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by misaki80sw

中国「電脳量刑」、裁判もコンピューター処理だって。


被告の量刑、コンピューター任せ 山東省で「電脳量刑」

 中国沿海部の山東省の地方裁判所が、
 コンピューターで被告の量刑を確定する、
 「電脳量刑」を全国で初めて導入し、議論を呼んでいる。
 裁判所側は「公平性が保証された」と胸を張るが、
 「個別の事情を軽視し、逆に公平さを失う」と、
 コンピューター任せにすることに反発する声もある。

 電脳量刑を採用した裁判所は、
 山東省シ博市シ川区の同区人民法院(裁判所)。
 地元メディアの報道では、
 同裁判所は01~03年に結審した、
 1300件余りの刑事事件を盗みや汚職、
 強盗など犯罪別に11種類に分類。
 法律上の量刑や実際の判決などを統計的に処理し、
 量刑のモデルになるソフトを開発した。
 裁判官がコンピューター上で被告の犯罪状況や
 情状酌量などのデータを加えると、
 適切な量刑が決められるという。

 今年3月に導入され、量刑を決めるための所要時間は、
 簡単な傷害事件の場合、わずか3分という。
 同裁判所で
 今年上半期に電脳量刑を使った判決は190件余り。
 裁判官の裁量に任される量刑は
 中国では公正さに疑いが出るケースもあるが、
 電脳量刑については量刑を不服とした控訴はゼロだという。

 電脳量刑の是非を巡っては、
 中国中央テレビ(CCTV)も
 特集番組を放送するなど議論が白熱。
 地元紙は「犯罪は千差万別で、
 電脳量刑は見た目は派手だが、限界がある」
 など厳しい声を伝えている。

    (アサヒ・コム)


ピピピピピ・・・ハイ、君、無期懲役!って感じか(笑)?

実に唯物主義国家らしいドライな発想だね。
裁判も流れオートメーション処理。

私が上記ニュースを見ててよく分からないのが、

 中国沿海部の山東省の地方裁判所が、
 「電脳量刑」を全国で初めて導入し、

この部分。

こういうの、個々の裁判所の意志で導入が可能なの?
法で裁判の手順とかを一律に定めてないのかなあ?
むしろ「電脳量刑」より
こっちの方が凄いことだと思うんだけど。

中国の裁判事情を簡単に解説すると、

1,司法の独立性が保証されていない。

 日本や米国などと違って
 裁判所の独立性が政治的に保証されていない。
 三権分立という概念がない。

2,裁判官に独立性がない

 個々の「裁判官」に独立性がなく、
 上級の裁判所による下級の裁判所の監督や、
 それぞれの裁判所のトップ(院長)や
 裁判委員会による裁判の監督が制度として設けられている。
 裁判官の「自己の良心」に基づいた判断は否定されている

3,判例の拘束性を制度として認めていない。

 このため、矛盾のない統一的な判断を行うには、
 個々の裁判に対して上から監督するという制度が
 重要な機能を果たしている。

4,裁判官は、専門的な法学教育を
  受けていない人の割合が高い。

 かつて裁判官職は、
 人民解放軍の退役者の重要なポストだったそうで、
 法律的な知識と素養がない場合が多い。
 一応、近年に裁判官法が施行され、
 2002年から統一司法試験が
 ようやく実施になったそうだ。

とまあ、こういう「中国的事情」プラス
唯物主義のお国柄を掛け合わせると、
イコール、電脳による判決となるわけね。

こういうところ、妙に中国ってSF的だなあ。
「1984」か、
はたまた筒井康隆の小説みたいだね (^◇^)


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by misaki80sw | 2004-09-10 05:00 | 中国・台湾関連