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misakiのオールジャンル時事評論!


by misaki80sw

日本、常任理事国入りの是非は?・・取れそうなら取っとけ。


小泉首相国連演説 常任理入り強い意欲
 国際貢献強調、支持訴え


 小泉純一郎首相は二十一日(日本時間二十二日)、
 国連総会で演説し、
 「国連安全保障理事会を改革する、
 歴史的決断を行うときだ」と述べ、
 日本の安保理常任理事国入りへの強い意欲を表明した。
 これに関連、小泉首相は二十二日、
 ニューヨーク市内で行った記者会見で
 「現在の憲法のままでも、常任理事国として
 国際社会の中で役割を果たすことができる」と強調した。
 
 首相は国連演説で、
 「平和は武力のみで達成できないとの信念で、
 日本は積極的かつ独自の役割を果たしてきた。
 国連平和維持活動(PKO)に多くの資源を提供し、
 自衛隊はイラクなどで人道復興支援を行っている」と強調。
 「わが国の果たしてきた役割は、
 常任理事国となるのにふさわしい確固たる基盤を
 なすものと信じる」と訴えた。
 さらに、大量破壊兵器、テロ、貧困などの課題に対処するため
 「強く効果的な国連」を構築するため、
 常任・非常任理事国の数を拡大するよう主張。
 日本やドイツなど第二次大戦敗戦国に対する、
 旧敵国条項を国連憲章から削除するよう要求するとともに、
 日本が約二割を負担している国連分担金についても
 分担率の是正を求めた。

 これに先立つ二十一日の日米首脳会談でも、
 小泉首相は常任理事国入りへの意欲を表明。
 ブッシュ米大統領も「米国の立場は変わっていない」と応じた。
 また、首相は同日、ドイツのフィッシャー副首相、
 ブラジルのルラ大統領、インドのシン首相と
 四カ国首脳会合を開き、
 安保理常任理事国入りを相互に支持することで一致した。

   (産経新聞)


日本の常任理事国入り。
いろいろ賛否両論ありますけど、
まず私の結論から言うと、
「取れそうなら取っとけ」と。

以下、常任理事国入りに関し、雑談的に語ります。


<勢威に道は開く>

「道は開く」なんて
カーネーギーみたいなことを言ってますが(笑)。

個人も国家も同じで、
自らの能力と識見を高め、器量の充実を図れば、
自然と周りは放っておかなくなるもの。

秀でた人間がいつまでも
組織や社会の末端で低迷しないように、
国家も、国力を高め、良き人材を育成し、
高邁な理念と巧緻な戦略性を併せ持てば、
自然と周囲は放っておかなくなる。

脅威と感じるか、頼むにたる国と感じるか、
友好にしろ敵視にしろ、
それは周囲の国によって様々だろうけど、
その国の「器量」が増すにつれ、
他国は国威の重みというものをひしひしと感じ始める。

常任理事国に成るべきか否か?
要は日本が、

 国力を高め、良き人材を育成し、
 高邁な理念と巧緻な戦略性を併せ持てば

その方向に向かわざるを得ないんじゃないかな?

個人も国家も、器相応の地位にあることが、
自らと他者の幸せにつながる。
分不相応に低迷するもよくなく、
分不相応に地位を駆け上るのもよくない。
分相応の者が分相応の地位につき、
分相応の者には分相応の道が開けてくる。
なんか、通俗哲学みたいで申し訳ないけど(笑)、
そういうものだと思うよ。


<自国省察>

で、自国を顧みて、
日本は常任理事国にふさわしいか否か?
ああ、充分ふさわしい。
それ相応の国力と、
消極的ながらも自由と平和を尊ぶ国家理念を持っている。
今の常任理事国5大国に列する器量は
すでに有してると思うね。

もちろん、
「余計な紛争や争いに巻き込まれる」とか、
「日本に対応する能力はあるのか?」とか、
いろんな意見はあるでしょう。

でも、日本もここまで大きくなった。
世界第二の経済大国となった。
もはや、責務を負い、
自らの「世界構想」を掲げて、
進んで行かざるをえないとこまで来ている。

まあ、それが嫌なら
明治維新前に戻って、人口三千万ぐらいで
のんびりと農業で生計を立ててればいいのよ。

ここまで来たら後戻りはきかないよ。


<日本の姿勢>

ただ、常任理事国入りは簡単ではないでしょう。
反対する某隣国みたいなのもいる。
この時にあたって私が言いたいのは、
「毅然と構えろ」
「余計な裏取引はするな」
「成るも成らぬも結果に過ぎない」
この3つ。

もちろん常任理事国入りを希求し、
それにあたっての外交の駆け引きはあるでしょう。
小技も使う必要もあるでしょう。
だけども、自国の国益の重要な一部を売り渡してまで、
取引する必要はない。

某隣国は「日本の歴史認識」を口実に
日本には常任理事国の資格がないと牽制しているが、
こういう国と「歴史」の部分で取引してはいけない。
常任理事国に成らんがために、
国家の背骨の部分を取引材料にしてはいけない。
結果、常任理事国入りが流れても
それはそれでしょうがない。

要は、

 国力を高め、良き人材を育成し、
 高邁な理念と巧緻な戦略性を併せ持つ

これが肝心であって、
常任理事国うんぬんなんて結果に過ぎないと思うよ。

で、常任理事国入りが決まったら、
「はい、いただきます」ってな感じで
当たり前のような顔をして、
淡々とこれを受ければいい。


まあ、全体として道徳めいた話しになっちゃったけど、
ちまちました外交の術策や、
現況の情勢分析なんて所詮は枝葉末節。
国家の背骨の部分に
こういう悠々とした姿勢を持つべきだと思って
書きました。
by misaki80sw | 2004-09-24 23:19 | 日本(政治経済)