案だった。
 警官達は「先ず証拠を残させることが重要」と繰り返した。
 
 彼女はとにかく賊を確実に逮捕して欲しいので、
 深く考えず、その案に同意した。
 彼女は高等学校の教育を受けている。

 翌日の夜9時頃、
 派出所長猿勝と副所長ともう一名の警官と、
 相談に乗った近隣の人と4名が
 彼女の寝所から1メートル離れたところで待機した。
 子供には今夜は変な音がしても起きないように言い含めた。
 警官の予測通り、真夜中に黒い影が忍び寄った。
 賊はパンツ一枚の姿であった。
 賊は侵入すると電気を消した。
 彼女は警官に言われたとおり、抵抗しなかった。
 そして賊が彼女の身体の中で想いを果たした時、
 彼女は2度の咳をした。
 それを合図に4人の男が飛び出し犯人を捕まえようとした。
 しかし真っ暗でよく見えない。
 賊はパンツを残して逃げた。 
 賊の身長は
 約1.7メートル程であったことだけが分かった。

 警察は賊の残した匕首と電球の指紋、パンツと
 彼女の中に残した液体とを分析しDNA鑑定した。
 これら証拠品によって、警察は近隣の住民の中から
 怪しいと想われる人13人を逮捕。
 そして彼等の血液型などを調査した。
 きっとその中から犯人が出ると警察は予測したが、
 血液とDNAが合致する人は出なかった。

 次に警察が目をつけたのは、
 最初に王さんに着いて警察へ届けた人である。
 かれは「馬鹿も休み休み言え」と苦笑する。
 「俺は当日の夜、
 警察と身体を引っ付けて居たのだ」という。
 しかし警察は彼に疑惑を持った。
 彼の血液と妻の協力で精液を提出させた。
 検査の結果犯人のものと一致した。
 DNA検査官は、王さんから取った証拠品には
 2種類のDNAが有ったという。
 と言うことは、王さんは当日の夜、
 他の男性と通じたのではないかと疑いをもたれた。
 とにかく警察は近隣の男性、
 李端慶を両耳を殴りつけ手錠を掛けて逮捕した。
 
 警察では彼に
 煙草の火を手のひらの表側に乗せる拷問をして、
 自共書にサインをさせた。
 こうしてともかく一度警察は事件解決の発表をした。

 しかしこの発表を近隣の人達は誰も信用しなかった。
 犯人は1.7メートルと言う。
 李さんはかなり低い身長だ。
 犯人は逃げ足が早かった。
 李さんはびっこだ。
 そこで数百人以上の人達が救済の署名をして警察に届けた。

 03年11月、法廷が開かれ、
 李さんはDNAの再鑑定を依頼した。
 その結果、証拠品の全てが一致しなかった。
 
 警察はその鑑定に納得せず、
 04年1月再鑑定となり、再度不一致となった。
 李さんは半年の牢獄生活に別れて出所。
 しかし鼻は曲がり顔は痣だらけ、
 耳はがんがんと鳴り、当分働ける身体ではない。
 市の公安指導者が李さんの家を尋ね、
 謝罪し2万元の補償金を出した。

 *以降省略

    (04/07/29 南方週末)


記事ではこれ以降、マスコミの事件報道、
警察官が職権乱用と拷問による自共罪で起訴され、
そして真犯人の逮捕へと話が進んでいく。
読みたい方は本文をどうぞ。

で、この記事の感想。
・・・・無茶苦茶、もう無茶苦茶。
なにが二度だよ、いい加減にしろよ。
どういう警察なんだろう。
というか、この国の法体系はどうなってんだ?

私、請われてもこの国には住みたくないなあ。
まったく冗談じゃないよ。



まあこんな感じで
中国の内情・民情に関する翻訳記事が
このサイトにはドドンと載ってます。
ぜひぜひ御覧あれ。


現代中国で何が起こっているか
[PR]
by misaki80sw | 2004-09-27 23:58 | 中国・台湾関連